「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「水無月つごもり(年のへそ)」

2023年06月30日 | 季節の移ろい・出来事

                
                     神社にしつらえられた茅の輪

水無月つごもり、6月30日は「年のへそ」と言われるそうだ。
早くも今年1年の半分が終わり、文字通り折り返し点を迎えた。つまり、1年のちょうど真ん中ということで「年のへそ」と、粋を好む日本人が考えた遊びの一つかもしれない。ただこの遊びの中には重大な願い事が秘められてもいる。

これから迎える夏場に向けて、暑気当たり・水当たり・食中毒・・・など夏の病から身を守る「夏越の祓い(なごしのはらい)」が神社で執り行われる。
いわゆる茅の輪くぐりである。茅の輪くぐりとは、参道の鳥居などの結界内に、茅(ちがや)という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで心身を清めて災厄を祓い、無病息災を祈願するというもの。❝水無月の夏越の祓いする人は千歳の命延ぶというなり❞ と言われるように、先人の経験則に逆らうことなく、素直に無病息災、健康長寿をお願いしたいものである。

本格的な暑さを好む人もいる。特にスポーツ選手など「夏場になると本調子になる」と口にする人も多い。
我々一般人にも夏好み、冬好み、意見は分かれるであろうが、現代の地球温暖化による高温・高熱はたとえ夏場好みといえども尻込みしたくなる現象ではある。
苦しい時の神頼み、茅の輪をくぐって夏越の祓いも自ら積極的におこなって、夏場に実施される色んな楽しいことや、炎天下の孫君の野球応援など元気に夏を迎え、元気に夏をやり過ごしたいものだ。

四季折々の神仏を祀る各種行事は、わずかなお小遣いをもらってお詣りする子供の頃の思い出だが、この年になると、何はともあれ健康第一を願う時、神仏のご加護を頼りにしたくなることもある。

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「復活!ジェット風船!!」

2023年06月28日 | カープ一喜一憂

             
                    夜空を赤く染める、マツダスタジアムジェット風船

             
               相変わらず根強い人気のカープ女子の声援を受けて。笑顔はじけてます!!

広島カープ応援風景での目玉の一つであるジェット風船が復活した。
4年前までは、ホームゲーム・ビジター問わず、カープの7回ラッキーセブンの攻撃に当たって、長さ70cmにもなる真っ赤な風船が、内外野問わず球場全体から飛ばされると球場全体が赤く染められていた。

コロナに侵された球場は、風船はもとより応援の声さえ禁止された。もっとも、当時の風船は口にくわえて吐く息で膨らませていた。飛ばせば風船に詰まったツバキがそこはかとなく散らされる。これはコロナ感染の大敵であり直ちに中止された。あれからまる3年。今夜4年ぶりの復活ジェット風船が、ラッキーセブン7回裏のカープ攻撃前に一斉に飛ばされた。懐かしい見事な光景の復活に酔った。

もちろん、今回の復活ジェット風船は安全装置付き。いくら宙を舞っても、人のツバキが舞うなどの心配はない。つまり、口から息を吹き込んでもふくらまない風船、専用の手押しポンプでしかふくらますことができない仕組み。早くからあっちでもこっちでも手押しポンプでシューシュー膨らませて待機する。

そんな計らいに応じるように、首位争いをする横浜DeNaーを相手に完勝。はち切れんばかりのカープ女子の声援も最高潮に達していた。
楽しい野球観戦のために苦心するカープ営業陣、マツスタ球団職員のアイデアなどを結集させて、球場全体を楽しませるサービス精神はなかなかのものである。これでカープが本当に強くなって3連覇時代の勢いを取り戻せば、広島経済圏は安泰となるのだろう。

そんなことこんなこと、すべてを含めてやっぱりカープ、頑張れカープ、カープカープわれらのカ~~~プ!!!!

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「油断大敵!」

2023年06月27日 | ニュース・世相

                      

案の定というか心配していたコロナ感染症再来。「第9波の可能性」という大きな活字が新聞1面に載っている。
ほらね、やっぱりね、あまりよろしからぬ予感が当たったね。こんな予感なんて当って欲しくないし外れてくれる方がどれだけ有難いことか。

世界中がと言ってもいいほど世の中全体が、3年間の空白を経てようやく元通りの普通の生活に戻れることに大いに期待したのに。
完全終息とは誰も言わないまま、第五類の通常感染症に格下げされたコロナ君。経済の動きを元通りに戻し、豊かな生活を取り戻すあまりに、あれほど恐れたコロナ君も少し軽く扱われるようになった。

第五類移行後も個人的には、終息などしていないという疑念は持ち続けてきた。そのくせ気持ちとはうらはらに、一日も早くコロナ離れして普通の生活に戻りたいと強く思っているし、4年ぶりに開催の岩国工場停戦退職者の会にもいち早く参加の返信を出して、ウキウキワクワク楽しみにしているという現実もある。マスクも手放さないし、6回目のワクチン接種もして対策には気を使っているが、世の中的には第9波と呼ばれるまでに蔓延しつつあるのだ。

油断大敵!!決して油断したわけでなくても、どこからか魔の手が忍び寄っているといこと。
やはり誰に頼るでもなく、自分の身体は自分が守るのがよろしいようで、今一度コロナ対策、感染予防に努力しましょうや。

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「アサガオ一輪!!」

2023年06月26日 | 季節の移ろい・出来事

                       

オーシャンブルーのアサガオ一輪、今年の一番咲きが今朝早その可憐な姿を見せた。意外に早く咲いたね~などと思っていたら、実は昨年より1週間遅れの初咲きである。
3年振りにプランターの土を入替え肥しも少し混ぜて、丁重に新しい苗を植えた。

本来なら、宿根のオーシャンブルーは昨年の根っこが地中に根を張っていて新しい苗を植える必要ない。地中で冬を越した新芽が春を待って吹き出していたのに、2月の大寒波のときに手当を怠ったために、新芽が完全に凍傷を起こして敢え無く枯死してしまった。「手当をしなくてごめんね」の気持ちを込めて今年は特に力を入れて育てた。もう少し成長したら完全な西日除けとなり、花すだれとなって我が家やクルマを守ってくれる。

人間の利害の根幹がどこにあるのか、我が身を守るためなら何が起ころうと、どれだけの人が苦しもうとお構いなしの混とんとした世界の中でも、土を耕し種をまき、太陽の恵みの中で水やりをする。そうすると間違いなく芽を出し枝葉を広げて花を咲かせるし実もつける。
そういった穏やかな安穏とした世界は誰もが望んでいるはずなのに、安穏が続くと退屈を感じ始めて大きな我欲を芽生えさせる人間という厄介者。

富もなく食料さえままならない自国民同士が宗教や主張の違いから内紛を起こし、殺し合い奪い合って益々国力は衰え貧乏になっていく。
その逆で、有り余る物資とあふれる人間を動員して世界の秩序や安定的共存を、腕力を背景に捻じ曲げようとする横暴がまかり通る世界。
国連だの安全保障会議だのという世界の警察権を持つはずの会議が全く機能しない。やがて地球全体が火の玉になるのではと心配する。
戦争に負ける悲惨さや戦争そのものの愚かさを知らない、裕福な若旦那育ちの年代が世界に君臨する現代。コロナ禍どころではない威圧感だね~。

そういった世界を少しでも鎮めるためにも、今を大切に緑を増やし、穏やかに静かに暮らす癖をつけておきたいものだと、初咲きのアサガオに祈ってみたくなる。

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「初生り、カボチャ!」

2023年06月24日 | 晴耕雨読

                  
                     初生りのカボチャ 3.5kgに成長

片道2時間の距離に住む倅家族が里帰りした。今回はちゃんとした目的が幾つかあって、日程的には少し無理をして帰って来た様子。
目的その1、先週日曜日の父の日に我が家に届くように注文した「父の日プレゼントギフト」が、何を間違えたか自分の家に届いてしまって、父の日には届けられなかったプレゼントを、1週間遅れとなったが兎に角早く手渡したいという嫁さんの意向。

目的その2、二人いる孫娘は二人とも誕生日が6月である。6月1日生まれの妹は、既に希望の品を届けたのに6月11日生まれの長女のお祝いが延び延びになっていた。4年生になる長女は兎に角読書が好きでプレゼントは本を欲しがる。図書券を貯め込んでいるジジの懐を読んで、本屋さんに一緒に行って欲しい本を買ってもらうこと。シリーズもの6冊をまとめて買わされた。

目的その3、野菜の値上がりに悲鳴を上げる嫁さんは、我が家の畑の出来具合もご存じで、キューリ・ナス・トマト・トーモロコシなどのお持ち帰りが目当て。しかも今年初めて本格的挑戦したカボチャが実っている。少し早いかなと思いながら試しに1個採り上げたらなんと3.5kg。半分に割るのさえ大層な労力が要る。そんな生鮮食料をお土産としていっぱい調達して帰ること。これらの目標達成!!

まあどれも家族が笑顔になる内容ばかりなので仕方ないね、と言いながら迎え入れる山の神は大変である。すべて手作りの新鮮な魚のフライや野菜の揚げたて天ぷらなど、しっかり頬張って気持ちよくお帰り遊ばした。
ブランドを好むなど贅沢は出来もしないが望んでもいない。頂けるものは全て袋にしまいクルマに積み込んでさっさと持って帰るしっかり者。
贅沢は敵!我が家の家訓に合った嫁さんではある。カボチャを美味しく料理できるじゃろうか?

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「久しぶり、ワクワク!」

2023年06月23日 | 宴会・会食

                   

嬉しい報せが届いた。3年間のコロナ我慢を耐えたご褒美の嬉しい便りである。4年振りに開催される岩国工場定年退職者の会の総会と懇親会の案内状。すぐに開封、すぐに出席に〇をして返信はがきを投函しておいた。

少し大げさかもしれないが、我が人生の大半を捧げた、その代わり私たち家族の生活の全てを支えてもらった会社である。
有難いことに終身雇用が当たり前の時代を駆け抜けた。入社から定年を迎えるまでの40年余を、普通に勤務していれば雇用は確保され、世界経済の波にもまれながらも生活の基盤を失うことなく現在に至っている。

まあそんな話はともかく、4年ぶりにあの笑顔に再会できる、あのコワモテのむっつり顔に会える。どんな理屈をこねるんじゃろうか。それとも空白の3年間で少しは丸みが出てきたのだろうか。そして一番心配なのは、定年退職者の会なのだから構成会員はそれなりのお年頃の集まりである。その意味でも3年間というブランクは大きな意味を持つ。いったい何人のお仲間が止む無く脱退されたことだろう。黄泉路へ旅立たれた方も少なくないのではないか。再会にワクワクする気持ちの裏側でそんな現実を帯びた心配もしている。

だからこそ元気で長生きが必要なのだ。そんなことは言われなくたって皆さんそうありたいと思っていらっしゃるのだろう。
そこで、せっかくの再会のチャンスなのだから、年齢不相応に元気な人がいたら生活態度をや普段の心構えといった話題を肴に美味しいビールを吞みたいものだ。7月下旬、まだ1か月もさきの話なのに、久しぶりのワクワク感に高揚を覚えている。やはり、元気がイチバン!!である。

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「株主総会!」

2023年06月22日 | 健康イチバン!

                  
                       株主総会イメージ写真

6月は多くの企業で株主総会という重要な会議が開かれる季節である。
過去1年間の企業の業績、利益、損益、収支バランスなどなど、経営陣の手腕が問われる。その結果によっては株主に大きな配当金が支払われ、経営陣の首がつながる。その逆の場合もしばしば起こる。つまり株主への配当金は見送られ、経営陣の退陣や人事刷新など経営概況がガラッと様変わりしたりする。

そんなことより何より、株主総会の結果によって株主への配当金が出るのか出ないのか、出るとすればどのくらい??などと懐残用をする。
残念ながら多くの場合というかほとんどの持ち株でニッコリ笑えることは少ない。世の中はヘタな鉄砲も数打ちゃ当たるというが、なかなかそんなに甘くない。これぞ!!などと素人考えで投資してみる。とたんに日経平均株価が200円も300円も下がって、のっけからマイナススタートの経験ばかり。

そんな無駄なことをしなきゃいいのに。それがね、たまたま何かの拍子で少しだけプラスになったりするとその残像はしばらく頭から離れない。
ついつい夢よ再び、などとどうしようもない銘柄に突っ込んでしばらく塩漬け・・・なんてことの繰り返し。ただ一つだけ利点があるとすれば、ボケ防止の役に立つのかな。欲の皮が突っ張っている間はボケ~としてもいられない、と思ってはいるのだが、やっぱり何もせずにお小遣いをしっかり握っているのが正解かもしれない。

まあ元々手持ちが少ないのだから特殊詐欺に持っていかれるほどの損害にもならないのかな。日々日経平均株価に目をやってガックリ来たりワクワクしたりする感情の動きを感じるのも生きている証しでもある。と言うことにしておこう。

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「今日は夏至!」

2023年06月21日 | 季節の移ろい・出来事

              

二十四節季の一つ夏至。今日から夏に至るということで本格的な暑さ到来にいささか怯えを感じたりする。しかも、1年のうちで昼間の時間が一番長い一日。そう云えば冬至という節季を思い出した。秋から冬に至るといわれ寒さが一段と厳しくなる日、そして夏至とは逆に1年中で昼間の時間が最も短い一日。そんなあれこれを考えてみると、季節の移り変りとは実に面白いし不思議な魔力・魅力を秘めている気がする。

何で夏至の日は昼間の時間が最も長くなるの? それはね、太陽の位置が1年の中で最も高くなるので、日が昇ってから沈むまでの時間が長いのだという。だから正午頃に太陽がほぼ真上を通るため自分の影が最も短く見えるのだという。そんな実感をしてみたかったのに、残念ながらあいにく朝からの雨模様で太陽に恵まれず、短いと言われる影を実感できなかった。

雨のお陰で日の長さを実感できなかった分、関西方面の謂れに従ってタコの脚を食した。さすが季節の需要からか高価な食材となった。
なんでタコの脚を食べるといいの? それはね、田植えの終わった稲田がこれからの太陽の恩恵を受けて、稲の根っこがタコの脚のようにしっかり根を張り、豊作を願ってお百姓さんが食べたことに由来しているという。別に農家でもない小生がなんでタコを。まあ稲に限らず、生きている間はしっかり地面に足を付け根を張って生きていけるのに越したことはない、などと少し欲張ってみた次第。

ちなみに、夏至から11日目を半夏生というのは皆様ご承知の通り。はんげしょう、何とはなしに耳障りの佳い言葉ではあるが、半夏(カラスビシャク)という毒草が生えるので注意をという側面もあるようだ。熱中症にも半夏の毒性にも気を付けたい季節でもある。

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「終わってみれば」

2023年06月20日 | カープ一喜一憂

              

生まれ変わった・・・と勝手に思っているだけかもしれない今年の「新井カープ」。リーグ戦では目下貯金2の第4位。順位はともかく、現時点で借金ではなく貯金があるということは、決して弱小ではない。今後の戦い方によっては希望が持てる前半の戦いぶりではある。

そんな中で迎えたセ・パ交流戦。おっかなびっくり、半分期待、半分投げやり、どっちにしてもあまり歓迎のイメージではないこの交流戦という制度。過去3年間、12球団中の12位でダントツの最下位。パリーグのチームにとってカープとの対戦は貯金を殖やせるチャンスとの見方もあるほどであった。リーグ戦でせっかくの貯金があっても、交流戦で全て吐き出し、逆に借金を抱えるのが通常であった。

さて今年の交流戦、終わってみればなんと勝率5割をキープ、9勝9敗。いったい何年ぶりの快挙だろうか。カイキョと言えるのかどうか5割とう戦績が。少なくとも大きな借金を作ってきた昨年までに比べると、貯金もないけど借金も無し。単純に上出来と喜び、これからに期待したい。
期待できる要素があるのだから。少なくとも相手に睨みつけられて萎んでしまう集団ではないということ。
新井監督流の「ガンガンいこう、がむしゃらにガンガンやろうや」の意気込みが浸透した、萎縮などのない対等な闘争集団となっていたことである。

投手も「打てるものなら打ってみろ!」という気概が見えた。バッターは相手投手に束になってかかっていく結束力を見せた。まさにどんな相手であろうが、ぶつかっていく集団であり下を向くヒマなどない新たな力が台頭し、かつての実力者を呼び覚ます新旧入り乱れての総合力を見せてくれた。この時点ではよくやった~である。

ただ交流戦は終わった。ここから、ここから熱い夏場の正念場に差し掛かる。同じ野球好きの少年が長じて高給を食むプロ選手になったのだ。培った力と流した汗と涙の成果をぶつけ合う素晴らしいプレーを見せてもらいたい。出来れば勝って勝って勝ち切ってくれればありがたい。ただ、同じような相手がいること、相手にも熱烈なファンがいて必死に応援している。だからやっぱりプロ野球は面白い。

そしてやっぱり、がんばれカープ!勝て勝てカープ。カープカープ我らのカープ~~!!

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「訃報」

2023年06月18日 | つれづれ噺

                                                             

戦後復興を形にするとこれほど顕著なものはない、それがガソリンスタンド(S・S=サービスステーション)であると言われた昭和30年代初めごろ、地域で最初のガソリンスタンド経営を始めた先輩。年は4つ、学年は3級上で何かと兄貴分的な地域の名士である。そんな先輩の奥様の訃報を知らされた。それも亡くなられてから約2か月も過ぎた昨日、先輩ご本人の口から聞かされた。あれほど付かず離れず、給油に行くたびに二階の事務所でコーヒー頂きながらよもやま話する仲であったのに。

4月半ばからももちろん給油には何度か行ったが、セルフ方式でもあり社長である先輩の姿が見えなければ、ただ黙って給油して帰ることもあった。そんなことから、なんと2か月近くも顔を合わさない不運が続いていたことになる。
奥様は数年前に悪性腫瘍が見つかり、遠方の専門医、近くの専門医などによる治療を継続されていた。たま~に差し入れする我が家手製の岩国寿司をこよなく愛してもらっていた。こちらからの差し入れが間延びすると、わざわざ遠くのお店に岩国寿司を買いに行かせるほどだった・・・と聞かされた。

そんなことを早く知っていればもっともっと頻繁に差し入れできたのに、と悔いても時すでに遅し。今日住居にお邪魔して、遺影に手を合わせ、ご神前にしのび手による拝礼を捧げた。その後私たち夫婦と3人でコーヒーを頂きながら思い出話に及んだ。
奥様はご自身の寿命を察知しておられたのか、自らの葬儀の内容、連絡すべき人、遺産分与ほか詳細に至るメモや日記みたいな文を、綿密に手書きで残されていた。実物を見せて頂いた。ほかならぬ奥様から見たご主人の性格や生活ぶりを察して、葬儀その他にうろたえないよう事細かにメモを残されたのであろう、そんな愛溢れる夫婦がこの世にある、しかも目の前に現物がある、これは改めて目頭を押さえた。

享年79歳という若さ。「九の坂を超えられなかったねーこの8月が満80歳だったのに」先輩が静かにつぶやく。家族ぐるみのお付き合いの中で、常に穏やかに優しく接していただき、妻同士の静かな旦那の棚卸談義も弾んでいたようだ。
今の時点では気持ちも張っているのだろう若さが見られる先輩であるが、年に不足はない。もっともっと近しく付き合わせて頂こう。そんなつもりでいたら、なんと先輩の一番下の孫が中学1年生で、我が家の孫君の一級後輩で同じ中学校の野球部員だという。今年の秋からは互いにレギュラーとして頑張ることになる。ということは私たちジジ同士が孫の追っかけ応援を一緒にすることになった。すこしでも近くにいて互いを応援し合う共通理解の友が一人増えた気がしている。孫の応援と互いの元気を応援し合える先輩後輩でいたい。

 

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