「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「欲張りの旅」

2017年10月31日 | 旅行・レジャー

       
     2017.10.29  鳥取花回廊、色とりどりの花が    島根県、足立美術館、庭園

早くから計画していた、ちょっと欲張りの旅「兵庫・鳥取・島根の名所を訪ねる二日間」。
台風22号の進路や気圧配置を気にしながら、待ちに待った秋の旅。どうにか台風進路は太平洋側にずれて、日本海側を旅する我々には格別の嫌がらせもなかった。雨傘は、新岩国を出発する駐車場から駅舎に至る数十メートルの間だけ。あとは傘もカッパも要らない、有り難い天候に恵まれた。肌寒さは至る所で感じたが、その分思いがけない「見事な紅葉」が歓迎してくれていたのは、予想外の景色であった。

小生にとってこの旅の最大の目玉は、「但馬の国主が築いた竹田城址見学」次に「姫路城見学」。そのほかは、初めて訪れる足立美術館には興味があったが、鳥取花回廊や鳥取砂丘は付け足しみたいな感じであった。
但し、こちらの目的順位と旅行会社の行程表とは大きな隔たりがある。初日は新幹線で岡山駅へ。そこで九州各地から集まった見知らぬ人たちとバスに乗り込むツアー旅。全くの他人同士ではあるが、座席に座ればこっちのもの、隣は何をする人ぞ。

最初の訪問地は「とっとり花回廊」。季節が季節だけに花種は少ないだろう、などと高をくくった自分が恥ずかしいほど、色んな花が大歓迎してくれた。雨風関係ないフラワートレインという名のトロッコ遊覧でひと巡り。20度恒温のフラワードームで見知らぬ花を堪能。真っ赤なサルビアの丘。屋根付き周回歩道で様々な花を愉しむ。これはこれで是非お勧めの観光スポットではある。

次に島根県安来市の足立美術館。これは、すごい・素晴らしいという言葉が何度も何度も口をつく。この歳になって初めての訪問が恥ずかしいような、近場の観光スポットである。。
安来と言えばあのどぜうすくいの、ユーモアたっぷりの安来節を思い出す。
安来地方には天井川といって、田んぼや畑より高い位置を川が流れている。その川には砂鉄や砂金が含まれており、砂鉄や砂金をすくって生業を立てる人もいたらしい。土壌をすくうことで、土の中から出てくるどぜうをすくって食べる。
つまり、土壌をすくうとどぜうをすくうがごっちゃになって、後世に伝わったというまことしやかなバスガイドさんの説明であった。
ちょっとマユツバながら、興味あるおもろい話ではある。

そんなことは置いといて、足立美術館の庭園美のすばらしさ。「歓迎の庭」「苔庭」「枯山水」「亀鶴の滝」など、四季折々の優美を誇る日本庭園に圧倒される。掛け値なしの美しさの前で、中国語・ハングル語が、無遠慮に響き渡る。これほどの違和感も珍しい。
庭を堪能したら、本館で横山大観や川合玉堂、上村松園など大家の名画を愉しむ。新館には現代日本画の粋を集めた作品が並ぶ。

兎に角素晴らしい世界に迷い込んで、その数の多さに、結局どれが一番印象に残ったのか、訳わからなくなるほどであった。
これもひとえに、普段、あまりいい世界を味わっていない、知識貧乏の哀れさかも。それにしてもいいひと時を味わせてもらった。

というような初日を無事終え、ゆったりの温泉に。今日はこれにて読み切り。明日は本命の武田城址・姫路城の感想を。乞うご期待。

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「終わってもうた!!」

2017年10月25日 | スポーツ・観戦

          

春先から快進撃を続け、37年ぶりのリーグ2連覇を成し遂げた、我らが愛するプロ野球「広島東洋カープ」。
開幕戦こそ落としたが、2試合目から10連勝という予想もしなかった強さでファンをとりこにした。
今年こそ日本シリーズを制して、文字通りの日本一を目指すはずであった。

ところがである。まさかまさかのクライマックスシリーズファイナルで、DeNAに敗れてしまった。
道半ばというか、最後の詰めを誤って、日本シリーズの舞台にさえ立つことなく、今年のカープの戦いは終わってもうた。
優勝時のカープと3位DeNAのゲーム差は14.5という大差。絶対に追い越せない大きな大きな数字の開きがあった。
それでも、プロ野球興行収入を最優先にした、クライマックスシリーズという「ルール」には勝てなかった、ということ。

ペナントレースという半年間に及ぶ長丁場を勝ち抜き、セリーグのペナントを手にして胴上げの歓喜を味わったというのに。
その結果でパリーグの覇者と日本一の座を争うべきなのに。クライマックスシリーズという魔物に鯉の尻尾を噛みつかれて、自由に泳げなくされてしまった。滝登りをするはずの鯉が、大雨による普段の数倍の滝の落差を登り切れなかった、と見るべきか。
第一戦の降雨コールド勝ちの翌日も続けて試合出来ていれば、などと「タラ・レバ」の繰り言を並べても仕方ない。

それにしても勢いづいたDeNAの戦いは目を見張るものがあった。その上に「負けてもともと」という開き直りにも似た極端な監督采配が功を奏した点は認めざるを得ない。
あの強かったカープの躍動は全く影を潜め、数年前の弱い弱い負け犬カープの戦いで終わったのは残念でならない。

などなど色んな「やる方なき憤懣」は残るが、日本全国に赤いユニフォームを着て赤ヘル軍団に贈られる熱い声援という、一大ブームを起こしたことは、プロ野球全体の底上げに大いなる貢献をしたことに間違いない。
そんな声援に応えて余りある躍進で、優勝した名誉は消えるものではない。兎に角よくやった我らの広島カープである。

「日本一」はまた来年の発奮材料として取っておこう。そして来年もやっぱり、ガンバレ!カープ!!なのである。

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「政権選択2017」

2017年10月23日 | ニュース・世相

                
              21:40 一斉に開票作業開始

安定政権の選択か、1強政治に終止符か、はたまた第三極の台頭か、さまざまな言い方で舌戦を繰り広げた衆議院選挙2017。
慌ただしく始まって、台風22号が日本列島を襲う悪天候の中投票が行われ、やはり、という感じで落ち着くところに落ち着いた。
考えることは大きく変わらないのか、株価が早速250円以上跳ね上がった。

小選挙区の投票率が53.68%で、前回2014年の52.66%を1.02ポイント上回ったものの、戦後2番目の低い水準だったと
総務省は23日発表した。但し、期日前投票は、前回に比べて60%増えて、過去最多を更新したという。
今回から選挙権年齢が18歳に引き下がられた。その分これまでよりは有権者の絶対数が増える。

ということで、新たに選挙権を得た人たちが選挙に関心を持たなければ、投票率はかなり下がるのかな、などと勝手に思っていた。
ところがどっこい、彼らは彼らなりの意思と情勢分析で多くの人が投票所に足を運んだようだ。
特に期日前投票の増大化は、18歳の新選挙権者が大きなウエートを占めているという。

そんなこんな色々あった国政選挙の、地元開票所の開票速報連絡員を依頼された。これで何回目になるだろうか。
市内各投票所から投票箱が集められ、投票用紙が完全にテーブルに乗せられ、投票箱が完全に空であることを選管立会人が確認する。
やっとこさ一斉に開票作業が始まる。20時ちょうどに投票が締め切られて1時間40分後のことになる。

ただその時点では、テレビはもう大半の当選や当確を発表している。
従って、開票速報連絡員とはいっても、実際のところ当選者と落選者の票を確認するための、いわば後追い作業のようなもの。
それでも、新聞テレビなど報道機関は一刻を争い正確な票数を求めるという熱気に包まれてはいる。

先ず小選挙区が確定。次いで比例代表が最後に確定し、選管発表の最終結果を電話連絡して大まかな仕事が終わる。午前0時半を回っている。
不思議と眠気を催さない。やはり仕事と名の付く、任された責任みたいなものを感じるからか。

ここも間違いなく保守王国山口県の一角。対抗馬との競争といったスリルも何もない圧勝の開票が淡々と進む。
そうして出された国民の審判を、さてこれからどうやって舵取りしていくのだろうか。これが問題である。
一票を投じた責任も含めて、これからの政治のありようにシビアに注目と言うところか。いい世の中になることを期待したい。

 

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「職場OB会」

2017年10月19日 | 宴会・会食

                            

青春時代から青年、そして壮年から熟年へと、その長き人生の大半を過ごした職場。
そんな職場のOB会を開いた。2年に1度のこの会も、今回で14回目を数え、発足以来丸26年を過ごしたことになる。
そんな、言ってみれば歴史と伝統を積み重ねた職場OB会。誘われるまま幹事団の末席を汚して数年になる。

運営に携わりながら、これまで蓄えて来たささやかな体験を、微力ではあるが発揮している、と本人は思っている。
先ずは住所録の洗い直しに始まって、会場の設定や会費決定など、あまり言いたくはないが、文字通り高齢者の集い。如何に参加しやすい条件を整えるかに神経を使う。続いて案内状を見て参加意欲を出させるような文面を考える。そうして80数人への案内状発送。

今年は30人の参加であった。ここにも高齢化の波は押し寄せる割りに、新入会員の少なさが目立つ。
もっとも、この頃では純粋な地元の退職者が少ないという実情もある。そんな寂しい現実はひと先ず置いといて……。
兎に角集まった30人で、如何に楽しいひと時を過ごすか、退屈そうな態度を如何に抑えるか、それぞれテーブルごとの盛り上がりを邪魔しないように、目配り気配りを働かせたうえで、時々全員に同じ方向を向かせる時間を作る必要もある。なかなかむつかしい。

そういった雰囲気作りは、受付で会費を納めるときから始まっているようだ。
職場OB会だから、現役時代に部長だ課長だ調査役だという管理職もいる。個人差はあるが、現役時代の役職を引っ提げて参加する無粋な人もいないわけではない。むしろそういう人の方が多いのかもしれない。そこで、先ずは受付の会費納入、名札の取り付け、席順の指定のあたりから、「昔は昔今は今、ひたすら楽しくやりましょう」という意識付けをさせる三枚目が必要となる。これも難しいな~。

などなど、あまり考えるとOB会などやってられない。だから自由気ままな雰囲気づくりに努め、みんなでワイワイやるのが一番。
どっちにしたって10人十色。30人集まれば三十色。そう割り切るとやはり面白さが先に立つ。
その昔、胸ときめかせた新入社員だった女性とも孫の話で盛り上がる。二次会でマイクを持たせば独壇場で歌いまくる。

これでいいのだ。これこそが幹事団の求める職場OB会の姿なのだ。
その節はお世話になりました。が、今は私たちが皆さんのお世話をしているんですよ。幹事にとってはこれからがひと仕事。
これから永久保存版の記念アルバムを作ってお届けしますからね。出来ることなら「可愛らしいお年寄り」を目指しましょうよ。

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「初めての運動会」

2017年10月15日 | 家族・孫話

                     
                    初めての運動会、お出かけ前のVサイン!   やる気満々、落ち着いてますね~

我が家の孫として初めて授かった姫孫の希さん。早くも4才の秋を迎え、初めての運動会を体験することになった。
私たちも、孫の運動会を応援するのに前夜から泊りがけで出かけるなどと言うのは、まさに初めての体験である。
朝早く始まる運動会の開会式に間に合わせようとすれば、当日の出発では窮屈になる。その上ジジババと一緒に寝るのを楽しみに待つ希さんの希望を叶えて、一泊二日の行程となった。

朝早くから起き出して、「おじいちゃんとお手々つないで寝たんよね~」などとおしゃべりしながら、お揃いのユニフォームを出したり入れたり。気持ちはすでに運動会モードに。
ピンクの上っ張りに赤いパンツ。真っ赤なサスペンダー。幼稚園ネーム入りのハチマキ、白いソックス。全てお揃いのいでたち。
これまで長く付き合ってきた男孫3人とは、一種異なる可愛らしさについ頬が緩む。

いそいそと、これまたしっかりお手々つないで歩いて15分の幼稚園へ。
入園して半年余り。年少さんの割には慣れたもので、お友達を見つけて園舎に駆けり込む。間もなく開会式。
何の臆するところもなく堂々と入場。かけっこ、お遊戯、団体競技、いずれも被写体にはもってこい。カメラで追うジジも忙しい。
一瞬目を離したらもうどこに紛れ込んだやら……探すのに一苦労。目を離さないようにしっかりと。

街中の幼稚園は、園児の数はあふれるほどいる。その割に、建物や園庭は思いのほか狭い。
「出番の保護者を優先して前に。出番が終わったら次の出番の保護者に席をお譲りください」というアナウンスがひっきりなしに流される。保護者も慣れたもので、我が子の演技が終わると見事に入れ替わりを見せる。
最初の全員による準備体操などが終わると、保育園の部の演技が連続で行われる。次いで年少の部も予定した3種目を続けてやる。そして年中・年長へと、それぞれに別れて連続で演技を見せてくれる。だから保護者も自分の子の演技が終わったら、取り敢えず下がってくれるという段取り。

園児が多くて園庭が狭い街中幼稚園には、それなりの工夫や面白い設定が観られて、それはそれで楽しいものである。
一泊二日という長時間の運動会応援であったが、時折Vサインをくれながら楽しそうに演技する運動会初体験の姫孫。
こんな様々な体験を重ねながら成長する姿を、出来るだけ長く見守っていきたい、と思うのだがはてさて。

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「今年も・・・」

2017年10月12日 | 地域活動

   

秋本番を迎えた今年も、市役所の環境行政担当者から、植樹祭開催の案内とボランティア参加のお願いが届いた。
岩国市街地からおよそ60kmの中国山地にある「水源の森、羅漢山県立自然公園」内にある市有地に、広葉樹を増やす植樹活動を行うという、ここ10年来の市の事業である。正式な主催は「岩国市・岩国市地球温暖化対策地域協議会」といういかめしい長たらしい名前になっている。

かつては、近郊では有数のスキー場として若者を集め、雪不足になってからは、オートキャンプ場や高原の避暑地、自然観察の場などと、市民の憩いの広場として一世を風靡した自然豊かな高原「羅漢山自然公園広場」である。
今は訪れる人も少なくて、広~~い高原施設は閑古鳥が鳴く静けさと、老朽化が目立つ炊飯施設などの屋根が傾きかけている。

そんな施設から約200m奥まったところに、市有の杉林が広がっている。もちろん、ヒノキもマツもある。
ただこれらの樹種は「針葉樹」と呼ばれる仲間で、山が水を吸うと言われる「保水性」という点では「広葉樹」に追いつけない。
そんなことから水源の森であるこの地を、豪雨による山津波や土砂災害から守るために、少しずつ針葉樹から広葉樹に切り替えて行こうという遠来な事業である。

今年はヤマザクラとヤマグリの広葉樹約600本を植えるという。
「森林学習、植樹体験」。今年は、愛宕小や通津小などから160人の児童が参加した。我々ボランティアは、1人が児童10人の班を率いて植樹の指導や安全見守りをする役割。森林組合や市の職員が、杉を伐採した跡に等間隔に深さ30cmの穴を掘っている。そこへ一人が3本を受け持ち1本ずつ植えていく。最高の秋晴れのもと、終わったころには汗がしたたる。

孫と同年代のよその子としゃべったり、同じ場所で同じ汗をかくのは、孫との戯れとはまたひと味異なる。
高原の秋の風に吹かれながらおにぎり弁当を頬張る。一仕事終えた爽やかさと気だるさが心地いい。

今度は、本気で孫たちと共にやって来て、BBQでもやってみたくなった。たまにはこんなところもいいですぞ、ご同輩。

 

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「選挙戦突入」

2017年10月10日 | ニュース・世相

                            
            衆議院、地元候補の出陣式 10/10 AM10:

衆議院議員選挙が告示され、いよいよ選挙戦に突入した。
何しろ、思いがけない時期の解散総選挙で、至る所、色んな形であわただしく選挙対応に追われた形跡が濃い。
なんだかんだの選挙前騒動の挙句、平成29年10月22日投票で、選挙戦の火ぶたは切られた。

選挙される側から見る争点と、選挙する我々の目から見た争点を照らし合わせながら、結局は近未来の政局を睨んだ安定政治と、我々国民一人ひとりの幸せにつながる一票を投じることになる。
特に今回の選挙の注目点は、選挙権者の増加にある。今まで20歳以上だった選挙権が18歳以上に引き下げられた。
この選挙権者の増加が、選挙結果にどのように影響するのか、大いに興味がある。

毎度のことではあるが、「我が政党は何をどうする」と、絵にかいた餅のようなおいしい話を吹聴する政党もある。返す刀で、現政権に対する具体的な対案を出さないまま、悪口雑言や中傷する言葉がまかり通る選挙戦のようにも見える。
他の行いを中傷したり、悪口を言うのは、どうかすると耳に馴染みやすい。そこんところを、初めて選挙権を得て一票を投ずる若い人たちに、まっとうな判断をしてほしいなと願う気持ちは強い。

国家を守るという大義が為政者にはあるはずである。
あれも反対、これも反対という、反対のための反対がまかり通るとすれば、この先の日本はどうなるんだろう。
そんな素朴な疑問も持ちながら、今日からの12日間は、ちょっと耳を澄ませてみるのも悪くはないだろう。
耳を澄ませば秋の夜長、かわいらしい虫の声も聞こえてくるかもしれないね~。

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「ながもち」

2017年10月08日 | 季節の移ろい・出来事

                 

今年のホテイアオイさんの花は随分ながもちするようである。
別に肥しをやるわけでもなく、テラスの屋根から落ちる雨だれ受けの、昔の水がめや火鉢に入れてあるだけなのに。
7月半ばに最初の花が咲いた。ギラギラ太陽の下、あの薄紫の楚々とした中にも凛とした威厳を感じさせる花姿。
暑中見舞いに沿えるにはもってこいの、ちょっとした贅沢さえ感じさせる花でもある。

言うなれば夏の花であるにもかかわらず、秋半ばの今になっても毎朝一輪、二輪と咲いて楽しませてくれる。
名前の由来や花言葉に興味が湧いてくる。

「ホテイアオイ」。別名を「スイギョク(水玉)」とか「ホテイソウ(布袋草)」。英語名は「ウオーターヒヤシンス」だそうな。
葉のふくらみを、七福神の「布袋様」のおなかに見立てたことからホテイの名を頂き、花がアオイ(葵)に似ているので「ホテイアオイ」となったと書かれている。布袋様のおなかのようにふくらんでいるのは「葉柄(ようへい・葉の柄)」の部分である。

花言葉辞典をひもといてみると「恋の愉しみ」とか「恋の哀しみ」と、後期高齢者にはあまり縁のない言葉が並んでいる。
水の上にプカプカと浮かぶ姿から、フワフワした恋のときめきを連想したのか、それとは逆に「地に足が着いていない」という
不安定さをイメージしたのだろう、と注釈が付けられている。 

南米・ブラジルが原産と言われているが、今や日本の花と言ってもいいほど、あちこちで見かける。
特に学校にある小さな池などには、生い茂ったホテイアオイがよく見られる。

季節外れの今、なんでホテイアオイなの?という話になるが、毎年こんなに遅くまで咲いていたのかどうか、意識して見て来なかった。
それが、今年は見事な金木犀の香りとともに、長くこの花が楽しめる穏やかな秋を楽しんでいるということか。
ほどほどの雨と爽やかな秋晴れに恵まれ、大荒れの台風もなく過ごしていることへの感謝の念がジワリ!!

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「お月見」

2017年10月04日 | 季節の移ろい・出来事

   
    芋名月と呼ばれる、仲秋の名月 PM6:25   希作品、幼稚園で作ったお月さま  お月見ダンゴ

心配された雲もなく、年に数回しか見られない名月が、中天高く冴え渡っている。
午後6時過ぎに迎えに来る母親のクルマに乗りかけた悠雅君が「オーきれいなお月さまが出とる」と教えてくれた。

旧暦8月15日のお月さまが、最も澄み切って美しいとされ、仲秋の名月として観月茶会やお月見の宴が開かれる。
この季節に新たに採れた里いもを、名月にお供えするところから「芋名月」とも呼ばれる十五夜お月様。
ついでに「栗名月」とか「豆名月」というのもある。こちらは十五夜ではなく、旧暦9月の十三夜の月をいうのだそうな。
月の見方、讃え方にも、繊細な観察に裏打ちされた、自然の風物を愛する日本人の心が息づいているようで面白い。

ただ、高齢者二人では特に何の催しもない我が家だが、静かな秋の夜の空を見上げて「きれいだな~」と思うくらいのゆとりはあっていいのかな~。などと思っているところへ、嫁さんから写メが送られてきた。
「今日、希さんが幼稚園でこしらえた、母親の顔入りお月さまです」と、「初めて作ったお月見ダンゴ」が。

里帰りしてくると、姑の手ほどきを受けながらケーキ作りなど頑張る嫁だが、お米の粉を練って作る白玉ダンゴは初挑戦。
0歳児を抱っこしての作業は大変だったろうが、楽しさも十分だったのだろう。
「希が喜んで、黄な粉をまぶして美味しそうに食べるんですよ」と嬉しそうに笑う。
この年頃から、日本の伝統行事を一つひとつ教わりながら、ゆったり育ってくれたらいいねー。

こんな写メを見せられるだけで「とってもいいお月見になった」と喜んでいるのだから世話ぁない。

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「今年の釣果は」

2017年10月01日 | 季節の移ろい・出来事

         
          70㎝の大物ヒラメを前に、ちょっと興奮気味のマゴ二人

孫の悠雅君のお父さん、つまり婿殿は毎年この季節に本格的な魚釣りに出かける。
職場の釣り愛好仲間数人で、積み立てを行い、年に1度か2度大物を目指す釣り大会を催している。
今年はヒラメをターゲットに、大分県の国東半島近くまで繰り出したのだという。

専門の漁師さんが操船する漁船一隻をチャーターして「1日がかりの魚との闘いになる」と、疲れた顔で話す。
これまでも何度か、これはブリ、これはハマチなどと、まさに獲れたて新鮮な刺身を食べさせてもらった。

今回は目的のヒラメが釣果だと言って、少し鼻を高くして70cmもある大型ヒラメと、ハマチを数本持ってきた。
これほど大きな活きたヒラメは見たことがない。どんな豪華な料亭のいけすでも、どんな大きな養殖場でもお目にかかっていない。
第一、こんなのが海の底に横たわっていて、釣り人が垂らした餌に食いつく、そして釣り上げられるとは。
これは改めて、魚釣りという趣味に血道を上げる「釣りキチ」の胸の内が判るような釣果である。

我が家に持ってきてからがさあ大変。普段は狭くない調理台なのに、この大物君は調理台をはみ出す。
「どこから手を付けようか」と言いながら、調理の腕はベテランでも魚さばきは素人の「にわか調理師」は、精一杯の包丁さばきでなんとか三枚に卸す。ヒラメとハマチ、片身の刺身だけで大皿に2枚も3枚も。頭やアラは即刻煮付け。

幸いなことに、刺身大好きの倅一家も里帰りしていて、娘一家と併せて総勢10人の、新鮮刺身宴会となる。
大吟醸を惜しげもなく?封を切り、厚めに切った刺身を頬張る。熱々の煮つけに箸をつける。出始めた岩国レンコンの三杯酢が脇を固める。ヒラメの刺身がこれほど遠慮なく食べられる贅沢を味わい、日本酒の味を噛みしめる。

そんな神無月ついたちとなった10月のスタート。食べ物がおいしい、お酒が旨いと感じられるのも、健やかな身体あってのことか。

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