皆さん、物に対する過度な欲があふれる今の社会です。新聞やテレビ、インターネットをにぎわす不幸な事件は、結局、みんなの過度な所有欲が原因です。「 海は埋められても人の欲は埋められない」という諺があります。この欲心から脱するべきだという教訓は歴史の中にいっぱいですが、これを教訓にして生きている人がとても少ない世界に私たちは住んでいます。サタンは徹底的に私たちをだまして、欲の奴隷にさせて私たちを苦しめています。物質の奴隷になるようにしています。
皆さん、聖書を開いた時、最初の本は何ですか? 創世記です。 創世記の最初の1章に何という言葉が一番多いか知っていますか? 皆さん一度読んでみてください。創世記を一度開いてみてください。最初のページに何の話が一番多いですか? 「神は見て、良しとされた」。神様が天地を創造し、「良かった!」「これを作って、良かった! あれを作って良かった!」「人を作って、非常に良かった!」このように言われています。こんなに「良かった」と言って始まった創世記が、最後にどう終わるか分かりますか? 皆さん創世記の一番最後の節を見てください。
□創世記50:26です。「こうしてヨセフは百十歳で死んだ。彼らはこれに薬を塗り、棺に納めて、エジプトに置いた」。
"とても良かった"と始められた創世記が、ヨセフが棺に納められたと、葬式で終わります。これはぜんぜん良くないですね。葬式が終わると、イスラエルの国民は奴隷になりました。「とても良い」と言われて始まった世の中が、罪のせいでサタンとエジプトの奴隷になりました。奴隷になってレンガを作りながら、生きるようになりました。
皆さん、イスラエルの民はなぜエジプトから出てきましたか? 奴隷の暮らしをしたくないからです。奴隷生活はなぜしますか。食べて生きなければならないからです。その仕事をすれば食べさせてくれるから。どうしても死ぬことはできないから、命を維持するために仕事をするのが奴隷の人生です。奴隷暮らしというと奴隷や小作人のことだと思うかもしれませんが、そうではありません! 多くの人が、食べて生きるだけの奴隷暮らしをしています。