※ 本日(10月27日)の最後の記事UPです。
(火星の水 海水の3割の塩分 生命生存に適した環境 金沢大学)
① ""火星の水 海水の3割の塩分 生命生存に適した環境 金沢大学””
2019年10月25日 19時34分
〇 火星はおよそ40億年前から35億年前に、川や巨大な湖などとして水があったと考えられていて、アメリカは無人探査機を火星に着陸させて、地質や気候などのデータを集めて水や生命の痕跡などを調べています。
金沢大学の福士圭介准教授などの研究グループは、湖の中で堆積してできたとみられる岩石の成分や構造について探査機が調べたデータをもとに、当時の水の成分を推定しました。
その結果、火星の湖の水に溶けていた主な成分は、いずれも1リットル当たり最大で、ナトリウムが120ミリモル、マグネシウムが60ミリモル、カリウムが4.4ミリモルなどで、海水の3割程度の塩分があったことがわかったということです。
また水は酸性やアルカリ性ではなく中性で、水の成分からは生命の生存に適した環境だったとしています。
火星の水はその後、無くなりましたが、その理由はよくわかっておらず、グループでは湖の水が長い年月をかけて徐々になくなり、その過程で水の塩分が濃くなったと見ています。
👤 福士圭介准教授は「火星の水の成分が詳しく推定できたのは初めてで、今後、生命の痕跡などを調べるベースにしてほしい」と話しています。