森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【国立天文台】 7月7日22:20分、""すばる望遠鏡 ; TOPIC 05 より遠くへ、最遠へ""

2019-07-07 22:24:24 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""すばる望遠鏡 ; TOPIC 05 より遠くへ、最遠へ""

  すばる望遠鏡の大きな科学的目標の一つが、遠方宇宙の探査と銀河進化の解明であることは言をまたない。すばる望遠鏡が動き出して間もなく、本格的に稼働し始めた主焦点カメラSuprime-Cam(シュプリーム・カム)は、当時の大望遠鏡の中でも屈指の広視野高感度を誇り、遠方宇宙の探査に威力を発揮した。

  遠方銀河の放つライマンα輝線を検出する手法を主軸に、「最遠方銀河」の発見記録を次々と更新していたすばる望遠鏡は、2006年、遂に赤方偏移が7(距離128億8千万光年)に達する銀河を発見した。この時点で遠方銀河の距離の遠いものから数えたトップテンのうち、実に9個の銀河がすばる望遠鏡による発見であった。

 

  128.8億光年彼方に見つかった最遠方(当時)銀河IOK-1の可視光画像。Suprime-Cam撮影。すばる望遠鏡は「最遠方銀河」の記録を次々と塗り替えてきた。(クレジット:国立天文台)        

すばる望遠鏡は初期に観測所プロジェクトなるものを立ち上げ、数十夜を使って大きなサーベイプログラムを実施した。そのうちの一つ「すばるXMMニュートンディープフィールド」プロジェクトのデータから、129億光年彼方にずばぬけて大きく明るい電離ガス雲が発見された。「ヒミコ」と名付けられたこの天体は、銀河形成初期に激しい星生成を起こしている巨大銀河だと考えられており、銀河形成の謎を解くカギとされている。

 

 

  129億光年彼方に見つかった巨大な電離ガス雲「ヒミコ」の可視光赤外線画像。Suprime-Camおよびスピッツァー宇宙望遠鏡撮影。(クレジット: M. Ouchi et al.)        

もう一つの観測所プロジェクト「すばるディープフィールド」のデータからは、最遠方(距離127億光年)の銀河団が発見された。この発見により、宇宙年齢がまだ10億年ほどの時点ですでに銀河の集団である銀河団が形成されていたことが示された。

 

 

  127.2億光年彼方に見つかった銀河団の中心領域。Suprime-Cam撮影。◯で囲まれた赤い天体が銀河団に属すると考えられる銀河。宇宙年齢がまだ10億年にも達しない初期宇宙にすでに銀河団が存在したことを示した。(クレジット:国立天文台)        

さらに、Suprime-Camの後継機であるHSCを用いた大規模サーベイによって、120億光年彼方に200個におよぶ大量の原始銀河団が発見されたのであった。

 

  約120億光年彼方における銀河の分布と原始銀河団領域の拡大図。HSCによる観測。赤い領域が将来銀河団になると予想される原始銀河団。(クレジット:国立天文台)

 

 

 


【国立天文台】 7月7日22:00分、""すばる望遠鏡;TOPIC 04 すばる望遠鏡が探る銀河の世界””

2019-07-07 22:04:33 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""すばる望遠鏡;TOPIC 04 すばる望遠鏡が探る銀河の世界””

 すばる望遠鏡は近傍銀河の観測でも活躍した。微光天体分光撮像装置FOCASのファーストライト観測で得られたスターバースト銀河M82の画像は、銀河から噴き出す電離ガス(スーパーウィンド)の様子を、それまでにないシャープさで捉え、その詳細構造を明らかにした。

 

 スターバースト銀河M82の可視光画像。FOCAS撮影。銀河中心部での活発な星生成活動によって噴き出された電離ガス(スーパーウィンド)の構造をシャープに写し出した。(クレジット:国立天文台)        

2014年から稼働を始めた超広視野主焦点カメラHyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)は、その広視野と高解像度によって、近傍銀河を取り巻く星の種族と分布を調べることを可能とし、銀河考古学を進展させた。M81、M82、NGC 3077という3つの銀河からなる銀河群を、HSCで広域観測した結果、この近傍銀河群の中を漂う星の年齢と分布が明らかになった。過去の銀河相互作用が銀河進化・銀河間空間進化にいかに影響を及ぼすのかについて、詳しく知るための重要な手がかりを与えたのである。

 

 

  渦巻銀河M81周辺の可視光画像。HSC撮影。隣のスターバースト銀河M82や楕円銀河NGC 3077と重力相互作用している様子を広域観測で写し出した。(クレジット:国立天文台/HSC Project)

 

 

 

 

 

 


【CNN】 7月7日09:52分、""英国の駐米大使、トランプ氏を「無能」「適任でない」 英紙報道””

2019-07-07 21:04:06 | 政治・時事; トランプ大統領の創り出す世界とは? そして、民主主義を考える!

① ""英国の駐米大使、トランプ氏を「無能」「適任でない」 英紙報道””

(米国のトランプ大統領。英国の駐米大使が本国への通信で、トランプ氏について「適任でない」などと指摘していたことが分かった/Tom Brenner/Getty Images)

 

(CNN) 英国の駐米大使が本国への通信で、トランプ米大統領を「無能」で「自信に欠け」、「適任でない」などと指摘していたことが分かった。英政府職員がCNNに確認した。

ダロック駐米大使から英外務省への通信内容がリークされ、英紙デイリー・メールが最初に伝えた。

🌧 同大使が2017年から現在までに送った公電や報告メモによると、トランプ氏のキャリアは「不名誉な終わり方」をする可能性があり、米ホワイトハウスの内部では「刃物を使った争い」が繰り広げられているという。同紙によれば、通信内容はトランプ氏の外交政策から再選へ向けた作戦まで、幅広い分野に及んでいた

ホワイトハウスはCNNの取材に対し、ノーコメントと答えた。

英外務省は声明で、「英国民は大使らが駐在先の政治について、率直な意見を閣僚らに報告してくれるものと思っている。その意見は必ずしも閣僚や政府の意見と一致するわけではないが、率直であることが大使らの任務だ。米国の駐英大使が、英国の政治に関する自分の見解を本国へ報告するのと同じことだ」と述べた。

そのうえで、大使からの助言は適切に扱われ、秘密が守られることが重要だと指摘。さらに、在米大使館とホワイトハウスとの間には強いつながりがあり、今回の件でその関係が損なわれることはないと強調した。

 

 

 

 

 

 

 


【CNN】 7月2日19:51分、""貯水池から古代の宮殿が出現、干ばつで水位下がる イラク北部””

2019-07-07 20:51:59 | 中東;エジプト・サウジアラビア・イラク・シリア、パレスチナ…

① ""貯水池から古代の宮殿が出現、干ばつで水位下がる イラク北部””

 

(貯水池から古代の宮殿が出現、イラク北部)

 

 (CNN) イラク北部のクルド人自治区でこのほど、3400年前のものとみられる宮殿の遺跡が見つかった。現地を襲った干ばつの影響で貯水池の水位が下がり、これまで水の下にあった宮殿が姿を現した。

現場はチグリス川の川岸に位置するモスルダムの貯水池。研究者らは報道向けの発表の中で、今回の発見を機に考古学上の調査が進めば同地に存在したミタンニ王国への理解が深まるとの期待を語った。ミタンニ王国は、古代の中近東にあって最も研究が進んでいない王国の1つ。

当時、宮殿は川からわずか20メートル程度の地点で形成された段丘の上に建てられていた。段丘部分には泥れんがによる補強が加えられた。

宮殿の壁も泥れんがを積み上げて作られ、独テュービンゲン大学古代中近東研究所の考古学者、イバナ・プリーツ氏によれば最大で2メートルの厚さがあったという。

(ミタンニ王国は、古代の中近東にあって最も研究が進んでいない王国の1つ/University of Tübingen eScience Cente/Kurdistan Archaeology Organization)

 

  いくつかの壁は高さ2メートルを超え、部屋によってはしっくいが塗られていた。研究チームは青や赤に彩色された壁画も発見。当時の建造物で壁画が残存しているケースはまれで、「考古学上のセンセーション」との見方を示している。

現場からはこの他、楔(くさび)形文字を記した粘土板10枚も見つかった。これらの文字を捉えた高画質の画像はすでにドイツへ送られ、今後解読が進められる。

プリーツ氏はCNNの取材に対し「解読を通じて、ミタンニ王国の内部構造に関する情報を引き出したい。経済を成り立たせていた組織の実像や、王国の首都と周辺地域における行政の中心地とがいかなる関係を築いていたのかを明らかにできればいい」と語った。

 

(粘土板の文字を捉えた高画質の画像はすでにドイツへ送られた/University of Tübingen eScience Cente/Kurdistan Archaeology Organization)

 

貯水池の下にある宮殿は、水位の低下によって2010年にその存在が確認されていたが、実際に発掘が可能になったのは今回が初めて。

ただ発掘後まもなく、遺跡は再び水の中に沈んでしまった。プリーツ氏によると「また姿を見せるのがいつになるのかはわからない」という。

 

★ ""楔(くさび)形文字を記した粘土板10枚""が解明されるが楽しみです。

 

 

 

 


【nhk news web】 7月7日16:23分、 ""黒潮越え200キロ離れた沖縄へ 丸木舟の実験航海 台湾を出発””

2019-07-07 20:32:09 | 歴史、考古学、地学; 宝石・鉱石・化石、恐竜・ミイラ…

(黒潮越え200キロ離れた沖縄へ 丸木舟の実験航海 台湾を出発)

 

  ① ""黒潮越え200キロ離れた沖縄へ 丸木舟の実験航海 台湾を出発””

 国立科学博物館などのグループは、およそ3万年前の旧石器時代に人類が今の台湾から舟で黒潮を越えて沖縄の島々に移り住んだと考え、3年前から草の舟や竹のいかだを使った実験航海を続けてきました。

 しかしいずれの舟も途中で航行が困難になり、目的地にたどり着けなかったことから、グループは杉の丸木舟で海を渡った可能性を検証しようと最後の実験航海を行うことになりました。
 こぎ手は今回のためにトレーニングを積んだ男女5人で、国立科学博物館によりますと日本時間の午後2時半すぎ、台湾東岸の浜辺を出発したということです。

丸木舟は別の船の伴走を受けるもののこぎ手は交代せず、太陽や星の位置を頼りに黒潮の流れを越えて200キロ余り離れた沖縄県の与那国島を目指します。

 博物館によりますと順調に航海できれば与那国島へは30時間から40時間ほどで到達できる見通しですが、丸木舟は一定の強度がある一方転覆しやすい弱点もあり、バランスを保ちながら長時間こぎ続けられるかが成功への鍵だということです。