2019/09/30 11:08
[東京 30日 ロイター] -
<11:05> ドル107円後半で小動き、米レポ金利の高止まり続く
💲¥ ドルは107.92円付近で小動き。
米短期金融市場では、ニューヨーク連銀が連日、大量の資金を供給しているが、レポ市場では2週間物をはじめ上昇圧力が収まっていない。
2週間物のレポ金利は2.35%で、オーバーナイト物レポ金利1.95%で27日の取引を終えた。
2週間物レポ金利は20日に2.7%まで上昇し半年ぶりの高水準に達した。今月18日の米連邦公開市場委員会で0.25%ポイントの利下げが決まった後も2.35%で高止まっていた。
🐔 市場では「一部のファンドで資金繰りが悪化しているのではないか。ポジションを手仕舞えば資金繰りは必要ないが、実現損を出せない状況になっている可能性がある」(金融アナリスト)との指摘があった。
ニューヨーク連銀は26日、27日の翌日物と14日物のレポオペの上限をそれぞれ1000億ドル、600億ドルに引き上げて実施した。
<09:47> ドル107円後半、米中通商協議への期待値低下
💲¥ ドルは107.93円付近でじり安。きょうは月末で駆け込み的な実需のフローが警戒されている。
一方、トランプ米政権が米国の証券取引所に上場している中国株の上場廃止を検討しているとの複数の報道を受け、来月開かれる閣僚級の米中通商協議に対する期待値が低下している。
📅 両国の閣僚級協議はワシントンで10月10─11日に開催される予定で、中国側は劉鶴副首相が率いる見通し。
👤 「米国は10月1日の中国国慶節に配慮して、同日から適用する計画だった対中追加関税を2週間延期させているが、進展がなければ関税は予定通り適用され、市場はますますリスク回避的なムードになるだろう」(金融アナリスト)という。
「リスク回避で米国株が大幅安となれば、足元では低下している(FRBの)10月利下げに対する思惑が広がりそうだ」(同)という。
中国の王受文商務次官は29日、10月に予定される米中の閣僚級通商協議を前に、両国が「冷静で理性的な姿勢で」貿易摩擦を解消するよう期待感を示した。
<08:31> ドル107円後半、米国株の崩れ方が心配との声
ドルは107.91円付近。ユーロは118.05円付近。
💲€ 27日にはユーロが1.0904ドルと2年4カ月ぶり安値をつけたほか、英ポンドも大幅に下落したことで、結果的にドルの強さが目立った。
近年のパターンとして、リスク回避時には、ドルと円が両方買い進まれるケースが多いが、現在はドルが最も買われ、円がそれほど買われないという変則的な状況となっている。
🐔 市場では「ナスダックなど米国株の崩れ方が心配だ。センチメントが相当弱いと考えられる」(FX会社)との意見が出ていた。
米国株式市場は下落して27日の取引を終えた。トランプ政権が米証券取引所に上場する中国株の廃止を検討しているとの報道を受け、米中貿易摩擦が激化するとの懸念が高まった。関係者によると、米国から中国企業への投資を制限するための方策の一環という。
ただ、米国財務省は27日に、現時点で中国企業の上場を阻止することは考えていないとしている。
米中の閣僚級通商協議は10月10─11日に開催される予定。米国ではその後、第3・四半期決算シーズンを迎える。
関税の影響を受けやすいフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は報道を受け下げ幅を拡大し、終値は2.4%安。第1・四半期のさえない利益見通し発表を背景に米半導体大手マイクロン・テクノロジー<MU.O>が下落したことも重しとなった。
午後の取引で、S&P総合500種が50日移動平均線を一時下回ったことも地合い悪化につながった。