授業最後の日

授業の最後の日とは申しましても所詮は造園科でありますから気取った特別なカリキュラムが有る訳でもなく、毎度定番の草刈りでありました。

エンジン草刈機で造園技能検定試験やそれの練習場と成るグラウンドの草刈りを、卒業後も同じ会社で草刈り業務に臨む梶ヶ谷のジーさんといっしょに刈った訳であります。

述べ時間にして5時間程もウィンウィンとやりましたかね？　混合ガソリン2リットル缶を２つ使い切りましたから結構真面目に仕事をした訳であります。
いや、鎌を使った手刈りと違ってエンジンの力でウィンウィンとやっちまうので楽だろうと思ったら大間違いでして、振動と抵抗で結構疲れます。

まっ、いつの間にかこの手の単純作業にもすっかりと慣れ脳味噌空っぽ状態で飛び散る小石の礫などにアッチチィ、とかやりながら時間は過ぎるのでありました。
その昔し仏教のアレコレに気触れまして「無」ナンてモノを探ってみた事があったんですけれども、答えは数多の書物の中ではなくウィンウィンと唸る草刈り機の刃先にあったのか、ナンて事を思う今日この頃な訳であります。

ナンと申しましょうか・・・かつて、精神的なナニかを求め身体的に自分を追い込み、もはやほぼ極限と思うところに身を置いたりしてみた訳であります。
しかし、ナニを試しても大したモノは得られなかったのに、造園科で覚えたガテン系の仕事をこなしふと気がつくと自分の気持ちの何処にも隙間など無く、あぁ、生きているな、ナンてあっさりと思えちまう訳であります。

と、言う事で私は61歳を過ぎてまた違う自分に出会っちまった訳でして、こりやぁもう死ぬまで自分が何者なのかなんて事は掴み得ないんだろうなと思う反面、じわり、と、本物のナニをアレするところへ近付いているのか？ナンて思う訳ですけれども・・・本日の書き込み、読んで頂いた皆様には意味不明であろうかと思う次第であります。

まっ、イイじゃないですか、今夜は・・・半ジジイの私、今までの最終学歴は「仙台北部自動車学校」だったものが「仙台高等技術専門校」になるわけでして、感慨と感傷に浸っている訳であります。

明日は卒業式・・・そしてその後は謝恩会と言うなの呑み会。
で、ナンと申しましょうか、明後日からもう仕事を入れてあったんですけれども、本日会社から電話がありまして、謝恩会の翌日二日酔いで来なくても良いから、10日から出勤して下さい、と、わざわざ連絡があった訳であります。
一緒に働く梶ヶ谷のジーさんが面接の時にそんな様な事を会社で言ったらしく、気を使って頂いたようであります。
いや、この一件からして次の仕事場はとても良さそうだなと思っているんですが・・・まっ、アレコレ宣いましても仕事は草刈りなんですけれどもね。

と、言う事で、明日の為に今夜も寝ます。

では　皆様　おやすみなさい、と