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シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-4(関西地方)

2021年03月22日 | 塔(三重塔・五重塔・多宝塔他)
シリーズ塔<三重塔・五重塔・多宝塔他>5-4(関西地方)
奈良県1(如意輪寺、長谷寺、室生寺、法起寺、朝護孫子寺、薬師寺、興福寺

29 奈良県
29-01 塔尾山 椿花院 如意輪寺(奈良県吉野郡吉野町吉野山)
<多宝塔>









29-02 豊山 神楽院 長谷寺(奈良県桜井市初瀬)
<五重塔>昭和29年戦争殉難者檀信徒慰霊及び世界平和を祈願して建立






29-03 宀一山 室生寺(奈良県宇陀市室生)
五重塔(国宝)
800年頃の建立で、木部を朱塗りとする
屋外にある木造五重塔としては法隆寺塔に次ぎ、わが国で2番目に古く、国宝・重要文化財指定の木造五重塔で屋外にあるものとしては日本最小である
高さは16メートル強、初重は1辺の長さ2.5メートルの小型の塔で、高さは興福寺五重塔の3分の1ほどである






五重塔は、1998年台風7号の強風でそばの杉(高さ約50メートル)が倒れた際に屋根を直撃、西北側の各重部の屋根・軒が折れて垂れ下がる大被害を受けた
しかし、心柱を含め、塔の根幹部は損傷せずに済み、復旧工事を1999年から2000年にかけ行った















29-04 岡本山 法起寺(奈良県生駒郡斑鳩町岡本)
三重塔(国宝)
706年頃の完成とみなされている。高さ24メートルで、三重塔としては日本最古である






休憩所で休んでいると寺のポスターが貼ってあり三重塔が写っていた
さっそく撮影したであろう、その場所に立ってみるとやはり独特の雰囲気がある






29-05 信貴山 朝護孫子寺(奈良県生駒郡平群町大字信貴山)
<三重塔>



<多宝塔>



元禄2年(1689)に建立、明治15年(1882)に修復






29-06 法相宗大本山 薬師寺(奈良県奈良市西ノ京町)
<西塔>東塔と対称的な位置に建つ。旧塔は享禄元年(1528年)に戦災で焼失



現在ある塔は1981年に伝統様式・技法で再建された






東塔(国宝)
約110年振りの東塔の解体修理が一般公開「東塔水煙降臨展」
<水煙>









<九輪と擦管>


 
九輪は縦に連なる九枚の輪。下から「一の輪」…、と数える
九という数には「永遠」「尊い」などの意味がある
写真は「六の輪」までであるが一輪の重さは①92.5Kg ②97.5 ③104.6 ④98.3 ⑤90.5 ⑥76.3Kgとなっている。 ⑦58.5 ⑧78 ⑨65.5Kg



<追加>
東塔(国宝)
天平2年(730年)に平城京にて新築されたとする説が通説
総高34.1(東寺五重塔、興福寺五重塔、醍醐寺五重塔に次ぎ、4番目の高さ)



平成の解体修理にあたり、9割の木材は再利用され、残りは補修または新材を利用






六重の塔に見えるが、下から1・3・5番目の屋根は裳階である






29-07 大本山 興福寺(奈良県奈良市登大路町)
五重塔(国宝)
天平2年(730年)創建、現存の塔は応永33年(1426年)頃の再建
高さ50.1m(日本で2番目の高さ)















<追加>





三重塔(国宝)



興福寺最古の建物という三重塔は康治2年(1143年)崇徳天皇の中宮・皇嘉門院聖子によって創建された
現在の塔は建築様式から大火後まもなく再建された鎌倉建築と考えられている



高さ19m、本瓦葺の三間三重塔婆である
高さ50mの五重塔を観た後だけに小さく感じる



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