マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第89話 因縁の再会

2017-01-11 21:37:02 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
                      【発電室】
「こちらHQから発電室、なぜ定時連絡を寄こさない?大至急定時連絡を寄こせ!!何を・・・・・・・・・・・・・・・」

          ズドガァァァァァァン

発電室が爆発した。
仕掛けられていた爆弾が爆発したのである。
これによりハンガーがすべてダウンしデストロイドやバトルロイドの出撃が不能になった。
電源も切れ廊下が真っ黒になった。

ライト「後は脱出ルートを目指すのみ、外にある逃走車両を確保すれば・・・・・・・・・」

ライトは逃走車両を残している地下駐車場に向かう。
そこで脱出し目的地に向かえばライトの勝ちになる。
これで任務終了、クライアントの依頼を長い日を経て達成する事が可能である。
だがそう簡単にうまくいかない。

           ダダダダダダダダダダダダ
ライト「ぐっ、暗闇の中で俺の腕をかすらせる腕はいい・・・・・・・誰だ!!」

オルガ「ライト・ケネディいやシュムエル・アスケナーゼ!!!」

オルガである。
怒りを込めた睨み顔をしながらアサルト・ライフルを構えていた。
オルガの目はライトに向けて憎悪に燃えていた。

ライト「俺の事を知っているようだな。」

オルガ「知っている?当然じゃないあんたは私の父を裏切って殺した!!自分の快楽のために!!」

____________________________________________

            【2008年ロシア.ウラジオストク】

第1次星間大戦開戦直前の統合戦争末期。
ウラジオストクは地球統合政府側についていた。
まだ幼き日のオルガは妹ユリアと母ナスターシャと共にアルファ部隊に所属していた父カリーニンを待っていた。

だが突然、一家3人に絶望のどん底に落とされる。

「カリーニン・ブラギナ少佐の奥様でありますでしょうか?」

ナスターシャ「はいそうですが・・・・・・・・」

「カリーニン・ブラギナ少佐はシュムエル・アスケナーゼ大尉の造反による影響で戦死しました。」

突然来たのはオルガとユリアの父であるカリーニンがシュムエル・アスケナーゼの造反による影響で戦死した。
戦場では直接カリーニンを殺害し、すぐさま逃亡したと言う。
二人の母ナスターシャは嘆き悲しんだ。
幼い妹ユリアはなぜ母親が悲しんでいるのか理解できなかった。

だがある程度成長していたオルガは父が殺されたのあシュムエル・アスケナーゼと言う男に殺された事を覚えた。

その後は父の死にめげずに頑張ろうと家族3人は決めたが、悲劇はさらに1年後に訪れる。

第1次星間大戦の末期、マクロスの情報を集めていくうちに地球人を危険視した500万隻を誇るボドルザー基幹艦隊が襲来した。
地球統合軍は必死の防戦をしたが、一斉砲撃で地球の大部分の人口事消えた。

当然オルガやユリアの住むウラジオストクも例外ではなかった。
二人は先に地下シェルターに入れられていたが、母が忘れ物をしたため二人を軍人に預け家に戻った。
その時に砲撃が始まり、母は砲撃の波にのまれ消滅し死んだ。

オルガとユリアは戦災孤児になった。
二人は軍の諜報部に引き取られ工作員として育てられた。
そして二人は自分の本名が死んだ事になっており、工作員の表向きとして偽名で軍に勤務していた。
オルガは普通に工作員をして普通に一般部隊に勤務していればいいと思ったが・・・・・・・

オルガ「嘘でしょ、あの男が生きて・・・・・・・・・」

オルガは地球のペキン基地で勤務している時に偶然、反統合系ゲリラ組織の犯罪人として父を殺したシュムエル・アスケナーゼが生きている事を知った。
その事実を知った彼女はある感情を持ち始めた。

シュムエルを殺してやりたい

彼女は妹を巻き込ませまいと既に彼の動向を監視するようになった。
そして惑星エデンに潜入している情報を聞き出し、バトルロイド開発チームE4試験隊に所属したのである。
そして彼女は殺せるチャンスが今来たのである。

____________________________________________

ライト「カリーニンの小娘か、生きているとは以外であるが・・・・・もっと以外だったのは父と同じく工作員とはな。血も争えんと言うわけか?」

オルガ「黙れ!あんたのせいで父は死んだんだここで地獄へ叩き落としてやる!!」

ライト「威勢のいい小娘だ!だが、女風情で何ができるのか?あん?」

オルガはライトに女として自分個人としての二つを侮辱させる。
ここで蹴りをつけようかと思ったが・・・・・・・・

ライト「遊びたい所だが、電源を破壊した身だぁ・・・・・・・・・・ここはお預けだな。」

               カチッ ポンッ

オルガ「手榴弾・・・・・・・・・くっ。」

ライトは手榴弾らしき物を投げ込む。
オルガは当然のように身を伏せる。
だがこれは手榴弾ではなかった・・・・・・・・・・・

              ピカッーン

ライトが投げたのはスタングレネードであった。
強烈な光で目をくらませ、オルガの耳の音を聞きとる能力を奪う。
オルガは数分して起き上がった時にはライトはいなかった。

オルガ「くそシュムエル・アスケナーゼめ!!」

オルガはシュムエル・アスケナーゼの名を大きく悔しそうに叫んだ。
彼女の憎悪は彼女の美貌に似合わず消える事のないような黒くすさんだ叫びであった。
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第88話 血塗られた銃撃戦

2017-01-11 13:31:00 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
                             【キャピタル陸軍基地】
                    ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

「なんだこの警報は?」
「寝ている場合じゃないぞ!起きろ!起きろ!」
「着替えたら武器庫へ行くぞ、装備を持つんだ!」

藤原少尉の懸命な走って警報機のスイッチを押した事によりライト・ケネディの司令官殺害を未然に防ぐことに成功した。
兵舎で眠っていた兵士たちは一斉に起き出され、制服に着替え護身用の拳銃を持ち出し部屋から出ていく。
武器庫前では資材課の兵士がアサルトライフルや防弾チョッキなどの装備を各職員に渡して、ライトといつ遭遇してもいいように臨戦態勢を取った。

ラウラ「なんだこの警報は?」

ミリア「まさか........ラース少尉.......」

ラウラ「ライト・ケネディが動きだした・・・・・・・・」

当然部屋で寝ていたラウラとミリアも起きる。
既に部屋を見てみるとオルガは既に起きておりヘルメットと防弾チョッキ、そしてM4カービンを装備していた。
オルガは司令の到着でこうなることは既に想定済みであり、寝ないでずっと装備していたという。
ーさすが工作員
ミリアは既に準備が出来ているオルガに関心する。

ラウラ「中尉殿・・・・・その格好は・・・・・・・・・・・」

オルガ「準備だよ、やはり来たけど以外に早かったわね。」

ラウラ「中尉何を言っているんですか・・・・・・・・早かったって・・・・・・」

オルガ「これも私の本来の任務なんだよね・・・・・・・・ねラウラ・ベルタリア准尉?」

ラウラ「なんで中尉殿が、ていうか・・・・・なぜ・・・・私を見てラウラ・ベルタリアって分かるんですか?それに本来の任務って・・・・・・・・・・・・」

ラウラはオルガの準備の早さは不自然と感じていた。
一般の技術士官であるのに歩兵の装備を既に着ている事である。
それに答える時、自分の偽名ではなく本名を応えた。
なぜ分かる・・・・・・・一体何者か・・・・・・・・・
それに本来の任務とは・・・・・・・・・・・・・・

オルガ「なぜかしらね・・・・・・・・でもいずれ分かることだわ。」

ラウラ「まさかあなたは・・・・・・・・チェルノボグ・・・・・・」

一連の話の内容を聞いて目の前にいる赤い髪の女性士官はザースロン機関のチェルノボグ・・・・・・
間違いないこのアクロワ中尉こそチェルノボグ本人だ。
そんな事を思っているとミリアが次の段階を進める。

ミリア「もう分かっているようだけど、これは言わなくてもいいかな?」

                                コクッ

ラウラ「分かってます、.....本来の任務へ.......」

                                 ダッ

ラウラは今起きている事は自分たちが本来やるべき任務だと認識し、ミリアからの説明の部分をパスした。
その時であった・・・・・・・

「非常事態発令!非常事態発令! エリア9に敵反応、全基地警備隊は速やかに急行せよ!!」

オルガ「ついに動いたわね、さて私も動きますか。エージェントとしての、役割そしてカリーニン・ブラギナの娘としての責務として........」

エリア9(資材庫・通信室付近)でライト・ケネディが確認された。
近くを警備している警備兵達は急行する。
オルガはその報を聞くと自ら動き出した。

ラウラ「待って何処へ行くの!?」

オルガ「私とは別行動よ、じゃっ。」

ラウラ「待・・・・・・・・」

オルガは直ぐに消えて行った。
ラウラが追いかける暇もなく・・・・・・・・

ミリア「行くわよラウラ、遅れないで。」

ラウラ「うん・・・・・・」

ラウラとミリアは装備を受け取るため武器庫に向かう。
その頃。

「工作員の痕跡を確認、警戒せよ!」
「ブラボーチーム、ガンマチーム入口を包囲しろ!確保!」
「いや待て・・・・奴はいない突破された。」
「くそこんなにいるんだぞ奴は何処に・・・・・・・」

警備部隊がライトを包囲するためにフォーメーションを取るが簡単に突破された。
既にライトはこのエリアにいない。
警備兵達は必死になって探すが、見つかるわけがない。
奴の脱出ための手段は・・・・・・・・・・

                                 【通信室】
               ズドーン ズドーン

「きゃぁあぁ」

                  バタン

ライトは既に通信室に潜入し他の基地に連絡を取ろうとした通信兵を殺す。
生き残ったのは女性兵士であるが、腕を抱えて血を止めようとする。
怖くて動けない。

ライト「ふっ。」

               ズドーン ズドーン

ライトの銃撃によって通信機器が破壊される。
外部への通信手段である通信室が破壊されたばかりか、司令部から外部へ繋げるチャンネルも壊されてしまった。

「いたぞ!ケネディ大尉、観念して投降しろ!さもなくば.....撃つ!!」

         ドダダダダダダダダダダダダダダダダダ
          カキーン カキーン カキーン カキーン

警備兵はそう言いつつも容赦なく銃撃する。
女性兵士の顔に当たるすれすれであり、女性兵士は恐怖のあまり失禁し倒れた。
当然ライトは回避する。

ライト「正確はいいが、まだまだまだ!」

                     ドン ドン ドン ドン

「が........」

                           ガク ズルッ ドターン

ライトは持っていた拳銃で兵士一名の額に銃弾を撃ち込む。
撃ちこまれた兵士はガクッと膝を落とし正面に倒れた。

「軍曹ぉぉぉぉぉぉぉぉ、おのれぇぇぇぇぇぇぇ!」

ライト「ウザいんだよ!死ね!」

                       ドン

「!!」

                      バタン

仲間を殺され感情的になった警備兵に銃を発砲させる隙を与えず拳銃のトリガーを引き額に撃ち込む。
警備兵は先ほどのと同じように即死しバタンと倒れこの世との別れを告げた。
銃声を聞いた他の警備兵がこの場に駆けつける軍靴の足音が聞こえる。

ライト「しつこいハエだらけだな、くそ脱出し連絡を取るしかないな。」

                    ダッタッタ ダッタッタ

ライトは危険を察したのか速やかにこの場から離れる。
先ほどの足を撃たれた女性兵士はこの後、通信室に訪れた警備兵に無事に救出される。
後にSNN通信社の取材に対しこの時の事を彼女は人生最大の命の危機で最悪な日と答えた。
それほどまでに戦場の硝煙と血の臭いが混ざった恐怖の臭いを彼女が永遠に忘れさせないように染み込ませてしまったのである。

                                    【資材庫】
ライトは途中で時限爆弾を隠した資材庫に立ち寄る。
金庫を回し時限爆弾GD-Γを取り出す。
後はこのまま電源室に仕掛けて爆発させ基地全体の機能を停止させる。
そうすればハンガーも開かなければ車両やデストロイド・バトルロイドの追撃はない。
まぁヘリの追撃はあるがそれは我慢すればいい。
ライトはそのまま資材庫を後にするが・・・・・・・・・・

長田軍曹「うぉぉぉぉぉぉぉぉ。」

ライトは基地警備兵の長田軍曹に背後から迫り首を絞める。
ライトは流石に背後からの強襲には驚いたが、直ぐにニヤッと笑う。
次の瞬間。

長田軍曹「何!?」

ライト「ウザいんだよ!!」

                                ゴブ

長田軍曹「ガハッ」

結局ライトの格闘術に負け気絶させられ、階段から落とされる。
骨折はしたが致命傷は負ってはいない。

「・・・・銃剣装着、通すかよ。裏切り者め・・・・・」

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ

「今だ!」

銃剣を装着したライフル銃を手に持った兵士が、ライトを襲う。
これで勝てたと思ったが・・・・・・・・
ライトは、近くにあったシャベルで銃剣を支えていた。
警備兵はライトがシャベルで反撃する光景を見てある出身と確信する。
それは・・・・・・・・・

「こいつスペツナズ出身者か!」

スペツナズ・・・・・・ロシアの特殊部隊である。
1950年にソ連で生まれ統合戦争まで存在していたロシアの精鋭。
スペツナズはシャベルの使い手としても知られている。

ライト「頭の切れる兵士がいるようだな、だが格闘だけで気を取られたら負けだぜ!」

「何!?」

             >カチャ カチャ カチャ ヒューン

一瞬シャベルの抵抗が緩くなった。

「緩くなった........今がチャン・・・」

                    ダシン ガン
「がっ・・・・・・・・・・・・」

実際はライトが兵士を一気に制圧し殺害させるために油断を誘った罠であった。
ライトは兵士の首を足で踏む。
身動きできなくなった兵士を抵抗させないようにしつつ、片手で銃を額に密着させた。

ライト「さてさっき拾った時限爆弾で電源室を爆発させるか・・・・。」

                      パン

ライトは無慈悲に兵士の脳天に向けて発砲する。
弾は回避できないため直撃を受け、 兵士は頭から血を流し息絶える。
片手を血で汚したライトはその血を自分の口に近づかせて舐める。
まるで吸血鬼かのように。
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