日韓都市デザイン専門交流フォーラムに参加しました。日本と韓国の文化の違い、また共通性を感じながらの3日間は、大変充実したものでした。お声がけいただいた、国吉直行TDA理事長をはじめ、日韓専門家の方々には大変お世話になりました。
I took part in the 10th Japan/ korea Urban Design Expert exchange meetings in Korea from June 1st to 3rd.
A lot of thanks to members of PUDC Korea and TDA Japan for your kindness!
<6月1日:インチョン 開港場周辺>
初日の交流会議はインチョンです。インチョンは人口が300万ほど。ソウルの西に在り、国際空港、国際港、重工産業、グローバル企業など様々な要素の集積する活力ある都市です。会議に先立ち、インチョンの市内を案内してもらいました。
私のインチョンの印象は下の合成写真のようになります。
一方では、古い街並みを大事にリノベーションしつつ、一方ではタワーインザパーク型の巨大開発を進める都市、どちらも大事にしているパワーあふれる都市というイメージです。
まず訪れたのは、古い港に近い市街地、日本や中国の租界地です。まず日本の租界地。
上のような(もともとは)木造の店舗もありますが、一方では、石造の旧銀行もあります。
上の建物は日本郵船が1888年にたてたものです。スクラッチタイルや、表現主義的な装飾は、日本では数十年後に流行ったものですが、この地ではずっと早く取り入れられていたのでしょうか。
下写真のように、中国の租界地も今は観光施設になっており楽しそうです。
また、日本租界から少し港方向に歩いたところには、仁川アートプラットフォームがあります。古い工場や倉庫を使ったものだと思いますが、創作スタジオや、展示場があるとのことですが、残念ながら時間の関係で早足で通り過ぎることになりました。
見るべきものが多すぎて、少々時間不足でした。またゆっくり訪れたいと思いました。
<6月1日 仁川松島地区>
開港場とはガラっと雰囲気が変わります。新都市、松島を目指し移動。
一昔前なら「近未来都市」という表現でしょうが、ここ仁川では当たり前の風景です。
上の写真のように、伝統的な建て方のものも一部ありますが、ほとんどは、CIAM型の高層ビルです。
会場の下の階を覗くと、都市模型が置いてありました。激しいですね・・・パワフル!
下写真はミーティングの様子。韓国側のPUDCイ中央大学教授と、日本側TDK理事長国吉さんが議論の口火を切るところです。
会議のあと、懇親会までの道すがら、まちを見学しました。
韓国の場合、日本のようなバルコニーがなく、室内化されている(容積対象床面積からは除外されている?)ので、
マンションもオフィスビルのような外観でつくることができます。公園もたっぷりとられています。
懇親会会場。
お疲れ様でした。
高谷時彦
建築・都市デザイン
Tokihiko TAKATANI
architecture/urban design
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