サタンが荒野でイエス様と対戦した時、何をもって交渉しましたか? 最初の問題は何でしたか? 「ああ、あなたの格好を見ると、お腹がすいていますね。人間を救いに遠いところから来て、人を救うためには食べないとできませんよ。石に命じてパンを作りなさい」。「まあ、パン一つぐらい」。たいしたことはないと考えますか。皆さん、パン一個ぐらいたいしたことはないと考えているなら、今日から3日ぐらい飢えてみてください。3日くらい飢えてご飯を見るなら、涙がでるはずです。1週間飢えた後でご飯を見るなら、ご飯の賛美が出るでしょう。その前でひざまずいて涙を流すはずです。これが世の中を動かす力です。サタンはそれを知って「人間の救いもいいが、先に召し上がってください。食べてから働いてください」と言いました。間違えないでください。 食べないといけないというのは真理です。嘘ではありません。サタンは一部分の真理を語っていました。
「お金がないと生きていけない!」 これは真理です。嘘ではありません。イエス様は「食べ物は必要ではない。食べない」。そう言われたのではありません。そうだとすればイエス様は間違っています。食べないと生きられません。イエス様はご飯を否定したわけではありません。しかし、「人は食べるために暮らしているわけではない。人が存在する目的は食べるためではない」。このことを明らかにされたのです。
人間は食べるために存在する者ではありません。神様の理想が罪によって破壊されてしまいました。人は食べるために生きる動物の水準に落ちてしまいました。それが堕落です。食べるために生きる、物質の奴隷になりました。イエス様は「サタンよ、退け、『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」(マタイ4:10)と言われました。皆さん、食べるのは大事です。しかし、私たちはご飯を礼拝するために存在するのではありません。イエス様は「人はパンだけで生きるものではなく」と言われました。イスラエルをエジプトから脱出させてくださった目的もまったく同じです。食べるために生きる人生から呼び出して、神様の理想を実現するようにされました。 今の私たちも、同じように招いておられます。