森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【国立天文台】 9月3日、""多波長観測で捉えられた木星の嵐""

2019-09-04 22:45:49 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

 

① ""多波長観測で捉えられた木星の嵐""

2019年9月3日 (ハワイ現地時間)

  東北大学、ジェット推進研究所などの研究チームは、すばる望遠鏡を用いて木星の赤外線観測を2017年1月に実施し、木星の大気を吹き荒れる嵐の3次元構造の解明に貢献しました。これは世界的なネットワークで行われた木星同時観測キャンペーンの一翼を担ったもので、アルマ望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、ジェミニ北望遠鏡、ケック望遠鏡、超大型望遠鏡 VLT も観測キャンペーンに参加しました。特にアルマ望遠鏡を含めたこれらの総動員によって木星を捉えた初事例で、サブミリ波〜可視光線にまたがって違う高度の大気構造を観測することで、木星嵐の3次元構造を初めて捉えることができました。

 

 

図1: すばる望遠鏡中間赤外線カメラ COMICS が捉えた木星。2017/1/11-14撮影。色は、木星成層圏にあるメタンの発光強度。赤道域の明るい部分がそれより高高度にあるアンモニア雲。大赤斑 (GRS)、オーバル (BA) は定常的な巨大構造。今回着目しているのは各矢印が示す白斑・暗斑で、木星の巨大嵐を示します。(クレジット:Imke de Pater et al.)

 

 木星の大気で巻き起こる巨大嵐は、「明るい白点」として見えます。これは下層大気から高高度へと巻き上がって作られたアンモニア氷の雲で、上層を吹き抜ける高速風に影響され、大きく吹き流されて見えることになります。電磁波は、波長によってそれぞれ吸収を受ける高度が異なるため、多波長にまたがる同時共同観測は、これらのプルームの3次元構造とその運動の解明をもたらしうると期待されてきました。

  今回の観測成果は、木星の巨大嵐が「湿潤対流理論」で説明しうることを明確に示しました。この理論では、下層大気から吹き上がる上昇風がアンモニア蒸気と水蒸気の混合物を大量に巻き上げます。これが上層で凝縮すると、これらは潜熱を放出してエネルギーを与え、さらに雲を含む大気層を浮上させて大気の上部に大量のアンモニア氷雲を作り出します。地球では、熱帯で生まれて成長する「台風」でみられる仕組みと似た機構と考えられます。

※ 潜熱 (Wikipedia)

 潜熱(せんねつ、英語: latent heat)とは、物質の変化するときに必要とされる熱エネルギーの総量である。通常は融解に伴う融解熱と、蒸発に伴う蒸発熱気化熱)の2つをいう。潜熱の概念は1750年ジョゼフ・ブラックが導入した。 物質が固体から液体、もしくは液体から気体相転移するときには吸熱が起こり、逆の相転移のときには発熱が起こる。上昇気流で凝結する際に生じる

分子が水面から大気中へと蒸発する場合(十分な量の液体の水があると考える)、水分子は相転移して気体となるが、この際吸熱が起こる。その結果水面に接する大気は周囲の大気よりも低温となって多くの水蒸気を含む。水を水蒸気に変化させるためにはエネルギーが必要であるため、液体の水はそこから蒸発する水蒸気によって熱エネルギーを奪われている、つまり熱を吸収しているのである。逆に水蒸気が水やに変化するときには、水蒸気が持っているエネルギーが顕熱として凝縮凝固が起きる表面で放出される。

 

  すばる望遠鏡に搭載された中間赤外線カメラ COMICS を用いた木星の観測は、東北大学教授の笠羽康正さんと米国カリフォルニア工科大・ジェット推進研究所のグレン・オールトンさんの共同チームで2017年1月に実施されたものです。オールトンさんは「アルマ望遠鏡による電波観測に、すばる望遠鏡などによる赤外線観測を組み合わせることで、プルームがアンモニアガスに富んでいることを明確に示すことができました。これは、湿潤対流による駆動を明確に裏付けています」と赤外線観測の意義を強調します。

  また、笠羽さんは複数の望遠鏡を使った協調観測について次のように語っています。「このような観測キャンペーンは貴重です。惑星探査機では、これだけ広い波長帯で全球のスナップショットを取ることは不可能です。他惑星の大気現象を地球と比較するには、これがベストな方法なのですが、その効果を示す素晴らしい例となりました。ただ、今回の観測を行った COMICS はまもなく運用が停止される予定で、日本がこの分野へなせる貢献機会が限られてしまうことが残念です。」

 

 

  図2:ハッブル宇宙望遠鏡が2017/1/11に捉えたカラー画像を、すばる望遠鏡の観測結果と比較したもの。(クレジット:Imke de Pater et al.)

 

  この成果をまとめた論文は、カリフォルニア大学バークレー校の Imke de Pater 博士を主著者として、米国の天文学誌『アストロノミカル・ジャーナル』に掲載予定で、既にプレプリントがオンライン公開されています。本研究は、カリフォルニア大バークレー校、カリフォルニア工科大・ジェット推進研究所、東北大学とともに、アメリカ国立電波天文台、NASA ゴダード宇宙飛行センター、クレムソン大学 (米国)、メルボルン大学 (オーストラリア)、レスター大学 (英国) による国際チームで行われました。

   

 

 

 

 

 

 

 

 


【nhk news web】 9月3日21:11分、""はやぶさ2 一時「セーフホールド」状態に 装置の異常検出””

2019-09-04 22:06:39 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

 

(はやぶさ2 一時「セーフホールド」状態に)

 

 

① ""はやぶさ2 一時「セーフホールド」状態に 装置の異常検出””

 JAXAによりますと、はやぶさ2は先月29日、小惑星「リュウグウ」の上空20キロの位置で、「リアクションホイール」という姿勢を制御する装置の試験を行ったところ、異常を検出したということです。

  このため、はやぶさ2は機体の安全確保を最優先にするセーフホールドと呼ばれる状態に自動的に切り替わり、回転しながらおよそ160キロ上昇して停止しました。

 詳しく調べたところ、それ以外の装置は正常で、JAXAは探査機を元の位置に戻す作業を進めながら原因を調べることにしています。

 JAXAの吉川真ミッションマネージャは「設定が厳しいために起きたと考えていて、多少遅れるかもしれないが今後、予定していた運用は行う方向で検討したい」と話しています。

 

 

 

 

 

 

 

 


【気象庁】 9月4日18:45分、""台風第13号 (レンレン)の実況と進路予想""

2019-09-04 20:58:00 | 日本;自然災害、台風 熱帯低気圧、実況と予報、被害状況…

 

(全体図)

 

(地域図)

 

(拡大図)

 

 

① ""台風第13号 (レンレン)の実況と進路予想""

     令和元年09月04日18時45分 発表

🌀 
<04日18時の実況>
大きさ -
強さ 強い
存在地域 石垣島の南南東約230km
中心位置 北緯 22度35分(22.6度)
  東経 125度10分(125.2度)
進行方向、速さ 東 ゆっくり
中心気圧 970hPa
中心付近の最大風速 35m/s(70kt)
最大瞬間風速 50m/s(100kt)
25m/s以上の暴風域 全域 90km(50NM)
15m/s以上の強風域 東側 330km(180NM)
  西側 220km(120NM)
<05日06時の予報>
強さ 強い
存在地域 宮古島の南約140km
予報円の中心 北緯 23度35分(23.6度)
  東経 125度30分(125.5度)
進行方向、速さ 北北東 ゆっくり
中心気圧 965hPa
中心付近の最大風速 40m/s(75kt)
最大瞬間風速 55m/s(105kt)
予報円の半径 60km(30NM)
暴風警戒域 全域 170km(90NM)
<05日18時の予報>
強さ 強い
存在地域 宮古島の北東約50km
予報円の中心 北緯 25度05分(25.1度)
  東経 125度35分(125.6度)
進行方向、速さ 北 15km/h(8kt)
中心気圧 955hPa
中心付近の最大風速 40m/s(80kt)
最大瞬間風速 60m/s(115kt)
予報円の半径 90km(50NM)
暴風警戒域 全域 220km(120NM)
<06日15時の予報>
強さ 強い
存在地域 東シナ海
予報円の中心 北緯 29度20分(29.3度)
  東経 124度55分(124.9度)
進行方向、速さ 北 20km/h(11kt)
中心気圧 955hPa
中心付近の最大風速 40m/s(80kt)
最大瞬間風速 60m/s(115kt)
予報円の半径 170km(90NM)
暴風警戒域 全域 300km(160NM)
<07日15時の予報>
強さ 強い
存在地域 黄海
予報円の中心 北緯 36度50分(36.8度)
  東経 124度40分(124.7度)
進行方向、速さ 北 35km/h(19kt)
中心気圧 970hPa
中心付近の最大風速 35m/s(65kt)
最大瞬間風速 50m/s(95kt)
予報円の半径 260km(140NM)
暴風警戒域 全域 390km(210NM)
<08日15時の予報>
強さ -
  温帯低気圧
存在地域 中国東北区
予報円の中心 北緯 47度00分(47.0度)
  東経 133度10分(133.2度)
進行方向、速さ 北北東 55km/h(30kt)
中心気圧 980hPa
最大風速 23m/s(45kt)
最大瞬間風速 35m/s(65kt)
予報円の半径 480km(260NM)
 

 

 

 

 

 

 


【CNN】 9月4日20:28分、""香港行政長官、「逃亡犯条例」改正案を完全撤回””

2019-09-04 20:47:08 | 中国;香港、政治、 経済、科学技術、軍事、文化、歴史、美術…

 

① ""香港行政長官、「逃亡犯条例」改正案を完全撤回””

 

(香港行政長官 「逃亡犯条例」改正案を完全撤回)

 

 

※ 何か吹っ切れたサバサバした表情に見えます。

 

 👤📺  香港(CNN) 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日のテレビ演説で、刑事事件の容疑者を中国本土へ引き渡すことを可能にする「逃亡犯条例」改正案を完全に撤回すると表明した。

香港で続く大規模な反政府デモは今年6月、立法会(議会)で審議されていた逃亡犯条例の改正案に対する抗議をきっかけに始まった。林鄭氏は同月、法案を棚上げにしたものの、デモ主催者らが要求する完全撤回には今まで応じていなかった。

林鄭氏は演説で「市民の懸念を完全に鎮めるため、法案を正式に撤回する」と明言した。そのうえで、不満の対象は法案だけにとどまらず、政治、経済、社会面の幅広い問題に及んでいるとの認識を示した。

同氏の発言に対し、親中派の田北辰(マイケル・ティエン)議員は「撤回が遅すぎたかもしれない。この運動は法案だけの問題ではなくなっている」と語った。

デモ主催者らは現在、法案の撤回だけでなく、警察の暴力についての徹底調査や普通選挙の導入など5つの要求を掲げている。今になって完全撤回を表明しても、市民感情が好転することはないとの見方が強い。

林鄭氏をめぐっては今週、非公開会合で辞任の意向を示した発言の録音テープが流出していた。しかし同氏は3日の会見で、中国の中央政府に辞任を申し出ることは考えたこともないと強調した。

撤回表明の裏には、中国建国70周年を祝う10月1日の国慶節までに事態を収束させたいとの意図があったとも考えられる。

 

 


【CNN】 9月3日14:39分、""エボラ流行のコンゴ 死者2000人、感染者3000人に””

2019-09-04 20:36:56 | アフリカ諸国;ケニア・南アフリカ・コンゴ・スーダン…

 

① ""エボラ流行のコンゴ 死者2000人、感染者3000人に””

 

(感染が確認されていない患者をベッドに寝かせようとする医療関係者=2018年11月、コンゴ民主共和国/John Wessels/AFP/Getty Images)

 

 

  (CNN) エボラ出血熱が昨年8月から流行しているアフリカ・コンゴ民主共和国(旧ザイール)で、エボラによる死者数が2000人、感染者の数が3000人となったことがわかった。世界保健機関(WHO)が明らかにした。

コンゴから治療目的で隣国のウガンダを訪れていた9歳の少女がこのほど死亡した。コンゴ保健省によれば、通関手続き地でエボラが確認されて隔離され、地元病院に移送されていた。

保健省によれば、少女の遺体は父親の要請を受けてコンゴに移送された。少女と接触したコンゴ人5人のうち4人も適切な追跡調査のためコンゴに送還される。

WHOによれば、少女と接触した可能性のある人たちにはワクチン接種が行われる。ウガンダでは、エボラの危険性の高い地域の8000人超がワクチンを受けた。

ウガンダでは6月に初めてエボラが確認された。ウガンダ当局は国境の管理を強化しており、エボラが発生した地域では集会を禁止した。

これまでの感染の大部分はコンゴの北キブ州で確認されていた。ここ最近は、エボラは隣接する南キブ州や、ルワンダ国境に近い交通の要衝であるゴマに広がっている。

エボラは国境を越える恐れがあり、このことからWHOは7月、エボラについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。