幽玄洞ブログ

岩手県一関市東山町からローカルな情報を発信していきます。

洞穴を案内するサービス始めます!

2011年06月29日 | 幽玄洞

今年は幽玄洞が観光化され30周年になります。
幽玄洞では7月1日より1ヶ月間、洞穴を同行し案内するサービスを始めます。
これまで予約をいただいたお客様に展示館のみで説明を行っておりましたが、震災の影響もあり、洞穴の見学は不安という声も多く聞かれることから、予約制で受付します。人数は3人以上で料金は通常料金のみでご利用いただけます。予約は前日までにお電話でご予約下さい。
「暗いところは苦手」「地震がきたら怖い」でも「行ってみたい」という方はぜひお気軽にご予約ください。
 
電話番号は0191-47-3303 有限会社 幽玄洞観光まで

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「岩手の地学」第41号に鱗木の報告ー七田清氏ー

2011年06月29日 | 化石

岩手地学教育研究会会員の七田清氏は今月、「岩手の地学」第41号に日本最古の植物化石「鱗木(リンボク)」を報告し、掲載されました。
七田氏は鱗木を数十点所蔵していますが、そのうちの十点は幽玄洞の展示館にて展示中です。

Kakudairinboku

Sititakaseki
展示中の化石の一つに凸形で長さ70センチ、右半分がポツポツしているものがありますが、七田氏はこの化石の解明を望んでいます。
報告書の中で、木村達明博士(東京芸術大学名誉教授)が鱗木の表面内部(サイクロスチグマ)をポツポツとした鳥肌のように図で表していることを紹介し、この類似した鱗木を報告しました。
研究している人が少ないといわれる鱗木。
ぜひこの珍しい化石をご覧ください!

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「第1回あ~した天気にな~あれ♪」開催

2011年06月25日 | 東山町

25日、一関市東山町の長坂商店街では「第1回あ~した天気にな~あれ♪」が開催されました。
前日まで土砂降りの雨が続き、お祭りが心配されましたが当日は曇り空から晴れ間がのぞくほど天気が回復。2年目となるこのお祭りに昨年と同じくらいの人が集まり賑わいました。
何といってもお祭りにかかせないのは「餅まき」。開会と同時に始まった餅まきにはたくさんの人たちが餅拾いに集中します。

Maturi1
今年の「あ~した天気にな~あれ♪」は3回企画されていますが、東日本大震災支援イベントが毎回盛り込まれています。
併設催事(東日本大震災支援コーナー)には陸前高田市の八木澤商店さんの味噌、醤油が、大船渡市からはさいとう製菓さんの「かもめの玉子」が販売されました。
どちらもお店の前は人だかりでいっぱいになり、15分ほどで完売する盛況ぶりでした。

Maturi2

その後は地元げいび大獅子太鼓の郷土芸能が行われました。げいび大獅子太鼓は大人と子どもを合わせたメンバーで構成されていますが、今回は子どもたちのみの出演で、太鼓の元気な音色を響かせ、商店街を盛り上げました。

Maturi3

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平成23年度 第1回「あ~した天気にな~ぁれ♪」開催のお知らせ

2011年06月21日 | インポート

昨年、一関市東山町の長坂商店街にて行われたイベント「あ~した天気にな~ぁれ♪」が、今年も開催されることになりました。
これは一関市の「いちのせき元気な地域づくり事業」の一つで、東山地域商店街等活性化事業として今年は3回(6月、8月、10月)開催されます。

第1回は来たる6月25日(土)。
商店街を歩行者天国とし、11時の開会から餅まき(2回)をはじめ、「げいび大獅子太鼓」と「よさこい藤美連」による演奏や踊り、丸太切り大会や路上ボウリング大会といった競技、東山町ご当地ヒーロー「ゲイビマン」のショーと盛りだくさんの内容です。
ちびっ子も参加できる草履飛ばしもあるので、親子で楽しめるイベントとなっています。
またイベント会場では、18日~25日の期間内に長坂商店街で買い物をすると参加できるスタンプラリーの満点カードを持っていくと、素敵な景品と交換してもらえます。更に10月の最終回では、Wチャンスとして抽選で3名様に1万円分の商品券がプレゼントされます。
満点に必要なスタンプは5個です。幽玄洞でもスタンプを置いてますので、ぜひご来洞ください!
そして、東日本大震災支援イベントとして、八木沢商店さんの味噌・醤油の販売や、斉藤製菓さんの「かもめの卵」の販売も併せて行われます。どちらも数量限定なのでお早めに!
災害支援コーナーでは、生ビールやかき氷の売り上げが義捐金として寄付されます。

梅雨のじめじめとした季節に入りましたが「あ~した天気にな~ぁれ♪」と、皆さんぜひお出かけください。

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東北大学大学院生 新種のカタツムリ発見か!

2011年06月16日 | 動物

幽玄洞の敷地内には毛の生えたカタツムリ「オオウケマイマイ」が生息し、平成16年の採集をきっかけに他のカタツムリ10種類ほど確認していました。
あれから7年、カタツムリの疑問に答えてくれる研究者の来洞を待ち望んでいましたが、一昨日、カタツムリを研究している東北大学大学院 生命科学研究科の皆さんが来洞しました。
洞窟よりもカタツムリ採集が目的の彼らは、周辺のカタツムリはもちろん、なんと洞窟内でも極小のカタツムリを多数採集しました。名前は「ホラアナゴマオカチグサ」といってその大きさは1ミリにも達しません。

Kata1
海の中の貝に近い仲間で、全国の石灰洞に生息しているそうですが、幽玄洞の洞内で採集したものは多分、ここにしかいない新種であろうとのことでした。

Kata2
  ホラアナゴマオカチグサの新種!

研究材料にと十数匹のカタツムリを採集し差し上げましたが、名前が分からないものもあり、いろいろと教えていただき勉強になりました。
以前撮った写真ですが、これは「ニッポンマイマイ」といって頭の部分が殻の5倍の長さになり、頭を伸ばして葉を移動するという特徴があります。

Nipponmaimai
  ニッポンマイマイ

驚いたのが、この辺では珍しくないこのカタツムリ。「ヒタチマイマイ」といって宮城では少なく岩手には多いそうです。しかもこの辺にこれだけいるのが珍しいと話していました。

Kattu
  ヒタチマイマイ

売店に展示している「オオウケマイマイ」。

Cimg1994
どうして毛が生えているのか質問してみました。毛があることで水に溺れないようになどと言われているそうです。石炭紀の地層とオオウケマイマイに関連性がないか聞いてみましたが、関係はなく石灰岩のところに見られるし、カルシウムのあるところを好むそうです。

Hidarimaki

Hidarimakimaimai
  ヒダリマキマイマイ

ヒダリマキマイマイも採集しましたが、本来二枚貝であるカタツムリは右巻きです。なぜ左巻きなのかという質問に、右巻きのカタツムリを食べる蛇がいて、対抗するため進化して左巻きになったということだそうです。

来洞した午前中はヤマキサゴ、フトキセルモドキ、タカキビガイなど何種類も採集したようですが、午後再度採集するため彼らは幽玄洞に戻ってきました。
キセルガイモドキの3分の2ぐらいの細めのカタツムリで新種と思われるものを見つけた人がいたため、もっと多く採集しようと太陽が沈んでも探し続けていました。

この日採集した新種と思われるカタツムリのゆくえがとても興味深く、更なる今後の彼らの研究に期待します!

Kata3

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