じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

やっぱし学者は違うわ!!!

2013-05-17 11:18:01 | 日々の雑感
中島義道センセーはおっさんの中で、中島義道先生に完全に昇格していた訳だけれども・・・いや、おっさんがセンセーと書く人ははっきり言って馬鹿にして書いている訳です。
で、漢字で先生と表する時には文字通り、おっさんにナニかを教えてくれる人として尊敬している訳です。

で、歎異抄の本を何冊か読んでいたんで中島先生の「ぼくは偏食人間」が中々進まなかった訳です。
それと、この本は短い章に小分けされているんで一寸した空き時間に読んで中身を多少忘れちまっても次にあんまし影響しないと言うので、一気に読み終えようと言う気が起きないのも原因であります。

いや、中島先生の思考って凄い・・・おっさんのような上っ面でモノを考えるバカとは深さが違うと感心します。

中島先生の本を読み始めた頃は、確実に変態的偏屈ジジイで、ヨーロッパかぶれの役立たず哲学ジジイと思いましたが、今はホントに思考の深さを尊敬している訳です。

で、本日読んでいた部分で、偏食で食えない肉類の中に鯨を入れていたのを読んで、おっさんより年上の日本人で鯨肉が嫌いとか、喰った記憶が無いと言うのはドー言う育ち方をして来たんだ? 嫌でも給食で喰わされるだろう? と、疑問に思った訳です。
こりやぁ、中島先生の突っ込みどころを一つ見つけたと、と喜んだのも床の間・・・一ページあとに、自分から、学校の給食で喰っていたはずなのに何故鯨が嫌いになったのか解らん、と書かれている訳です・・・てやんでぇ~このジジイ、仕掛けやがったのかぁ?
これは、絶対に原稿を読み返して矛盾と言うか、突っ込みどころになるな、と感づいて書き加えた行であるなとおっさんは思ったんですけど。

で、中島先生と言えば、「うるさい日本の私」の著作で、巷にあふれる騒音の愚を宣っている訳ですが、おっさんも中島先生の真意を曲解してました。
おっさんの解釈では、先生は、煩い音を出す音源と言いますか、拡声器やらを設置する事業者や団体に怒りを持って行っていると漫然と思っていた訳です。
しかし、本日読んだ所では・・・先生の怒りの矛先は直接の音源向けられているけれども、原因と言いますか、問題の根本は、騒音に無神経な「前後左右の善良な市民」であると書かれていた訳です。
おっさんは、これを読んで目から鱗・ケツから屁でありました。
そうなんです・・・鈍感で無神経な大多数の市民によって騒音が認知されちまっている事こそが問題なのである。
おっさん、これを読んで中島先生が騒音やら昼行灯の明かりにひたすら文句を言い続ける理由が解りました。
象徴としての騒音であり、昼行灯への指摘なんでありますね。
これって、現代社会の幼稚性と言いますか、何も考えない、感じない「前後左右の善良な市民」が、知らず知らずに事業体や行政に作用しちまって、こんな社会になっちまっていると言う事を宣っていた訳ですね・・・やっと解りました。

やっぱし中島義道先生は哲学者であらせられます・・・著作はたくさん有る様なんでもっと読みたくなっちまいました。

でも、こんだけ普通じゃないと、家庭は大変な事になっちまうんですね。
おっさん程度の偏屈と言いますか、単なる臍曲り程度でも家庭の運営的には難しい局面を迎えちまう事が多々あった訳ですが・・・我が家の救いは、女房が類い稀なる心の広い人であったと言う事で・・・まっ、それは言葉を選ばずに述べると「鈍感」と言う事になるかも知れないんですけれども。
中島先生の末路が楽しみであります。

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