森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【国立天文台】 過去記事 ; 9月22日22:40分、""すばる望遠鏡の限界に挑んだ最遠方銀河探査 〜 宇宙初期に突然現れた銀河を発見 〜””

2019-09-22 22:43:29 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

① ""すばる望遠鏡の限界に挑んだ最遠方銀河探査 〜 宇宙初期に突然現れた銀河を発見 〜””

2014年11月18日

👤👥 東京大学宇宙線研究所の今野彰さんと大内正己さんをはじめとする研究チームは、すばる望遠鏡の広視野カメラ Suprime-Cam を用いて、すばる望遠鏡にとって最も遠い宇宙をこれまでにない感度で探査し、ビッグバンからわずか7億年後 (注1) の宇宙にある銀河を7個見つけました (図1)。

 これまでの研究結果から推定して、その頃の宇宙にある銀河は数十個見つかるだろうと予想されていました。しかし実際に見つかった数は予想よりもとても少なく、これは銀河の数が急に増えたことを表しています。今回の観測で、ビッグバン間もない頃の宇宙でライマンα輝線 (注2) を出す銀河が突然姿を現した様子が、初めて描き出されました。

 

 

図1:今回の観測で見つかった 131 億光年先のライマンα輝線銀河 (LAE 銀河) のカラー画像。すばる望遠鏡による3色の観測データを合成することで、画像に色をつけています。2本の白い線の間にある赤い天体が LAE 銀河です。宇宙膨張の影響を受けているため、131 億光年先の LAE 銀河はとても赤い色をしています。銀河の位置を示す白い線を省いた図はこちら。(クレジット:東京大学/国立天文台)

 

 

🎆   138 億年前にビッグバンで生まれた宇宙は、プラズマ状態の陽子と電子で満たされました。それ以降宇宙の温度は下がり続け、ビッグバンから約 40 万年後に陽子と電子が結びついて中性水素へと変わりました。これを宇宙の晴れ上がりと呼びます。

 これによってできた中性水素は、まるで宇宙にかかる「霧」のようになりました。その後星や銀河が生まれ始めると、それらから放たれる紫外線によって中性水素が再び陽子と電子に分かれ、中性水素の「霧」が晴れていったと考えられています。

⛆⛆ このように星や銀河ができることで「霧」が晴れる現象のことを宇宙再電離と呼びます。宇宙再電離はビッグバンから約 10 億年後 (今から約 128 億年前) に終わったことは分かっていますが、それがいつ始まりどのように進んだかは大きな謎の一つです。

  宇宙再電離を調べるために、研究チームは約 131 億光年先の宇宙にあるライマンα輝線銀河 (LAE 銀河) を探しました。

 LAE銀河とは、水素原子のライマンα輝線という光で明るく見える銀河のことです。また、今までの研究でもこれより遠い銀河がハッブル望遠鏡によって見つかっていますが、すばる望遠鏡にとってはこの 131 億光年という距離は最も遠いもの (注3) で、ビッグバンからわずか7億年後の宇宙を見ていることになります。

👤 東京大学宇宙線研究所の大学院生である今野彰さんは次のように話します。「最も遠い距離にある銀河を探すのは、その暗さのため、とても難しいことです。そこで私たちの研究チームは、暗い LAE 銀河を効率よく見つけられる特別なフィルターを作りました。

📹○ このフィルターをすばる望遠鏡の主焦点カメラ Suprime-Cam に取り付け、すばる望遠鏡にとって最長に近い 106 時間の観測を行うことで、これまでになく高い感度にまで達することができました。この観測から、最も遠い LAE 銀河をたくさん見つけようと試みました。」

  今野さんは続けます。「これまでの研究結果から推定して、今回の観測で 131 億光年先の LAE 銀河は数十個くらい見つかるだろうと考えられていました。しかし実際に見つかったのはたったの7個で、私たちの予想は外れました。

 『100 時間以上の観測が行われたのに、これだけしか見つからなかったのか…』と最初がっかりしました。けれどもこれは、ビッグバンから7億年後くらいに LAE 銀河が『突然』姿を現したことを表しているのではないかと考え、とてもワクワクするような発見であることに気づいたのです。」

  図2は銀河からのライマンα輝線の明るさがどう変わっていくかを、今回の観測結果に基づいて表したものです。ビッグバンから約7~8億年後 (今から 130~131 億年前) に LAE 銀河が突然明るくなっている様子が分かります。

 「LAE 銀河が急に現れた可能性として、まず始めに考えられるのが宇宙再電離です。というのも宇宙再電離のまっただ中にある LAE 銀河は、中性水素の『霧』で隠されて、実際よりも暗く見えます。今回の観測で私たちは、ビッグバンから約7億年後に宇宙の『霧』が突然晴れることで LAE 銀河が急に現れた可能性を初めて示したのです。」

 

 

図2:銀河からのライマンα輝線の明るさがどう変わっていくかを描いた図。宇宙再電離が終わった頃 (宇宙年齢が約 10 億年の時) の LAE 銀河の明るさを 100% として、それと比べて他の時期でどのくらい暗くなっているかを表しています。

 宇宙年齢が8億年と 10 億年の頃の黄色の丸がこれまでの研究で求められた値で、これらを基に予想されたライマンα輝線の明るさの変化が黄色の破線で示されています。

 しかし今回の研究で求められた結果が赤色の丸で、宇宙年齢が7億年の頃に LAE 銀河が突然明るくなっているのが分かります。これは、背景にある想像図で示しているように、中性水素の「霧」が突然晴れたことで LAE 銀河が急に姿を現した可能性を表しています。グラフ中の文字等を省いた図はこちら。(クレジット:東京大学/NASA/ESA)

 

 

 👤  こう話すのはチームメンバーで東京大学宇宙線研究所准教授の 大内正己さんです。「しかし LAE 銀河が急に現れた理由として、他の可能性も考えられます。LAE 銀河の周りにかたまって存在していた中性水素が消えた可能性と、そもそも LAE 銀河自体が明るくなった可能性です。いずれにしても、今回の発見は宇宙再電離とその頃の LAE 銀河の性質を理解する上で大きな手がかりとなりました。」

  これを受けて、チームメンバーである国立天文台 TMT 推進室教授の家正則さんは次のように言います。「3つの可能性のうちどれが正しいかを調べるために、私たちは将来の研究で、Suprime-Cam より視野が7倍ほど広い HSC (Hyper Suprime-Cam, 超広視野主焦点カメラ) やハワイ・マウナケア山頂で建設が始まった TMT (Thirty Meter Telescope, 30 メートル望遠鏡) を使った観測を行います。これにより私たちは、宇宙再電離がどう起きたのか、銀河がどのように生まれたのかという謎を解き明かすことになるでしょう。」

  この研究成果は、2014年11月20日に発行される米国の天文学誌『アストロフィジカル・ジャーナル』に掲載されます。今回の研究は、アメリカ合衆国のカーネギー研究所と文部科学省の世界トップレベル研究拠点プログラム、日本学術振興会の科研費・基盤研究A (23244025) によるサポートを受けて行われました。



(注1) これまでの観測成果発表では、宇宙年齢や銀河までの距離を計算する時、宇宙マイクロ波背景放射観測衛星 WMAP による観測結果を基にした宇宙モデル (ハッブル定数 H0=71km/s/Mpc、Ω=0.27、Λ=0.73) を使っていました。一方、今回の観測成果発表では、宇宙マイクロ波背景放射観測衛星プランクによる最新の結果 (ハッブル定数 H0=67.1km/s/Mpc、Ω=0.317、Λ=0.683) に基づいて計算しているため、銀河までの距離などがこれまでの観測成果発表の値とは異なります。

(注2) ライマンα輝線とは、水素原子から発せられる、ある波長を持った光のことを指します。ライマンα輝線の波長は 121.6 ナノメートル (ナノメートルは1メートルの 10 億分の1)で、これは紫外線に対応します。このライマンα輝線で明るく見える銀河のことを「ライマンα輝線銀河 (LAE 銀河)」と呼びます。

(注3) 今回の研究においては、約 131 億光年先の LAE 銀河を調べていますが、これまでのすばる望遠鏡を用いた研究では、今回の研究で調べられた宇宙より数億光年ほど近いところ (約 129 億光年先) にある LAE 銀河が数百個以上見つかっています。

 

 

 

 


【nhk news web】 9月21日19:45分、""宇宙輸送船「こうのとり」 打ち上げを再延期し25日に””

2019-09-22 22:19:20 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

 

(宇宙輸送船「こうのとり」 打ち上げを再延期し25日に)

 

 

 

① ""宇宙輸送船「こうのとり」 打ち上げを再延期し25日に””

 

 日本の宇宙輸送船「こうのとり」8号機は、今月11日にH2Bロケットで鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、発射台で火災が起きたため延期され、三菱重工業は打ち上げを今月24日に行うとしていました。

 しかし、その後の解析で、このまま打ち上げると、ロケットの一部が、翌日に打ち上げられるロシアの宇宙船「ソユーズ」と接触する可能性があることが分かったということで、三菱重工業は打ち上げを再び延期し、今月25日の午前1時5分ごろに行うと発表しました。

 「こうのとり」8号機には国際宇宙ステーションの宇宙飛行士のための生活物資や実験装置など5.3トン分が搭載されています。

 

 


【気象庁】 9月22日19:50分、""台風第17号 (ターファー) の実況と進路予想""

2019-09-22 20:59:06 | 日本;自然災害、台風 熱帯低気圧、実況と予報、被害状況…

 

(全体図)

 

(地域図)

 

(拡大図)

 

 

① ""台風第17号 (ターファー) の実況と進路予想""

    令和元年09月22日19時50分 発表

🌀➡ 
<22日19時の実況>
大きさ 大型
強さ -
存在地域 五島市の北北西約60km
中心位置 北緯 33度10分(33.2度)
  東経 128度35分(128.6度)
進行方向、速さ 北北東 30km/h(16kt)
中心気圧 975hPa
最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
25m/s以上の暴風域 南東側 200km(110NM)
  北西側 150km(80NM)
15m/s以上の強風域 南東側 650km(350NM)
  北西側 560km(300NM)
<23日06時の予報>
強さ -
存在地域 松江市の北北西約130km
予報円の中心 北緯 36度30分(36.5度)
  東経 132度25分(132.4度)
進行方向、速さ 北東 45km/h(24kt)
中心気圧 980hPa
最大風速 30m/s(60kt)
最大瞬間風速 45m/s(85kt)
予報円の半径 70km(40NM)
暴風警戒域 北側 280km(150NM)
  南側 190km(100NM)
<23日18時の予報>
強さ -
存在地域 日本海
予報円の中心 北緯 40度05分(40.1度)
  東経 137度35分(137.6度)
進行方向、速さ 北東 50km/h(27kt)
中心気圧 985hPa
最大風速 30m/s(55kt)
最大瞬間風速 40m/s(80kt)
予報円の半径 130km(70NM)
暴風警戒域 全域 310km(170NM)
<24日15時の予報>
強さ -
  温帯低気圧
存在地域 千島近海
予報円の中心 北緯 47度35分(47.6度)
  東経 152度05分(152.1度)
進行方向、速さ 北東 65km/h(35kt)
中心気圧 984hPa
最大風速 23m/s(45kt)
最大瞬間風速 35m/s(65kt)
予報円の半径 280km(150NM)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【nhk news web】 9月22日19:10分、""台風17号 九州北部が暴風域に 暴風や土砂災害に警戒を””

2019-09-22 20:43:55 | 保存版 ; 防災重要データー、被害状況、地震、南海トラフ、台風、火山、各種支援…

 

(台風17号 九州北部が暴風域に)

 

 

 

① ""台風17号 九州北部が暴風域に 暴風や土砂災害に警戒を””

 

🏢 気象庁によりますと、大型の台風17号は、午後7時には、長崎県五島市の北80キロの海上を1時間に30キロの速さで北北東へ進んでいるとみられます。

 中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで、中心の南東側200キロ以内と北西側150キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。

⏰ この時間、長崎県や佐賀県など九州北部の各地が台風の暴風域に入っています。

 長崎県では、

 ▽長崎市野母崎で午後5時半ごろに39.1メートル、

▽長崎空港で午後6時前に35.5メートル

の最大瞬間風速を観測しました。

🌀➡ 台風は、23日朝にかけて暴風域を伴い九州北部や中国地方にかなり接近したあと勢力を保ったまま日本海を北東へ進み、その後、温帯低気圧となって北日本に近づく見込みです。

 台風の北上にともなって、23日にかけて西日本から北日本の広い範囲で非常に強い風が吹き、局地的には猛烈な風が吹くおそれがあります。

🌀 23日にかけて予想される最大風速は

▽九州北部と中国地方で30メートル、

▽九州南部と近畿、北陸、東北、北海道で25メートル、

▽四国で23メートル、

 

最大瞬間風速は

▽九州北部と中国地方で45メートル、

▽このほかの広い範囲で35メートル

に達する見込みです。

🌊 九州の西の海上では、猛烈なしけとなっているところがあり、23日にかけて▽九州北部で猛烈なしけが続くほか、西日本から北日本の広い範囲で大しけとなる見込みです。

 また、台風本体の雨雲がかかっている九州北部のほか、湿った空気の影響で、西日本から東日本の太平洋側を中心に局地的に雨雲が発達しています。

 重県紀北町付近ではレーダーによる解析で、午後5時10分までの1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表しました。

⏰ 九州では午後6時までの1時間に、

▽長崎県が対馬市に設置した雨量計で、51ミリの非常に激しい雨を観測しました。

🏔🎆 これまでの雨で長崎県、熊本県、徳島県、三重県では土砂災害の危険性が非常に高まり「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

⚡⚡☔⛆ 23日にかけて西日本から北日本の広い範囲で局地的に雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、

📅 23日夕方までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、

▽四国で300ミリ、

▽東海で200ミリ、

▽九州北部で180ミリ、

▽中国地方と近畿で150ミリ

と予想されています。

🏢 気象庁は暴風や高波のほか、土砂災害、低い土地の浸水、川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけています。👀👂

 また、今月上旬に関東に上陸した台風15号で大きな被害が出た千葉県や伊豆諸島などでも23日にかけて風が強まり、断続的に雨が降る見込みで、復旧作業の際には十分注意してください。

 

 

 

 


【nhk news web】 9月22日19:54分、""徳島 那賀町付近で記録的大雨 災害の危険迫る””

2019-09-22 20:23:27 | 四国地方、徳島県  香川県  愛媛県  高知県

 

(徳島 那賀町付近で記録的大雨)

 

 

 

① ""徳島 那賀町付近で記録的大雨 災害の危険迫る””