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日本酒を世界のSAKEにした宮坂直孝氏

2014-06-26 05:25:47 | 日記
今朝ラジオ4時台「日本酒を世界のSAKEに」と題して、日本吟醸酒協会理事長宮坂直孝氏のトークを聞いた。

宮坂氏は新宿のデパートで婦人服売り場に嫌々ながら「将来酒つくりに活かされる」と説得されて務めた長野県諏訪大社「真澄の鏡」から頂いた「真澄」清酒1662年創業蔵元の子孫である。

諏訪に戻り日本酒ブームで、何もすることがなかったが、糖を加える安い酒造りでも、各地の蔵元からこれからは純米酒とか吟醸酒の時代が来るとか、秘密の製造方法まで教えてくれたという。しかし、ブームが去って売れない顔で悩んでいると、1995年富山の蔵元から誘われて欧州のワインメーカーを1週間視察して回った。そこで、限られた地域での販売には競争が厳しく、ブドウの品種改良、製造工程の工夫、海外への販売拡張、ワイン工場にレストランやホテルを併設し販売を拡大していることを学んだ。

では、精密な気質製造の日本酒を「酒カントリーツーリズム」として、造る人、売る人の壁を破って、蔵元に試飲室をつくりお客の声を反映したり、欧州での酒は中国やベトナムの焼酎を指し、嫌な顔されたが、1999年寿司ブームで、酒を海外レストランで販売すると、オーナーからサインを求められたりしたという。

高級ワインは高価、しかし、高級吟醸酒は安価で国連本部で250小瓶あっという間になくなったという。海外のカナダや米国でも日本酒が製造されているが、2000年も続いた日本人の味覚の本家は日本であることの持続には優れた米と量が必要と結んだ。

灘の酒とか新潟のコシヒカリの酒が名を連ねていたが、昨年に続き今年も福島県産新酒鑑評会で奥の松やあぶくまなど入賞25銘柄で17が金賞の日本一に輝き、県民の復興へのやる気に拍車をかけている。


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