(あさってからまた雨 ブルーシートはり 急ピッチ 千葉)

① ""あさってからまた雨 ブルーシートはり 急ピッチ 千葉””

鴨川市では、事前に高い場所で作業を行う研修を受けた自衛隊員らが屋根の上で作業に当たっていました。
👤 上杉雄貴3等陸尉は「雨が降ると足場なども悪くなるので、安全を確保しながら雨が降り始めるまでに急ピッチでやりたいと思います」と話していました。
こうした壊れた屋根にブルーシートをはる作業は今、各地のボランティアセンターで最も多く要望されています。
鴨川市でも住民から寄せられたおよそ200件の要望のうち、ブルーシートに関するものが150件ほどと、全体の4分の3を占めているということです。
ところが高い場所での作業のため、専門的なスキルが必要で担い手が不足していて、市内では19日午後の時点で32件しか対応できておらず、体育館にはおよそ5000枚のシートが使われないまま山積みにされていました。
👤 市の川崎正博農林水産課長は「専門のボランティアや自衛隊の協力を得てブルーシートをはる作業を進めていますが、まだ人手は足りていません」と話していました。
ブルーシートの用途知って活用を
👀👂 ブルーシートは耐久性の違いから種類別に番号がふられていて、強度が高くなるほど番号が大きくなります。
それぞれを比較すると、厚さや目の細かさが大きく異なります。
家で外にある資材を覆うなどの用途は、それほど強度がない1000番台のブルーシートで間に合うとされています。
しかし、破損した住宅の屋根に用いるブルーシートは風雨から一定期間、耐えられるだけの強度が必要なため、3000番台以上のものが適しているとされています。
仮に1000番台のシートを屋根の応急措置に使うと、わずか数日で雨漏りすることがあるということです。
👤 鴨川市の川崎正博農林水産課長は「今回の台風の被害を想定すると復旧に時間が掛かることが見込まれるので、耐久性のすぐれている3000番台のシートが屋根には適していると考えています」と話していました。
分業制で早い作業も

館山市では、高所作業ができる建設業の専門ボランティア4人が屋根の上の作業に当たりました。
一方、地上では、一般のボランティア2人が別の場所で作った土のうやシートを、専門ボランティアに手渡していました。
専門ボランティアと、一般のボランティアが役割分担することで、人数が限られた専門ボランティアを効率的に生かせると言います。
実際に、19日一日で、一つの作業チームで、通常の倍近い10軒のブルーシート張りができたということです。
ボランティアの60代の男性は「私は高所に上がれないので土のうを運ぶなどサポートに回っています。分担することはいいと思います」と話していました。
👤 ボランティアをまとめていた建設業協会の植田光一さんは、「慣れない作業をお願いすることもあるので注意すべき点もありますが、作業を早く進めることができるので助かっています」と話していました。
住民多くがシート望むも実態は
住宅が被害を受けた人たちが今、ボランティアに多く求めているのは、ブルーシートを使った屋根の応急措置です。
NHKが、県南部にある鴨川市、南房総市、館山市、鋸南町の3市1町のボランティアセンターに取材したところ、ボランティアの要請は合わせて2200件余りで、このうちブルーシートに関するものは1400件ほどと、全体の6割を超えていることがわかりました。
このうちブルーシートが設置できたのは270件ほどにとどまり、住民の要請に十分応えられていないのが実情です。
「高所専門」と「一般」で役割分担
屋根でブルーシートを張るなど高所作業ができる専門ボランティアの不足が大きな課題となっています。
そ
こで、ある現場ではこんな工夫をしていました。
館山市では、高所作業ができる建設業の専門ボランティア4人が屋根の上の作業に当たりました。
一方、地上では一般のボランティア2人が別の場所で作った土のうやシートを、専門ボランティアに手渡していました。
専門ボランティアと一般のボランティアが役割分担することで、人数が限られた専門ボランティアを効率的に生かせるといいます。
一日で、一つの作業チームで通常の倍近い10軒のブルーシート張りができたということです。
👤 ボランティアの60代の男性は「私は高所に上がれないので、土のうを運ぶなどサポートに回っています。分担することはいいと思います」と話していました。
👤 ボランティアをまとめていた建設業協会の植田光一さんは「慣れない作業をお願いすることもあるので注意すべき点もありますが、作業を早く進めることができるので助かっています」と話していました。
※ 原文に一部、重複がありました。