今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

水木しげるロード その2(鳥取県境港市本町商店街)

2013年11月13日 | 名所・旧跡
昨日に引き続き「水木しげるロード」のブロンズ像を紹介していく。
駅を背にして、しばらく歩くと左側に「水木しげる記念館」がある。



漫画には興味はないが、ここまできたのだからという消極的な気持ちで館内に入った。



館内の大部分は撮影禁止になっているが、数カ所撮影できる場所がある



その中で、興味を持ったのが水木氏が海外で入手してきた仮面類だ



よく見ると漫画に出てくる妖怪にとても似ている



館内には水木氏の略歴や作品が紹介されている。
幼少から漫画以外は挫折の連続で、この略歴は読み物としても面白い。



奇人、変人だが多くの人に愛される。魅力があるのだろう。



再び、「水木しげるロード」を歩く



しかし、記念館でモチーフとなる仮面や、本人の歩んできた道も学んできたので気持ちは違う









 








写真を撮っているうちに、仏像を撮っているような感覚になってくる



位置や角度など結構気にして撮っている




 
















境港の駅も近くなってきた



 


























最後は「水木しげるとゲゲゲの女房」



その時、駅に電車が入ってくる音がしたので、振り向くと






ここまで徹底できればたいしたものだ
それにしても一人の人間の力のお陰で、街は観光客で賑わっている
しかも、皆、笑顔なのがいい



私自身も妙に浮き浮きした気持ちになっていて、頭で鬼太郎の主題歌を歌っているからおかしい 




撮影 平成25年11月2日
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水木しげるロード その1(鳥取県境港市本町商店街)

2013年11月12日 | 名所・旧跡
漫画は読まない方ではないが、水木しげるの漫画は読んだことがない。
NHKの朝ドラは好きだが「ゲゲゲの女房」だけは視ていない。その私が境港を目指している。
道路を走っているとある区間だけだが、道路に溝をうまく彫り、その上を車が通過すると「鬼太郎の主題歌」が振動とともに聞こえてくるしかけになっている。
とても面白い。

境港駅の駐車場に車を駐めた。駅の壁にも水木しげるの漫画が描いてある。



道路に出ると妖怪のブロンズ像が迎えてくれる



少し歩くと広場のような所にでる






漫画を読んでいないので、名前などほとんど知らない



ここに来るまで妖怪にはずいぶん遭遇したが、ここから水木しげるロードが始まるというのか



写真だが自分が気に入ったものだけピックアップすることにした



妖怪にも神社があるらしい



この「目玉」は水の上を石がくるくる回り面白い



 


名前は知らないがこの妖怪は見たことがある。観光客に頭を撫でられ光っている。



「ねずみ男」だと思うが、この格好がとてもいい



気軽で、今の自分と重なるところがあるので特別にもう一枚追加した



パン屋さんのウインドウにも。本当にうまくつくるものだ。









床屋さんのウインドウにも。









振り返ると鬼太郎が歩いていた









妖怪のブロンズ像だが写真では大きさがわからないと思うが20センチ程度で、子供の目線に位置しているので写真を撮るのに屈伸運動をしなければならない。



後で知ったが150個以上の像があるらしい。そのほとんどを撮っているので筋肉痛が心配だ。



今日の最後は動きを感じる良い像だ。



今日は駅を背にして左側を歩き「水木しげる記念館」までの像を紹介した。
妖怪の名前は境港市のホームページに掲載されている。 


撮影 平成25年11月2日
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東郷池(鳥取県東伯郡湯梨浜町)

2013年11月11日 | 名所・旧跡
 三仏寺から道の駅に向かっている途中に幻想的な湖があり、近くに駐車場があったので車を駐め外に出た。
 近くにいる人に何という湖ですかと尋ねると「東郷池」と教えてくれた。

 東郷池
 池の中央付近の湖底からは温泉が湧くという全国でも珍しい池であり、湖畔にははわい温泉と東郷温泉がある。
 冬には池から湯気が立つ神秘的な風景も見られることがある。

 

 左側を見ると池の上に家が浮かんでいるような感じがする。

 

 車から望遠レンズを取り出し撮してみる

 


 右側を見ると「ここは日本なの」という不思議な光景が

 

 中国風の建物が並んでいて、何か不思議な感じがする

 
 

 ここは公園になっていて、親子連れや、釣り人なども多い

 

 とてもリラックスできる場所で1時間近く遠くを見ていた 


 


 撮影 平成25年10月31日 
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安来節演芸館(島根県安来市古川町)

2013年11月11日 | 伝統芸能他
雨続きで元々計画的ではないのだが、今回の旅で行こうと考えている比叡山延暦寺には、まだたどり着いていない。
琵琶湖周辺をさまよってすでに1週間になるというのに。
さて、今日はこの旅で警察官の職務質問以外で、初めて人に声を掛けられた気がする。
寺に詳しいかと聞かれ、次に善水寺の屋根についての質問である。
もう外に出ていたのではっきりしたことはわからなかったが、檜皮葺でないかとその女性に答えた。
その女性は娘と寺を廻っていたようで、その後、会話がはずみ旅用の名刺を渡してしまった。今後、ブログを見てくれると嬉しいのだが。

昨日紹介した足立美術館のすぐ近くに安来節演芸館がある



安来節演芸館
平成18年にオープンした民謡・安来節の殿堂。






安来節保存会の会員がローテーションで演技を披露している。



この日最後となる4回目の公演だが、観客は私含めて7名と盛り上がらない。



それでも、民謡に踊りと目の前で見るのは初めてということもありとても楽しかった。






最後は楽しみにしていた「どじょうすくい」



一つひとつの動作に意味があることを、詳しく説明してもらえる



最後は希望する観客を交えての「どじょうすくい」がおこなわれる 




撮影 平成25年11月1日 
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足立美術館(島根県安来市古川町)

2013年11月10日 | 博物館・美術館・記念館
旅行をしていると足立美術館は日本一の庭を持っているということをよく耳にする。
足立美術館の周辺は数回車で通ったことはあるのだが時間帯が悪くこれまで立ち寄ることはなかった。
三仏寺参拝のあとで疲れもたまっていたので、ゆっくり美術館でという気持ちになり朝一番で美術館を目指した。
大駐車場には大型バスも含めて県外からの車が多い。

足立美術館



入館料は2,200円とこれまで経験がないほど高価だけに、係員の愛想はすこぶるよい。
館内も綺麗で多少ぼけがきている老人でも案内の通り進むと小さな庭にでる。



日本一の庭園といっても庭に入ることはできず狭い空間での鑑賞となる。



創始者「足立全康像」
日本庭園と日本画の調和が、創設以来の基本方針のようだ。



ここが美術館の入り口になる



ここからしばらく庭の写真が続くが、私なりに整理してみる

枯山水の庭(ロビーから鑑賞)
順路の通り進むとガラス張りのロビーがあり、長椅子に腰掛けて庭をみるというしくみになっている。



庭に興味関心のない私でも「すごい」と思うほどの光景が広がっている。



ガラス越しの写真だがこのガラスに見た目ではわからないが青色が入っているため写真が青く写る。

 

途中で写真を確認しているときに気づいたため、帰り際に撮りなおしたものを掲載した。



この庭園だが遠くに映っている山も意識して造っている。
庭の奥に見えるものの中に人工的なものは皆無だ。



窓から見える風景も一つの作品 
次に透明の比較的大きな窓がある。そこから見える庭もきれいだ。



大きな木があり写真を撮るには苦労する。



しかし、窓から4mほど後ろに移動すると、この窓がキャンバスとなり一枚の作品となる。
この仕掛けに気づかずに通り過ぎる人も多く、しばらくその場に立ち教えてあげることにした。



ここにきて最初の作品が喫茶店の前に無造作に置かれている



煎茶室「清風」前の池庭 
ここから屋外に出ると「清風」という茶室に案内される。



大きな庭ではないが、外に出たという開放感もあり美しく見える。



これも計算に入っていたとしたら、たいしたものだ。






案内の放送を聞いていると新たな仕掛けがあるようだ。
掛け軸と襖絵。



入館者が多く、掛け軸と襖絵の中に人が写り込まないようにするため、この2枚を撮るのに30分以上かかった。



茶室の庭園は本当にすばらしい。



白砂青松の庭
茶室の反対側にも大きな庭が広がる。ここも屋外から写真が撮れる。






日本を訪れた外国人が5年連続で「日本一の庭」と評価しているそうだ。



館内のDVDで知ったが朝の8時に庭師を含め職員全員で落ち葉をひろって入館者を迎えている。



美術館としての作品2






ここでもう2時間も費やしてしまった。これから絵画の方に入るが、この美術館は「大観美術館」と呼ばれるほど横山大観の作品が多い。
絵の方はさっぱりわからないのでいつも「好きか、嫌いか」で分類してしまう。

陶芸館もあり、北大路魯山人のコレクションも置いている。
魯山人の作品よりも、残した言葉の方が心には残ったが、残念ながら記憶には残っていないのでここで伝えることができない。

絵や陶芸が好きな人はまだ時間が必要かもしれないが、私で3時間居たことになる。 


撮影 平成25年11月1日
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鳥取砂丘 砂の美術館 その2(鳥取県鳥取市福部町湯山)

2013年11月09日 | 博物館・美術館・記念館
昨夜の道の駅もいつもに増して騒々しい。ブログを作成していたのである程度我慢できたが、終了するとやはり気になる。
車外に出てみると周りは警察官だらけ。近くにいた一人に「重大事件でも発生したの」と聞くと、「いや、年間行事にある、一斉検問です」と説明してくれた。
それにしても夜の11時まで地域住民、そして旅行者の安全のために頑張ってくれている。
安全に道の駅で宿泊できるのもそのおかげ、本当に感謝の思いで一杯だ。

さて、今日は「砂の美術館その2」として全体像を紹介する

砂の美術館 
砂丘を訪れる人に今までにない感動と感激を与えたいとのことから、2006年に、「砂」を素材にした彫刻作品である「砂像」を展示する「砂の美術館」を開館。
「砂で世界旅行」を基本コンセプトとし、毎年テーマを変えて展示している。

「砂で世界旅行・東南アジア編」が現在のテーマ。
砂の像の近くに作品名が書かれている。



学校の体育館に似た建物の四方の壁、そして中央に展示されている。



作品の完成まで3ヶ月も(その期間は休館)かかるそうだ。



係の人の説明によると、木枠を作り、重機で砂を運ぶ。



土台を砂で固め、各国から招いた砂像彫刻家が砂像を作成するという流れらしい。



それにしても作品の細部まで見事に手が加えられ、砂の常識が完全に覆った。



最初見たときに木像彫刻かなと錯覚したほどだ。



砂だけに、気温や湿度によりひび割れが発生し、修復することもあるようである。



動物なども表情がリアルに描かれている。



次の2つの作品などは動きも感じるほどだ






展示されている砂像のなかでも、最大規模の作品



2階の観覧スペースから見た砂像。2012年4月、世界初となる砂像のための展示施設を整備し、新たな「砂の美術館」が誕生した。









順路をたどっていくと外に案内される
屋外にも展示作品がある



作成中の砂像



この砂の美術館に入った瞬間、多くの人は驚きの声を上げる。
それほどすばらしい。自由に撮影できるのも嬉しいが、芸術作品ということを意識すれば撮る側も少し考えてしまう。 


撮影 平成25年10月30日
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鳥取砂丘 砂の美術館 その1(鳥取県鳥取市福部町湯山)

2013年11月08日 | 博物館・美術館・記念館
昨夜も琵琶湖周辺の道の駅に宿泊した。
琵琶湖に映る夕日がとても綺麗だったので数枚写真を撮った後、坂道を上り道路にたどり着いた瞬間転倒してしまった。
受け身は十分心得てはいるが、カメラの寿命を第一に考えたため、体のあちこちを擦ってしまった。
これで愛車も本人も傷ついたことになる。情けない話だ。

ブログは「鳥取砂丘」と「砂の美術館」を紹介する。

鳥取砂丘(天然記念物)
鳥取市の日本海海岸に広がる広大な砂礫地で、代表的な海岸砂丘。日本三大砂丘の1つである。



駐車場から目的地は見えるが遠いのか近いのか判別しにくい。



数年前の7月下旬の暑い日に一度来ているのだが、今回は天気も悪いし行くかどうか迷ったが、迷ったときには行くというのがこれまで歩んできた道なので行くことにした。



海に向かって左側には砂の中でも唯一緑のある場所だが、ここだけ曇っている。



動きのない砂丘だが、目の前を走っていく女性がいた。



目的地に着いたが白波も立ち風も強い。
どこから来たのか4人の女子高校生が歩いてくる。



振り返ると出発地点が見える。距離にすると500m程度だが足下が柔らかいので長く感じる。
歩いているときに誰かが話していたが、前の人の歩いた跡を歩くと楽だと。試してみると確かに楽に歩ける。



モデルになりそうな女性を探したがカップルばかりで、なかなか見つからない。
彼と少し離れた瞬間を撮った一枚。



今度は足跡のない砂丘を見てみたい。



砂の美術館 その1
家族がよく視ている大泉洋の番組で鳥取砂丘の「砂の美術館」という場面を偶然視た。
以前来たときにはその記憶がなく、見逃してしまったと思うと悔しい。
今回、鳥取砂丘に来た目的は砂の上を歩くことではなく、美術館を訪れることだった。

駐車場から700mの距離にその美術館がある。私は歩いてきたが駐車料金が無料ということを知ってがっかりした。



お出迎えの作品があったが、正直言うとこの程度のものなのかと思って入場した。



ところが中に入って作品を見て驚いてしまった。これは芸術作品だ。
「砂の美術館 その1」では私が気に入った作品を大きく切り取ったものを紹介する。「その2」では全体像を紹介していく。



































 
 

撮影 平成25年10月30日 
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餘部鉄橋・橋梁(兵庫県美方郡香美町香住区)

2013年11月07日 | 名所・旧跡
悪いことは重なるもので道の駅でブログを作成しているとどこからともなく笛の音が聞こえてくる。
「悪魔が来たりて笛を吹く」ではないが延々と続き止める気配もない。
車から降りて様子を見ると女性二人が外に立ち車内灯のわずかな光を利用して朗読に合わせ笛を吹き、何かの練習をしている。
11時前には終わったが笛の音色と旋律が耳に残っている。
朝は朝で騒々しい女性の声で目が覚めた。朝の6時前からグループで賑やかに話している。
道の駅が集合場所のようだ。うとうとして目が覚めると8時40分になっていた。
外は小雨がちらつき比叡山に行こうかという気持ちもなくなり、琵琶湖周辺を回ることにした。

ブログの方であるが餘部橋梁について写真で紹介する。



餘部鉄橋・橋梁 
余部鉄橋列車転落事故で鉄橋の存在を知り数年前に来たことがある。
そのときは鉄橋の補修か補強工事をしているものと思っていたが、今回訪れてその変わりように大変驚いた。



鉄橋がなくなっている。いや、正確には観光用に一部を残している。



観光客が歩いて行く方向に行ってみることにする。細い坂道が続き40m上にある駅まで続く。



余部鉄橋 空の駅 
本線の横に観光用に100m程度の線路が設置されていて自由に歩くことができる。



少し前まで強い雨が降っていたが上から見える景色もなかなかいい。



以前訪れた時は観光客もなく寂しい感じではあったが、観光バスが駐車できるスペースや、道の駅までできいてとても活気がある。
この「空の駅」も(あまり見たくはないが)一部だが床部分がガラス張りになっていて下が透けてみえるなど工夫されている。



撮影スポット
駅と反対側の高台に撮影スポットとかかれた案内板があったので、列車の出発時間を確認し行くことにした。



約20分間待つことになったが他の観光客と話をする機会を得て新たな情報を入手することができた。
放送で列車が着くことがアナウンスされる。
このように待機して列車を撮るのは初めての経験なので緊張する。



望遠レンズも持ってはいたが距離が近いため標準レンズで久しぶりの連写を堪能した。



縦社会の生活が長かったので、つい写真も縦にしてしまう。



できあがってみると横の写真の方が全体の様子もわかりいい感じがする。






1986年(昭和61年)12月28日、香住駅より浜坂駅へ回送中の客車列車と、お座敷列車「みやび」7両の計8両編成が日本海からの最大風速約 33 m/s の突風にあおられ、客車の全車両が台車の一部を残して、橋梁中央部付近より転落した。



転落した客車は橋梁の真下にあった水産加工工場と民家を直撃し、工場が全壊、民家が半壊した。
回送列車であったため乗客はいなかったが、工場の従業員だった主婦5名と列車に乗務中の車掌1名の計6名が死亡、客車内にいた日本食堂の車内販売員3名と工場の従業員3名の計6名が重傷を負った。



余部橋梁は2代存在し、初代の旧橋梁は鋼製トレッスル橋で「余部鉄橋」の通称でも知られ、1912年(明治45年)3月1日に開通し、2010年(平成22年)7月16日夜に運用を終了した。



2代目の現橋梁はエクストラドーズドPC橋で、2007年3月からの架け替え工事を経て、2010年8月12日に供用が始まった。



慰霊碑の聖観世音菩薩

 


撮影 平成25年10月30日
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伊根の舟屋<重要伝統的建造物群保存地区>(京都府与謝郡伊根町)

2013年11月06日 | 名所・旧跡
昨日は京都近郊の道の駅に宿泊したが、最低気温を記録したようで駐車している多くの車も苦慮していた。
私も着込んで暖をとってはいたが途中からは我慢ができずマナー違反にはなるがエンジンをかけてしまった。
今日から京都に入ったが狭い道で対向車を避けたときに車体をガードレールに擦ってしまった。
車の傷は大事には至ってはいないが、私の心の傷は大きく、温泉でも気が動転していたのか裸になって浴槽には行かずロビーの方へ歩いて行き注意されてしまった。


 
伊根の舟屋(重要伝統的建造物群保存地区) 
伊根の舟屋については以前にも掲載しているが、夕方でしかも雨という条件だったので、もう一度訪れてみた。

今日は3部構成で報告する
第1部 遊覧船からの風景
遊覧船の出航時刻は1時間に2便、00分、30分になっている。乗船した証拠に私の愛車が駐車場にある。



久しぶりに望遠レンズを本体につけた。最近では筋力が低下しレンズが重く感じるようになってきた。



この地区でも船が大型化して外に停泊している家も多くなってきているという。



湾内には「生け簀」がたくさん浮いている。






小さな赤い灯台。岩が亀の形に似ている。湾内のあちこちには釣り人がいる。



湾内は穏やかで波などまったく見えないが、潮の流れはよくわかる。






船から遠くに見える山の風景。薄く二重三重になりとてもきれいだ。



 


曇天でこれだけきれいなら晴れたらどうなのかなとつい考えてしまう。



第2部 女性杜氏 久仁子のお酒
NHKの旅番組で歌手の松崎しげる氏が紹介した番組を偶然視ていた。
向井酒造の感じの良いご夫婦でとくに女性杜氏の久仁子さんが造った赤い色をしたお酒を買いたくてこの5月に舞鶴の道の駅に行ってみた。
しかしどこにも置いてなく今日は店を訪ねることにした。



狭い道路を注意しながら走行していると神戸ナンバーの車が駐まっていた。
もしやと思いその後ろに駐まるとそこが「向井酒造」だった。
お目当てのお酒は人気商品で予約がなければ手に入らないと申し訳なさそうに話してくれた。



私は個人的にお酒を飲むことはほとんどないが、酒場放浪記にはまっている知人のためにお土産として購入した。
お店所有のいかだがあるのでよかったらご利用くださいといわれ案内された。そこから撮った写真である。



神戸ナンバーの車の方ともここで20分程度話をすることができた。
各シーズンに1回、年間4回は来ていると話してくれた。
下の写真の1軒があまり知られていない旅館だがとてもすばらしく数回宿泊されているようだ。
音の出るものは部屋にはなく、海の音を聞いてくださいという旅館だそうだ。



 


第3部 展望台からの風景 
以前来たときに道の駅を作っていたがついに完成したようだ。しかし、何もない。
50m程上に以前からあった土産店がある。お店の中に入り、突き抜けて外に出ると展望台があり「伊根の舟屋」全体を見ることができる。






あいにくの曇天だが霞んではいない。



関西のおばちゃん軍団が話をしていてその内容も面白いので聞き入ってしまった。



湾は雲で覆われていたが上空では風が強いため時々陽が射す。
おばちゃん軍団に今がシャッターチャンスだと教えてあげたが何のことかわかってもらえない。
その後、最近よくあるのだが、私のカメラがフリーズしてしまった。 




撮影 平成25年10月29日
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<若狭おばまの寺>地久山 圓照寺(福井県小浜市尾崎)、凌霄山 常高寺(小浜市小浜浅間)

2013年11月05日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅

昨日は連休最終日ということもあってか200台以上駐車スペースのある道の駅で宿泊したのは2台。
普段は大型車のアイドリングの音が気になるのだが、静寂な夜となりいつもに増して熟睡できた。

さて、長く続いた「若狭おばまの寺」を巡る旅も今日が最終回になる。
実際は2日間で回ったのだが、特に2日目は撮影月日でもわかるように6寺を参拝することになり充実した日となった。

地久山 圓照寺
福井県小浜市尾崎にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は地久山。本尊は大日如来。



大和国春日大社の神託で彫られた大日如来像を三笠山にて祭られたのち、南川対岸の谷田部地区の若狭堂谷に真言宗遠松寺を建立し祭られた。
南川の洪水により、文安元年(1444年)に現在地に移して圓照寺と名を改め、より臨済宗南禅寺派に改宗。



受付所にて呼び鈴を押してしばらく待っても、誰も来る気配すらなくあきらめて外に出た。
重要文化財の仏像が安置されているであろうと思われるお堂の方へ進んでみる。



格子からのぞいてみると思ったとおり仏像があった。
間近で見ることができないのは残念ではあるが次回の楽しみとしよう。
鐘楼も青空をバックににして建っている。



大日如来坐像(重要文化財)は国宝、重文指定の63躰の大日如来像の中で4番目の大きさ(北陸随一)だという。



真横に赤松神社という名の神社があったのでお参りした。



凌霄山 常高寺 
福井県小浜市小浜浅間にある臨済宗妙心寺派の寺院。山号は凌霄山。
浅井三姉妹の次女「初」、京極高次の正室(常高院)の祈願により建立され、常高院の墓所およびゆかりの文化財がある。
*浅井三姉妹の姉は茶々(淀殿)、妹はお江(崇源院)

山門



本堂側から見た山門。前も後ろも姿がよい。



真横から見た山門



常高院墓所
遊歩道「お初しあわせの道」と書かれているが、墓所までは210段の階段を上下することになる。



7・8分で着くが墓所はこのようになっている。



常高院の墓所を囲むように侍女の墓も残っている。



寛永10年(1663)お初は江戸で亡くなったが遺体を小浜まで運ばれ常高寺に埋葬された。



 


鐘楼 



お初の肖像画
堂内では住職から寺の歴史やお初の(きづかいの)人がらなど40分程度の詳細な説明がある。



お初の位牌



各部屋にも案内され狩野派による襖絵など見所も多い。



本堂 
近代的な建築物で歴史あるお寺の本堂とは思えない。



自然光が本堂を照らし寺のもつ暗いイメージなどまったくないが、内部は寺の雰囲気を保っている。



古い歴史的建造物を撮影してブログで公開しているが数百年後には歴史的建造物になっているはずだ。



これで、道の駅で入手したパンフに掲載されていた寺の紹介を終えるが、私の仏像の好みでいうと「妙楽寺」「羽賀寺」「明通寺」をお奨めする。
ご本尊の美しさばかりではなく、他の仏像も充実しているからだ。
最後に、小浜の各寺は間近で仏像が観ることができる点がすばらしい。
残念ながら仏像は撮影禁止のため画像では紹介できないが、寺の雰囲気は文章でわかってもらえると思う。


撮影 平成25年10月28日 
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<若狭おばまの寺>石照山 多田寺(福井県小浜市多田)、岩屋山 妙楽寺(小浜市野代)

2013年11月04日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅

今日も朝から雨。どこにも行くところがないので道の駅で時間をつぶそうと思ったが、満車満車の盛況で京都方面を目指すことにした。
道の駅に併設している温泉にも入ったが湯船には芋を洗うようなという表現が実感できるほど混んでいた。3連休最終日の楽しみ方ということか。

石照山 多田寺
福井県小浜市多田にある高野山真言宗の寺院。山号は石照山。本尊は薬師如来。



ナビの案内通りに運転していたが目的地が離れていく。
どうも間違った道に進んだようだ。
道に迷うのはよいが誤った道に進むのはよくない。何か悪いことがおこりそうだ。



山門の左右には仏像が2体あるが狭い空間にレンズを置き、ここまで撮るのにはかなり苦労した。






山門を過ぎると右に受付所、左に鐘楼、正面奥に本堂がある。



本堂
本尊を納める厨子は寛永11年(1634年)に小浜藩主となった酒井忠勝により寄進されたものである。
現在は文化4年(1807年)に再建された本堂が残る。



本堂には3体の重要文化財の仏像の他数体の仏像が安置されているらしいが、今日は用事があるため公開できないと言われた。


 
鐘楼
ここの鐘楼も歴史を感じるすばらしいものであるが、細かな注意書きが2枚の立て札に書かれている。
鐘を撞く綱の周囲にもさらにひもが付いていて保護されている。
自由に撞いていいようなので注意書きどおり打つと「歪んだ鐘の音」が聞こえてきた。


 
鐘を撞く力が強すぎると、このあと寺側と少しやりとりがあるのだがここでは止めておく。
やはり、間違えた道を進むと良くないことが起こるので注意が必要だ。 

岩屋山 妙楽寺   
福井県小浜市野代にある高野山真言宗の寺院。山号は岩屋山。本尊は千手観音菩薩。
養老3年(719年)行基が本尊を彫り、延暦16年797年空海が再興したと伝えられているが定かではない。



山門









鐘楼 
ここの鐘楼も歴史を感じさせるすばらしいものだ。
この鐘も撞けるようなので遠慮なく3回撞かせてもらった。余韻がとてもいい。






地蔵堂
存在感があり堂々としている。



本堂(重要文化財)
鎌倉時代初期の建立、厨子には永仁4年(1296年)と銘があり、若狭における最古の建造物である。



この寺のみ建物や仏像の歴史についは懐かしい「カセットテープ」による説明だ。



本尊の千手観音菩薩立像は、長く秘仏であったため、現在も金箔に覆われていて本当に美しい。



本堂屋根瓦も面白い



内陣の裏側にも美しい仏像が安置されている。



薬師堂






芭蕉句碑



重要文化財の本堂や中に安置されている仏像。
参拝客の行動を信じていなければ無人にはできないはずだ。
ガラス張りやいろいろ制限が多い寺院が増える中、とても新鮮な気持ちで参拝することができる。大切にしたいお寺だ。 



 
撮影 平成25年10月28日 
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<若狭おばまの寺>本浄山 羽賀寺(福井県小浜市羽賀)、護国山 国分寺<若狭国分寺>(小浜市国分)

2013年11月03日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅

11月の3連休の中日の日曜日。昨夜から道の駅は県外からの車で駐車場は満車状態になっている。
朝から小雨も降り、天気予報も一日雨なのでどこか一つ見てあとは移動するだけの日と決めた。

ブログ作成の時間もいつもより早い。
「若狭おばまの寺」シリーズを早く終えなければ、次にどこに行ったのか忘れそうで不安になる。

本浄山 羽賀寺
福井県小浜市羽賀にある高野山真言宗の寺院。山号は本浄山。本尊は十一面観音。



駐車場から羽賀寺と刻された石柱があるが受付所は本堂にあると案内板にある。



今日は天気も良く半袖でも良いくらいの気温で参道を歩いていても気持ちがよい。



鐘楼
階段を上がると正面には本堂、左側には鐘楼がある。



カネと名のつくものは何でも好きだが、この鐘楼は特に歴史を感じるすばらしいものだ。
鐘は参拝前に2・3回心をこめて撞くようにと書いてある。
1回目 何と良い音色だ。2回目 余韻も耳に心地よい。
3回目 人間もそうだが鐘も見た目と同じ音がする。



打てば響くというということは大切なことだ。



本堂(重要文化財)
「本浄山羽賀寺縁起」によれば、霊亀2年(716年)に、元正天皇の勅願によって行基が創建したとされる。
最盛期には子院18を数えたが、天災などで消失し、近代以降は本堂のみが残る。



本堂左が受付所となっている。
拝観料(小浜の寺は400円均一)を払うと係の女性が寺や仏像について説明してくれるしくみにも慣れてきた。

 

堂内には重要文化財の仏像が3体、他にも数体の仏像が安置されていてたいへん見応えがある。
特に「木造十一面観音菩薩立像(重要文化財)」は印象に残る仏像だ。



最後の一枚は気になる鐘楼からみた本堂。この鐘楼は本当に気に入った。



護国山 国分寺  
福井県小浜市国分にある寺院及び史跡。
聖武天皇の勅願によって建立された国分寺の1つで、現在も釈迦堂や薬師堂が立ち、曹洞宗の寺院として存続している。山号は護国山。



史跡 若狭国分寺跡
寺域は230メートル四方、当時の条里制の区画に沿って建てられており、南大門・中門・金堂・講堂が軸線上に並び、東に塔が配置されていた。
南大門跡、後ろの林には二つの古墳(国分寺古墳)がある。



中門跡



塔跡



釈迦堂(金堂跡)
安置されている木造釈迦如来坐像は像高318センチメートル。
寄木造。福井県下では最大の木造彫刻で「国分の大仏さま」として知られている。 



薬師堂
若い僧侶に案内されるまでは民家だと思っていた。ここに本尊の「木造薬師如来坐像(重要文化財)」が安置されている。
カメラを向けたくなる端正な顔立ちである。



鐘楼 



撞いても良いという表記がないのであきらめたが形がよい鐘楼だ。



国分寺古墳 
若狭姫神社の祠周辺は古墳になっている。



この林が古墳になっている。




撮影 平成25年10月28日  
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<若狭おばま 番外編>若狭彦神社、若狭姫神社(福井県小浜市遠敷)

2013年11月02日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅「若狭おばま 番外編」 

三仏寺投入堂参拝の疲労がまだ残っているのか、体が重い感じがする。
といっても、もともと体が重いので心配する必要はないのだが無理のない日程で旅を続けている。
後日報告するが、昨日は足立美術館、今日は水木しげるロードと神社仏閣とは無縁の場所を選択した。

さて、東大寺二月堂への「お水送り」として有名な神社を紹介する。

若狭彦神社
主祭神は若狭彦大神(彦火火出見尊)。
畳・敷物業の神ともされ、現在はインテリア関係者の信仰も集める。 



当地の伝承では、ある年、奈良市の東大寺二月堂の修二会で神名帳を読んで全国の神を招いたが、遠敷明神は漁で忙しかったため遅刻してしまった。



そのお詫びとして、遠敷明神は二月堂の本尊である十一面観音にお供えの閼伽水を送ると約束したという。



白石から下った所にある鵜ノ瀬と呼ばれる淵は、二月堂の若狭井に通じているとされている。



旧暦2月には、鵜の瀬で二月堂に水を送る「お水送り神事」が行われる。



その水を受けとる祭事が二月堂の「お水取り」である。



今日では、元は当社の神宮寺であった若狭神宮寺が主体となって行われている。






帰ろうとしたときある男性から声を掛けられた。
画家で昔数年前に道東(北海道東部)を中心に40日ほど絵を描きながら旅をしていたと話してくれた。
2年前からこの小浜に住んで絵を描き続けているそうだ。
抽象的な風景画は売れないと話していたが苦にしている様子でもなくさすが芸術家だ。30分位談笑し別れた。

若狭姫神社
主祭神は若狭姫大神(豊玉姫命)。
安産・育児に霊験があるとされ、境内には子種石と呼ばれる陰陽石や、乳神様とよばれる大銀杏などがある。



現在はほとんどの祭事は下社・若狭姫神社で行われており、神職も下社にのみ常駐している。



お水送りの歴史の続き



3月12日に奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」に先がけて、毎年3月2日に行われる。 



若狭 鵜の瀬から10日間かけて奈良東大寺二月堂「若狭井」に届くといわれている。



神宮寺の「お水」(閼伽)が、その門前を流れる遠敷川上流の「鵜の瀬」に注がれ、大和の若狭井に至るという。



3月13日未明、「お水取り」が行われる。



鵜ノ瀬(うのせ) 
奈良東大寺の「お水取り」に先がけて、神宮寺と遠敷川(おにゅうがわ)・鵜の瀬でおごそかに繰り広げられる伝統的神事。



二月堂に水を送る「お水送り神事」が行われる場所。



無人の資料館ではあるがDVDにより、お水送りの歴史や動画によりわかりやすく紹介している。 




撮影 平成25年10月27日
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<若狭おばまの寺> 延宝山 萬徳寺(福井県小浜市金屋)

2013年11月01日 | 神社・仏閣
名所旧跡を訪ねる旅

昨日は三仏寺投入堂参拝後、温泉に入り、道の駅の車内で居眠りと戦いながらブログを作成。
完成後一休みをしていると、車のドアを叩く音が聞こえる。
不審に思い、ドアを開けると警察官が。免許証と車のナンバーを控えられ職務質問をされた。
ここではじめて不審に思われていたのが自分だと気づいた。
権力者には弱いタイプなので丁寧に対応したが、道の駅でしかも夜の11時過ぎに声を掛けられたのは初めての経験だ。

延宝山 萬徳寺
当山の前身は極楽寺といい、文永2年(1265年)の若狭惣田数帳に存在が記されている古刹である。



閉門に近い時間帯で他に参拝者もなく受付所には誰もいなかった。
呼び鈴を押すと住職がやってきて庫裏に案内され「萬徳寺」の歴史や建物・仏像について説明をしてくれた。

庫裏(書院造り)



庫裏の中も案内された



本堂からみた庫裏



屋根の感じがとてもよい



山門



白砂の広場も入ることが禁止されているため近づくことができない



鐘楼
 


名勝 庭園
延宝5年(1677年)に小浜藩主酒井氏の命により築造された面積約1500平方メートルの蓬莱式枯山水庭園である。



山麓の斜面地を利用して斜面中段中央に高さ3mの真言密教における本尊石を配し、天然記念物である大山モミジを借景としている。



本堂から見た庭園。書院と庭園の間は白砂の広場で仕切られている。


 






本堂
本堂には木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)が安置されている。
住職は私に向かって、自分で戸を開けてお参りして下さいと言い残して去ってしまった。
さっそく本堂へ行き戸を引いてみたが、どの戸も閉まっている。
最後の戸だけ残すのみとなったが、喜びは最後にさってくるのか、すうっと引くことができた。



目の前に仏像があり撮りたかったが、住職の信頼に応えなくてはならない。今日は善良な心で対応できた。 




撮影 平成25年10月27日 
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