陽あたりのいちばん良いはずの畝にある、赤カブと大根の葉が霜にやられている。
カブも大根も基本的には葉も食べる一物全体食をしているので、葉も貴重なのだ。
しかも、この葉には抗酸化作用がある貴重な食材でもある。
早く手を打たねばと思っているうちに「リニア」のように月日が通過する。
突風のような寒風が吹きぬける。
せっかく着替えて畑に向かうが出鼻を挫かれる。
しょうがないので、アリバイ作りのように庭の枯れたトマトの整理をする。
使えない支柱は風のない日に燃やすことにする。
体が慣れてきたのか、意を決して白菜の葉を縛る。
風が吹いてくるとひもも飛んで結べなくなる。
それ以上に手がかじかんで思うように動かない。
「残りあといくつ」と数えながら気を紛らす。
家庭菜園だからいいが、これを商品にする農家の苦労を思う。
白菜をやりきるとまた元気が出てきた。
隣の畝のキャベツが寒そうなので、ススキを刈り出してマルチのように根元に敷く。
これできょうのノルマは超過達成だ。
急いでユズ風呂に飛び込む。