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① ""ラグビー日本代表 強豪アイルランドに“歴史的勝利”""
2019年9月28日 19時58分ラグビーW杯
🏉 ラグビーワールドカップ日本大会。日本は、1次リーグの第2戦で優勝候補の一角、アイルランドに19対12で勝ちました。日本は1次リーグ最大の難敵を破って2連勝で、勝ち点を9に伸ばし、初めてのベスト8進出に前進しました。
世界ランキング9位の日本は世界2位のアイルランドと28日午後、 静岡県袋井市のエコパスタジアムで対戦しました。
試合は前半13分にアイルランドが巧みなキックから先制トライを決め、20分にも同じような形で2つめのトライを奪いましたが、日本も田村優選手が3つのペナルティーゴールを決めて、9対12と競り合いに持ち込んで折り返しました。
後半は一進一退の攻防が続きましたが、日本はスクラムからの連続攻撃で素早くパスをつなぎ、最後は途中出場の福岡堅樹選手が18分にトライを奪って逆転に成功し、このあとのゴールも田村選手が落ち着いて決めて16対12としました。
日本はこのあと、アイルランドの強力フォワードにも力負けせず押し気味に試合を進め、31分に相手の反則から田村選手が、この試合4つ目のペナルティーゴールを決めてリードを7点に広げ、屈強な相手の攻撃を最後まで体を張って守り、19対12で勝ちました。
日本は、前回大会の南アフリカ戦に続き、今度は地元開催の大会で またも歴史に残る番狂わせを演じ、1次リーグ2連勝で勝ち点を9に伸ばして初めてのベスト8進出に前進しました。
これでグループAは日本がトップに立ち、アイルランドは日本に敗れましたが、7点差以内だったためボーナスポイント1を獲得して 勝ち点6で2位となりました。
まだ1試合しか戦っていないサモアが、勝ち点5で3位で続き、ロシアとスコットランドは勝ち点0となっています。
日本は次はサモアと、来月5日に愛知県の豊田スタジアムで対戦します。
4年前に続く、歴史的な勝利をあげた日本代表。 優勝候補の一角、強豪のアイルランドに対し、驚異の守備の粘り強さを見せた見事な逆転勝ちでした。 スタジアムでは4万7813人が試合の行方を見守りました。 日本代表は序盤、守りに回る時間が多くなって、警戒していた相手とのキックの競り合いで負け、2つのトライを奪われました。 一方で、磨きをかけてきた1人の相手に2人でタックルする「ダブルタックル」をたびたび決めるなど、守備の粘り強さを見せました。
こうした中、ナンバー8のアマナキ・レレイ・マフィ選手が脇腹を痛めて、交代し、キャプテンのリーチ マイケル選手が出場。リーチ選手はたびたび前に出るとともに、日本は、密集での攻防で一歩も引かず、連続攻撃で、相手のペナルティーを誘い、司令塔のスタンドオフ、田村優選手が、45メートルほどのペナルティーゴールを決める場面もありました。
極めつけはスクラムで、世界トップクラスの相手を押し込んでペナルティーキックを獲得するなど、前半は世界トップクラスの強豪を相手に互角の戦いをみせました。
後半、日本は徐々に流れを引き寄せました。相手ゴール前のスクラムから連続攻撃をしかけ、センターのラファエレ ティモシー選手が、急きょメンバー入りして途中出場したウイングの福岡堅樹選手につないでついに逆転トライを奪いました。
この時のパスは日本が強化合宿で毎日のように練習してきた短いパスでした。
その後も日本はリーチ選手のタックルなどでアイルランドの攻撃をしのぎ、最後まで緊張の糸が切れることはありませんでした。
当時、世界ランキング3位の南アフリカ戦に勝って「世紀の番狂わせ」と 言われてから4年。開催国としての誇りを胸に世界2位で優勝候補の一角、アイルランドを倒し、日本のラグビーの歴史を変える勝利をあげました。
ジョセフHC「選手たちを誇りに思う」
日本代表のジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「選手たちを誇りに思うし、この結果をうれしく思う。長い期間をかけて、この試合について考えてきたので、よい結果を得られたことは大変うれしい」と話しました。
優勝候補の一角を破った選手たちについては「このような試合をできる力を選手全員がつけてきた。そして、ゲームプランを遂行することができた。この試合に勝てたことでまた強さが増したと思う」とたたえました。
田村「全部プランどおり」
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この試合4つのペナルティーゴールを決めた田村優選手は「全部ゲームプランどおり運べた。この1週間、アイルランドに勝つと信じて準備してきた」と感極まった様子で話しました。
そして「しっかり喜んで、1次リーグはあと2戦残っているので気を引き締めていきたい」と次を見据えました。
逆転トライの福岡「本当にうれしい」
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逆転のトライを決めた福岡堅樹選手は「これまできつい思いをして準備をしてきた。たくさんの犠牲を乗り越えたうえでこの瞬間を迎えることができて本当にうれしい。チームの勝利に貢献できてよかった」と話しました。
リーチ「細かいところにこだわった」
アイルランド戦で途中出場したリーチ マイケル選手は「やってきたことをすべて出せた。いつでも試合に出る準備はしていたし、出場したら必ずインパクトを残すという意識でいた」と振り返りました。
強豪チームに勝利した要因については「細かいところにこだわってプレーできました。勝つというメンタリティと、やってきたことを信じること、そしてチームとして意思統一ができたのも勝因です」と話していました。
そのうえで「切り替えて次のサモア戦にむけて準備していきたい」と気を引き締めていました。
トンプソン「みんな最高のプレー」
チーム最年長のトンプソン ルーク選手は「アイルランドは力が強くて厳しかったがみんな最高のプレーをした。いい結果でうれしい。ベスト8が目標で、まだ終わっていないので次の試合も集中してやっていきたい」と話しました。
堀江「恩返しできた」
堀江翔太選手は「2015年の南アフリカ戦の思い出を塗り替えられたという感じがしてうれしい。応援に来てくれた家族、ファン、トレーナーに恩返しができた」と話しました。
ラブスカフニ「努力の結果」
ゲームキャプテンを務めたピーター・ラブスカフニ選手は「本当にうれしいし、すばらしい試合になって、幸せだ。ことばにするのは難しいが、この勝利はチームの努力の結果だと思う」と充実した様子で話していました。
アイルランドHC「エネルギーと俊敏さ すばらしかった」
アイルランドのジョー・シュミットヘッドコーチは「まずは日本のチームにおめでとうと言いたい。エネルギーと俊敏さがすばらしかった。われわれの負けを認めることはとても難しいことだが、日本は本当にすばらしかった。ビッグチームだ」と日本の勝利をたたえました。
敗因については「日本のプレーが私の想像を超えていたわけではない。質のよい選手たちが質のよいプレーをしたということだ。前半10分くらいまでは、自分たちがコントロールできていたが、どんどん時がたつにつれて、日本に酸素がいった気がする。私たちはペナルティーを何回も犯してしまったし、それによってプレーにためらいがでて徐々に相手の勢いに飲まれていったと思う。日本はディフェンスもすばらしくとても苦しい攻撃を強いられ、相手にボールを保持されてしまった」と話しました。
そのうえで「私たちはこのグループで追う立場になった。これからの2試合は非常に厳しい。どうにか2位以内に入らなければならない」と話し厳しい表情を見せていました。
10回目の対戦で初めてアイルランドに勝利
日本は強豪のアイルランドと今回が10回目の対戦で、過去は9戦全敗でした。
直近では、おととし6月に2試合行われたテストマッチで、22対50 13対35と圧倒されていましたが、地元、日本でのワールドカップという最高の舞台で、初めてアイルランドに勝ちました。
また、イングランドやウェールズ、それにアイルランドなどヨーロッパの強豪で争う「6か国対抗戦」に入っているチームに、日本がワールドカップで勝つのも初めてです。
日本は過去最高の世界ランキング8位に
日本はアイルランドに勝ったことで世界ランキングが初めて8位になりました。
ラグビーの世界ランキングはワールドカップを主催する国際統括団体の「ワールドラグビー」が各チームの試合結果をポイントに換算していて、ワールドカップの期間中は各試合を終えるたびに更新しています。
日本は、優勝候補の一角、アイルランドに勝ったことで、最新のランキングが、9位から過去最高を更新する8位に上昇しました。