(「我慢強さ」も能力のうち)
会社では個人の能力評価において「能力主義」というものが多く取り入れられていますが、能力主義とはいっても、その「能力」というものが一面を測定するだけのものであるならば、それはすべてというわけではないので、ほかのものも併(あわ)せて見なければならないところもあるでしょう。
ただ、いずれの道であろうとも厳しいと思っておいてください。
能力があっても、能力のある者はある者同士でぶつかったりすることもあります。
最後は、「我慢(がまん)強さ」も能力のうちなのです。もし、わがままに育ち、それが抑(おさ)え切れないという場合には、やはり、生きていく能力としては、サバイバル能力が足りないことを意味します。
たとえ、わがままを抑えられない人に能力があったとしても、わがままを抑えられる人のほうが長く勤めて取り組むことができるので、結局は、「いい仕事」をなす場合もあるわけです。
そういったわがままを抑えるためには、やはり、謙虚(けんきょ)に、正直に、努力を続けていき、人が見ていようがいまいが、その姿勢を貫(つらぬ)いていくことが大事なのではないかと思います。
いずれにせよ、「大人になる」ということは、それほど簡単なことではありませんが、これからの人にとっては、どこかで「大人になったな」と思われる瞬間(しゅんかん)を通過しなければいけないわけであり、そういうものがプラスアルファの能力になっていきます。心して努力していってください。――この章は終りです。
---owari---
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