イスラエルの民がエジプトから出た後、安息日を守る理由がもう一つ付け加えられました。本来は、人や天地万物を創造された神様を礼拝する日でしたが、エジプトを脱出した後は、奴隷生活から解放された記念日という意味が追加され、安息日を守ることが命じられました。
□申命記5:15
「あなたはかつてエジプトの地で奴隷であったが、あなたの神、主が強い手と、伸ばした腕とをもって、そこからあなたを導き出されたことを覚えなければならない。それゆえ、あなたの神、主は安息日を守ることを命じられるのである」。
奴隷生活から解放された日を何と言いますか? 独立記念日と言います。神様があなたを救ったことを記念して、戒めを守りなさいと言われたのです。人々は、"戒めを守れば救われますか?"と聞きます。いいえ、救われた人は神様の戒めを守ります。その人が神様の戒めを破っているなら、その人は救いが何かを知らない人だという事実を覚えてください。
安息日は創造を祝う創造の記念日だけではなく、神様の民はどうやって生きるべきかという、生命の法が制定された憲法記念日であり、奴隷暮らしから解放された独立記念日の意味が含まれています。このすべての意味が安息日の中に美しく調和しています。
記念日というのはその日に起きた、歴史的な出来事を記憶する時間的な意味を持ちます。夫婦が結婚記念日を、1年の中の適当な日に決めて祝うでしょうか? 記念日を変えたり、どの日でも記念日にしていいという考え方を持つ人はいないでしょう。ですから、地球が存続する限り創造が記念されるのです。創造主である神様は、安息日を通して創造に基づいた礼拝を捧げるようにされたのです。
安息日は食べることを中心とする生き方から離れ、神様を中心とする生き方をしていることを表す日です。産んだだけで後は知らないと言うなら、親ではありません。ずっと責任を負わなければなりません。痛ければさすってあげ、迷子になったら探さなければなりません。神様は人間を造られただけでなく、最後まで責任を負われる方です。人間を創造して安息日を記念として与え、私があなたの親だということを知らせてくださいました。やがて、その人間が罪の奴隷になって売られてしまったので、創造主である神様が、罪の奴隷になった人間を探して解放するために、罪でまっ黒になったこの世界に、しもべの姿をとって来られました。