☂⛆⛆🌊👤 南相馬市は25日午後10時前までの1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降り、市内の原町区高倉にある佐藤光一さん(57)の自宅は周囲が一面泥に覆われ、床下が水につかりました。
佐藤さんの自宅は2週間前の台風19号で床上およそ40センチまで浸水し、ボランティアの協力で修復したばかりの玄関先にも大きな水たまりができていました。
自宅の横にある農業用倉庫の中は10センチほどの高さまで泥につかり、佐藤さんは家族らと中の道具を取り出して洗ったり、シャベルで泥をかき出したりしていました。
佐藤さんは「『またか』という感じです。雨が降るたびにこのような被害があるのでは、この家に住み続けていいのかどうかわかりません。
👤 8年前の原発事故でおととし自宅をリフォームしましたが、台風19号の被害、それに昨夜の雨で3度目の片づけとなり、正直疲れています」と話していました。
原発避難から戻った自宅が相次ぎ被害
🏠🏘 佐藤さんの自宅がある地域は8年前の原発事故で一時「特定避難勧奨地点」に指定されていて、今回、浸水の被害に遭ったのは、佐藤さんがおととし避難先から戻ってリフォームしたばかりの家でした。
2週間前の台風19号では1階が床上浸水し、排水管などにも砂利が流れ込んだため、佐藤さんは今月16日から一家4人で南相馬市内の仮設住宅に避難していました。
台風19号による避難で仮設住宅に入居できる期間は原則1か月間ですが、25日夜の大雨で自宅は再び浸水の被害を受け、佐藤さんは再建に踏み切るかどうか、まだ決めることができないといいます。
👤 佐藤さんは「また避難生活を送るとは思ってもいませんでしたが、行政が今後どのような防災対策をとるか分かるまでは仮設住宅にいたいです。
繰り返しの被災で金銭的な負担に加え疲れもありますが、片づけをして今後のことも考えなければならないと思います」と話していました。