2019/10/15 11:50
[東京 15日 ロイター] -
<11:45> 前場の日経平均は大幅続伸、一時400円高 災害復旧関連に買い
☀☀ 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比375円58銭高の2万2174円45銭となり、大幅 に続伸した。
米中閣僚級通商協議が部分合意に達し、投資家心理が好転。朝方から幅広い銘柄が買われる全 面高商状となり、上げ幅は一時400円超に拡大した。大型台風の被害拡大が景気に及ぼす影響は懸念され るものの、復興需要への思惑からきょうは関連銘柄に買いが入った。
トランプ米大統領が11日、米中が第1段階の通商合意に達したと発表し、センチメントが好転した。 中国による米農産品の大規模購入のほか、一部の知的財産権、為替、金融サービスの問題などについて合意 し、米国が15日に予定していた対中制裁関税引き上げは見送られた。
🐔 市場からは「最悪のケースとなる協議決裂が回避され、両国に歩み寄りの姿勢がみられた。米連邦準備 理事会(FRB)が資産拡大に再度乗り出すことなど、総合的な動きが日本株の支援材料になっている」( 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の投資ストラテジスト、三浦誠一氏)との声が出ていた。
☀☀ 東京市場では、朝方から中国関連銘柄が堅調。
ファナック<6954.T>、ダイキン工業<6367.T>、東京エレ クトロン<8035.T>、信越化学工業<4063.T>、TDK<6762.T>などが買われ、日経平均を押し上げた。コマツ <6301.T>や日立建機<6305.T>の株価もしっかりした動きとなった。
☀☀ TOPIXは1.50%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1185億円だった。
東証 33業種全てが値上がり。海運、建設、ゴム製品、非鉄金属、金属製品などが値上がり率上位に並んだ。機 械や輸送用機器も堅調だった。
個別では、台風19号の被害拡大をにらんで災害復旧関連銘柄が物色された。
地盤改良などを手掛ける 日本基礎技術<1914.T>が一時ストップ高となったほか、不動テトラ<1813.T>、日特建設<1929.T>なども注目 された。
長野県地盤の北野建設<1866.T>が急伸。群馬、埼玉県が地盤の佐田建設<1826.T>も買われた。
東証 マザーズ市場では、麻生フオームクリート<1730.T>、守谷商会<1798.T>などが急伸した。
☀☀ 東証1部の騰落数は、値上がりが1925銘柄に対し、値下がりが181銘柄、変わらずが47銘柄だ った。
<10:08> 日経平均は高値圏、上値追いには慎重との見方も
☀☀ 日経平均は高値圏、2万2100円台半ばで推移している。
🐔 市場からは「寄り付きで2万2000円を 回復した後はもみあいを想定していたが、その後も上値を伸ばしている。予想より強い印象だ。アルゴリズ ム取引で買い戻しが入っているのかもしれない」(国内証券)との声が出ていた。
次の上値めどは9月19日につけた2万2255円56銭。 「いったん安心感が出ているが、米中協 議は今後どう転ぶか分からない。ここから上の水準では売り物も出てくる可能性がある」(同)といい、上 値追いには慎重になるとの見方も出ていた。
<09:08> 寄り付きの日経平均は続伸、米中協議の部分合意に安堵感
☀☀ 寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比264円84銭高の2万2063円71銭とな り、続伸した。
その後、300円超に上げ幅を拡大している。米中通商協議が部分合意という形で通過した ことで安堵感が生じている。
💲¥ 外為市場でドル/円が円安方向に振れたことも好感され、幅広い業種で買いが 先行。日経平均は9月26日以来となる2万2000円台を回復した。
業種別では、海運、建設、金属製品 、鉄鋼などが買われている。
<08:50> 寄り前の板状況、ファーストリテやファナックなど買い優勢
市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車<7203.T>、パナソニック<6752.T>が売り買い拮 抗。ホンダ<7267.T>、キヤノン<7751.T>、ソニー<6758.T>は買い優勢となっている。
指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>、ファナック<6954.T>は買い優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8 316.T>が買い優勢。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は売り買い拮抗している。