そして、さらに次のようなお願いをしました。
「ギデオンは神に言った、『あなたがかつて言われたように、わたしの手によってイスラエルを救おうとされるならば、わたしは羊の毛一頭分を打ち場に置きますから、露がその羊の毛の上にだけあって、地がすべてかわいているようにしてください。これによってわたしは、あなたがかつて言われたように、わたしの手によってイスラエルをお救いになることを知るでしょう』」(同6:36、37)。
これは、とても難しいことですね。露はすべてのところに降りるからです。しかし、神様の力にとって、それはたやすいことなんです。
「すなわちそのようになった。彼が翌朝早く起きて、羊の毛をかき寄せ、その毛から露を絞ると、鉢に満ちるほどの水が出た。ギデオンは神に言った、『わたしをお怒りにならないように願います。わたしにもう一度だけ言わせてください。どうぞ、もう一度だけ羊の毛をもってためさせてください。どうぞ、羊の毛だけをかわかして、地にはことごとく露があるようにしてください』(同6:38,39)。
ギデオンは、「神様もう一つだけしるしを下さい」と言って、全く逆のお願いをしました。
「神はその夜、そうされた。すなわち羊の毛だけかわいて、地にはすべて露があった」(同6:40)。