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【AFP】 過去記事 ; 4月4日22:50分、""生物多様性が失われ食料供給が危機に、国連機関が初の報告書で警告""

2019-04-04 22:50:20 | グルメとグルマン ; 郷土料理・名物から食料危機・水危機まで…


 ① ""生物多様性が失われ食料供給が危機に、国連機関が初の報告書で警告""

2019年2月22日 13:57 発信地:ローマ/イタリア [ 中南米 ]

(ドイツ・ベルリンで開催された農業イベントで陳列された野菜(2019年1月18日撮影、資料写真)。(c)Tobias SCHWARZ / AFP)




【2月22日 AFP】生物多様性が失われることで世界の食料生産が危機にさらされると警告する初の報告書を、国連食糧農業機関(FAO)が22日、発表した。

 FAOは「私たちのフードシステム(食料の生産から流通・消費までの流れ)を支えている生物多様性が、世界各地であらゆるレベルで減退しているという証拠が山のように」あると指摘。これにより、食料生産と環境が「重大な脅威にさらされている」「ひとたび失われれば、フードシステムに不可欠な動物や微生物を取り戻すことはできない」と警告している。

 農業の生産体系において生物多様性は、病害や害虫の流行、気候変動といったショックへの耐性を高める役割を担っている。報告書は病害や害虫のため食料生産量が激減した例として、1840年代にアイルランドを襲ったジャガイモ飢饉(ききん)や、1990年代にサモアを見舞ったタロイモの不作を挙げた。

 FAOによると、生物多様性が失われつつある要因には、土地や水の利用・管理の変化、環境汚染、過剰収穫などがある。

 地理的に見ると、中南米やカリブ諸国は豊かな生物多様性を誇る一方、甲殻類や魚類、昆虫類など食用の野生種の多くが絶滅の危機にある。

 持続可能な森林管理や、生態系アプローチに基づく漁業と有機農業など、生物多様性に配慮した取り組みを導入している国もあるものの、まだやらねばならないことは多いとFAOは述べ、各国政府や国際社会にさらなる尽力を呼び掛けた。

 国連(UN)の統計によれば、☁⚡⚡世界では既に推計8億2100万人が慢性的な飢餓に陥っているが、2050年までに世界人口は現在の77億人から100億人近くまで増えるとみられ、世界の食料供給体系を維持することが極めて重要となっている。(c)AFP

 ☁⚡⚡ しかしながら具体的な対策や行動は、残念ながらカタツムリの歩みより遅い
   です。
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【AFP】 4月4日18:40分、""「昆虫保護法」請願に署名175万人、住民投票せず法制化へ 独バイエルン州""

2019-04-04 22:32:08 | 多様な生物の世界、動物・パンダ、魚、昆虫・蝶・鳥;花・草・樹木、絶滅危惧種!


① ""「昆虫保護法」請願に署名175万人、住民投票せず法制化へ 独バイエルン州""

2019年4月4日 18:40 発信地:ミュンヘン/ドイツ [ ドイツ, ヨーロッパ ]

(蜜と花粉を集めるハチ(2019年4月1日撮影)。(c)Sven Hoppe / dpa / AFP )




【4月4日 AFP】ドイツ南部バイエルン(Bavaria)州は3日、有機農業を推進し農薬や肥料から自然環境を保護する法律を制定すると発表した。同州では「ハチを守ろう」と訴えて法律制定に必要な住民投票の実施を求める請願書への署名が、2か月で175万人に達していた。

  マルクス・ゼーダー(Markus Soeder)州首相は、請願に基づいて住民投票を実施するのではなく、「請願書の文言を一字一句変えずに」そのまま法制化すると説明。環境対策では取り残されがちな農業界も、変容の達成を支援しなければならなくなるだろうと述べた。

 州の法案では、有機農業の基準を満たす農地を2025年までに農地全体の20%まで増やし、2030年までに30%にする。また、州内の緑地の10%は花畑とし、川や水路を農薬や肥料の汚染から保護する対策も強化する。

 動植物の保護の強化を呼び掛けるバイエルン州の署名運動は、2月の立ち上げからこれまでに175万人の賛同を集め、同州史上最も成功した請願となっていた。

 従来の農業を根本から変えることになる画期的な決定の背景には、昆虫の絶滅を警告する研究結果の存在がある。それによると、世界に生息する全昆虫種の半数近くは急速な減少傾向にあり、約3分の1は地球上から姿を消す恐れがあるという。

 ドイツをはじめ世界中の研究者らは昆虫の激減について、種の多様性とバイオマス全体の観点から、昆虫を餌とする動物と受粉の媒介者として昆虫を必要とする植物に深刻な結果をもたらすと警鐘を鳴らしている。近年見られる現象傾向は、過去5億年間で6度目となる種の「大量絶滅」の一部だと指摘する専門家もいる。

 2016年の研究によれば、約14億人分の雇用と全農作物の4分の3がハチなどの「送粉者」(植物の花粉を媒介する生物)に依存しており、無償で授粉するこうした生物の経済的価値は数千億ドルに上るという。(c)AFP


【国立天文台】 4月3日、""ガンマ線バーストの放射メカニズムにせまる―スペクトルと明るさの相関関係の起源を解明―""

2019-04-04 22:20:26 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…


 ① ""ガンマ線バーストの放射メカニズムにせまる―スペクトルと明るさの相関関係の起源を解明―""

2019年4月 3日 |研究成果

(ガンマ線バーストのジェットで起こる光球面放射のイメージ図。大質量星が寿命を迎え爆発を起こす瞬間、星の表面を突き抜けて超高速のジェットが放出される。「光球面放射モデル」は、このジェットの内部に捕らわれていたガンマ線(白い粒子)が、ジェットが膨張するにつれて外に抜け出すことで、大量のガンマ線が放射されるという説である。拡大図中の青い粒子は陽子を、黄色い粒子は電子を表している。)




「ガンマ線バースト」は宇宙最大の爆発現象として知られています。その起源の一部は、大質量星が一生の最期に起こす大爆発の際に形成するジェットによると考えられています。しかし、そのジェットからのガンマ線の放射メカニズムは、長い間謎とされてきました。

理化学研究所の伊藤裕貴研究員らによる研究チームは、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイ」などを用いて大規模シミュレーションを行い、ガンマ線バーストが起こる際は、「光球面放射モデル」と呼ばれるメカニズムでガンマ線が放射されることを強く示唆する結果を得ました。光球面放射モデルは、ジェットに閉じ込められたガンマ線が、ジェットの膨張とともに解放されるという説です。従来のモデルでは説明できなかったガンマ線バーストの特徴が説明できることで注目されていましたが、十分に精査はされていませんでした。

今回、伊藤研究員らは、現実的な条件に基づいた光球面放射モデルの大規模シミュレーションを行いました。そして、ジェットが大質量星の内部から物質を突き抜ける際に形成する構造に起因して、ガンマ線バーストのスペクトルと明るさの相関関係が生じることを示しました。この相関関係は、ガンマ線バーストの観測から経験的に得られた「米徳(よねとく)関係」として知られており、ガンマ線バーストの放射の主な成分の性質を捉えていると考えられてきました。現実的な光球面放射のシミュレーションによって米徳関係が自然に再現されたことは、ガンマ線バーストの主要な放射メカニズムが光球面放射であることを強く示しています。この結果は、大質量星の爆発の過程を解き明かすことにつながる成果です。

この研究成果は、英国のオンライン科学雑誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』に2019年4月3日付で掲載されました。


② ガンマ線バースト 、wikipedia

(1999年1月23日に起きたガンマ線バースト GRB 990123 の可視光での残光(白い四角形の中の輝点。右は拡大図)。残光の上部に伸びるフィラメント状の天体はバースト源をもつと思われる銀河。この銀河は別の銀河との衝突によって形が歪んでいる。)




ガンマ線バースト[1](ガンマせんバースト、英: gamma-ray burst[1]、GRB)は、天文学の分野で知られている中で最も光度の高い物理現象である[2]。

ガンマ線バーストではガンマ線が数秒から数時間にわたって閃光のように放出され、そのあとX線の残光が数日間見られる。この現象は天球上のランダムな位置で起こり、一日に数回起きている。

ガンマ線バーストを起こす元となる仮想的な天体をガンマ線バースターと呼ぶ。2005年現在では、ガンマ線バーストは極超新星と関連しているという説が最も有力である。超大質量の恒星が一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、バーストが起こるとされる。多くのガンマ線バーストは何十億光年も離れた場所で生じている事実は、この現象が極めてエネルギーが高く(太陽が100億年間で放出するエネルギーを上回る)、かつめったに起こらない現象である事を示唆している(1つの銀河で数百万年に一度しか発生しない)。これまで観測された全てのガンマ線バーストは銀河系の外で生じている。似たような現象として軟ガンマ線リピーターがあるが、これは銀河系内のマグネターによるものである。ガンマ線バーストが銀河系で生じ、地球方向に放出された場合、大量絶滅を引き起こすと仮定されている。

しかし天体物理学界ではガンマ線バーストの詳細な発生機構についての合意は得られていない。








【nhk news web】 4月4日19:24分、""「はやぶさ2」降下開始 人工クレーター作るミッション""

2019-04-04 20:49:06 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(はやぶさ2)




① ""「はやぶさ2」降下開始 人工クレーター作るミッション""

2019年4月4日 19時24分 、はやぶさ2

  日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」の内部を調べるため人工的にクレーターをつくる世界初のミッションに挑戦する計画で、日本時間の4日午後1時ごろ、「リュウグウ」の上空2万メートルから降下を開始しました。順調にいけば、5日午前11時半すぎ、上空から金属の塊を高速で発射して小惑星に衝突させる計画です。

「はやぶさ2」はことし2月、地球から3億4000万キロ離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功し、計画どおり岩石を採取したとみられています。

そして次のミッションとして、小惑星の内部を調べるため、人工的にクレーターをつくる世界初の計画に挑戦することになり、日本時間の4日午後1時ごろ、「リュウグウ」の上空、2万メートルから降下を開始しました。

「はやぶさ2」はゆっくりと降下を続け、5日午前11時前に、高度500メートルで金属の塊を発射する「インパクタ」と呼ばれる装置を切り離します。

その40分後の午前11時半すぎには、この装置が自動で爆発して金属の塊を秒速2キロの高速で発射、小惑星表面に衝突させてクレーターをつくる計画です。

「はやぶさ2」は、爆発した装置の破片や飛び散る小惑星の岩石にあたって機体を損傷しないよう、装置を切り離した後、40分以内に小惑星の陰に退避することになっていて、JAXA=宇宙航空研究開発機構は機体の安全確保を最優先に計画を進めたいとしています。


 🚀小惑星内部を調べる重要性は

なぜ、クレーターをつくって小惑星の内部を調べるのか。

小惑星には地球のような大気や磁場がないため太陽から放出される粒子や宇宙を飛び交う放射線、また微少な隕石(いんせき)の衝突などに直接さらされています。

このため地表にある岩石などは変質が進みます。

これが「宇宙風化」と呼ばれるものです。

しかし内部はこの「宇宙風化」の影響が少なく小惑星ができたころの”新鮮な”状態が残っていると考えられています。

このためJAXAではクレーターをつくって内部を露出させ、上空から赤外線などで岩石の組成を調べたり、着陸して岩石を採取したりすることで変質が少ない小惑星の情報を入手しようとしているのです。


 🚀クレーターつくる手順

日本の探査機「はやぶさ2」は、以下の手順で小惑星「リュウグウ」に向けて金属の塊を発射して、人工的にクレーターをつくります。

「はやぶさ2」は、日本時間の今月4日の午後1時ごろに小惑星「リュウグウ」の高度2万メートルから小惑星へ向けて降下を開始しました。

人が歩く速さよりも遅い、秒速40センチほどのゆっくりとしたスピードで降下を続け、高度5000メートル付近でさらにスピードを落とします。

そして、日が変わった5日の午前10時56分に高度500メートル付近で機体の底から「インパクタ」と呼ばれる衝突装置を切り離します。

「インパクタ」は、内部の火薬を爆発させることで重さが2キロある金属の塊を秒速2キロの高速で発射し、小惑星表面に衝突させて人工的にクレーターをつくる装置です。

探査機から切り離された「インパクタ」は、小惑星に向かってゆっくりと落ちていき、切り離しから40分たった午前11時36分に高度300メートルから200メートルの間で自動で火薬が爆発し金属の塊を発射します。

JAXAは、ねらう場所として、小惑星の赤道の少し北側にある比較的平たんな場所を中心に直径およそ400メートルの範囲の中のどこかにクレーターをつくりたいとしています。

金属の塊が発射されると、爆発したインパクタの破片や、小惑星の岩石が周囲に飛び散ります。

これにぶつかると機体が損傷してしまうため、「はやぶさ2」は、インパクタを切り離したあとスラスターと呼ばれるエンジンを噴射してすぐに移動し、安全な小惑星の陰に移動します。

この移動の途中で、「はやぶさ2」は、直径8センチほどの円筒形の「DCAM3」と呼ばれる小型カメラを切り離します。

このカメラは、金属の塊の発射と小惑星に衝突した瞬間の様子をおよそ1キロ離れた宇宙空間から撮影する予定です。

映像は「はやぶさ2」を経由して地球に送られ、結果の分析に使われます。


🚀クレーターの形成場所

金属の塊を衝突させて人工的にクレーターをつくる場所は、ことし2月に探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に着陸した地点から東におよそ800メートル離れた北緯6度の赤道付近です。

この地点は、周辺には比較的平たんな場所がありクレーターをつくったあと着陸がしやすいほか、ことし2月の着陸地点と地質が似ていることがわかっていて、採取した岩石などを比較しやすいということです。

JAXAは、この地点を中心に直径およそ400メートルの範囲の中にクレーターをつくることを目指しています。

クレーターの大きさは衝突した場所の地質の状態で変わるということで、例えば砂地で平たんな場所だと最大で直径10メートルほどのクレーターができるということです。

深さは直径の10分の1程度になるということで、直径10メートルのクレーターができれば、深さ1メートル程度まで内部を調べることができることになります。


🚀クレーターへの着陸は

クレーターの形成に成功したあと「はやぶさ2」が、2度目となる小惑星への着陸を試みるかどうかについてJAXAはクレーターの場所や形状などから慎重に判断したいとしています。

クレーターの内側に着陸するには斜面の傾斜が小さく、比較的平らであることが必要で傾斜が大きい場合は内側ではなくクレーターの周辺に着陸し、飛び散った岩石や砂を採取することにしています。

こうした条件がそろわない場合は、機体の安全を考え、無理な着陸は行わないということです。

着陸する場合は、ことし2月の着陸と同じ、「ピンポイントタッチダウン」という方法を使います。

「ピンポイントタッチダウン」では、先に投下した「ターゲットマーカ」と呼ばれる光を反射するボール状の目印をカメラでとらえて、これを基準に機体を誘導するもので、ことし2月には、直径わずか6メートルの狭いエリアへの着陸に成功しています。


🚀衝突装置「インパクタ」とは

探査機「はやぶさ2」は小惑星「リュウグウ」の表面だけでなく、内部も調査する計画です。

そのために開発されたのが小惑星の表面に人工的にクレーターをつくる衝突装置「インパクタ」。世界で初めての装置です。

「インパクタ」は円筒形をしていて、リュウグウに向いた面に直径30センチの円盤状の銅の板が取り付けられています。
内側には5キロの火薬が詰められていて、爆発することで円盤状の銅の板が変形して弾丸のような形になり、そのまま秒速2キロという高速で小惑星に衝突する仕組みです。
「はやぶさ2」から切り離されてから40分後に自動で爆発するよう設計されています。

その時、重要なのは、弾丸がまっすぐ飛んでいくことです。
このため、銅の板と固定する容器の間の溶接は爆発の際に偏りなく板が外れるよう、均一であることが求められ、高度な溶接技術がもちいられています。

また、火薬も空気が入り込むと爆発の威力に乱れが生じて、銅の板がきれいな弾丸の形にならないため、均等に行き渡るペースト状のものを採用、空気が入らないようほぼ真空状態の中で、およそ6時間かけてゆっくり流し込む特殊な製造方法がとられました。

開発には福島県などの中小メーカーが複数参加していて、日本のものづくりのたくみの技が計画の成否の鍵を握る世界初の装置「インパクタ」の実現を支えました。


🚀分離カメラとは

「DCAM3」と呼ばれる分離カメラは、円筒形をしていて大きさは直径、高さともに8センチほどです。

「はやぶさ2」の機体の上面に取り付けられていて、アナログカメラとデジタルカメラの2つを備え、撮影データは無線で探査機に送られます。

このうち、アナログカメラは解像度は低いものの、データをリアルタイムで探査機に送ることができ主に金属の塊を自動で爆発して発射する装置「インパクタ」の動作確認に使われます。

またデジタルカメラは、撮影できる角度が縦横74度と広めに設定され、解像度も高いことから、リュウグウの地表に金属の塊が衝突して岩石や砂が舞い上がる様子を撮影し、結果を分析するのに使われます。

カメラの役割は大変重要で、JAXA=宇宙航空研究開発機構は「インパクタ」が予定どおり爆発したか、そして、小惑星表面に金属の塊が衝突してクレーターをつくることに成功したかどうか、最初にこのカメラの映像で確認、判断することになります。

「DCAM3」の分離は、「はやぶさ2」が衝突装置「インパクタ」を切り離して小惑星の陰に退避する途中に行われ、「DCAM3」はおよそ1キロ離れた場所から金属の塊の発射と小惑星への衝突の様子を撮影します。


🚀過去の類似計画とはやぶさ2

天体の内部を調べるための同じような探査機の試みは2005年にNASA=アメリカ航空宇宙局がすい星で行ったことがあります。

アメリカの探査機「ディ―プインパクト」は「テンペル第一すい星」をめがけて88万キロ離れた地点から観測機器などを積んだ重さおよそ370キロの金属製の装置をすい星に衝突させました。

そして、舞い上がった内部の物質を探査機のカメラのほか、地球の上空およそ600キロを周回するハッブル宇宙望遠鏡や地上のすばる望遠鏡などで観測しました。

「はやぶさ2」は世界で初めて小惑星を対象に人工的にクレーターをつくる挑戦に挑みます。

方法も独自のもので、「ディープインパクト」では探査機の飛行速度を利用して探査機本体から直接発射したのに対し、「はやぶさ2」では金属の塊を発射する装置を別に開発、高度500メートルでこの装置を切り離し、その40分後、自動で装置が爆発して、金属の塊を発射する方法をとりました。

また、「はやぶさ2」はクレーターをつくったあと半年余り小惑星の上空にとどまり、詳しくクレーターやその周辺を観測するほか、安全が確認できれば、着陸して内部の岩石の採取にも挑戦する計画で、より詳細に小惑星の姿を明らかにすることが期待されます。


🚀「着陸」と違った難しさ

ことし2月に小惑星「リュウグウ」への着陸を成功させた探査機「はやぶさ2」ですが、JAXAによりますと今回の小惑星表面にクレーターをつくるミッションは、着陸とは違った難しさがあるといいます。

それは「はやぶさ2」が、連続してさまざまな動きを求められることです。

「はやぶさ2」は、高度2万メートルから高度500メートル付近まで降下したところで「インパクタ」と呼ばれる衝突装置を切り離しますが、このとき、ガスを噴射して姿勢を制御する「スラスター」を使って、降下から上昇に転じます。

これは切り離す衝突装置の落下スピードを抑えるためで機体の速度は秒速14センチに制御する必要があります。

そのあともスラスターを噴射し、今度は水平に飛行、およそ1キロ移動したら次は再び飛ぶ方向を変えて垂直飛行に移り、インパクタの切り離しから40分以内に安全な小惑星の陰に退避します。

その途中に小型カメラの分離も行いこの時の機体の速度も決まっていてスラスターで調整します。

これらの機体の動きは、すべてプログラムに従って自動で行われます。

JAXAの担当者は「加速や減速、姿勢の制御、そして分離など機体のイベントが連続するため1つの動作が予定と異なると、その後に続く機体の運用がすべて影響をうけることになる。前回の着陸ではここまでの連続した動作は求められず、はやぶさの初号機でもこうした運用は経験していない。そういった意味で前例がなく、難しいミッションとなる」と話しています。

【nhk news web】 4月4日04:12分、""「はやぶさ2」 きょう小惑星「リュウグウ」に降下開始予定""

2019-04-04 20:36:03 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(はやぶさ2)




① ""「はやぶさ2」 きょう小惑星「リュウグウ」に降下開始予定""

2019年4月4日 4時12分 、はやぶさ2

日本の探査機「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」に人工的なクレーターをつくり内部を調べる新たなミッションに挑戦するため、4日午後、リュウグウへの降下を開始する予定です。順調に行けば5日上空から金属の塊を発射して小惑星に衝突させる計画で、世界初の挑戦の成否が注目されます。

「はやぶさ2」はことし2月、地球から3億4000万キロ離れた小惑星「リュウグウ」への着陸に成功し、計画どおり岩石を採取したとみられています。

そして次のミッションとして、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、小惑星表面に人工的なクレーターをつくり内部を調べるという、世界初の計画に挑戦することになりました。

JAXAは日本時間の4日午後1時ごろ、小惑星の上空2万メートルから「はやぶさ2」の降下を開始する予定です。

そして5日午前11時ごろ、高度500メートル付近で、小惑星に金属の塊を発射する「インパクタ」と呼ばれる装置を切り離します。

その40分後に装置が爆発、金属の塊を秒速2キロの高速で発射し、小惑星表面に人工的なクレーターをつくる計画です。

「はやぶさ2」は爆発した装置の破片や飛び散る小惑星の岩石で機体を損傷しないよう、切り離してから爆発までの40分の間に小惑星の裏側まで退避することになっています。

装置は自動で爆発することから、JAXAは機体の安全確保を最優先に計画を進めたいとしています。