マクロスが冥王星からフォールドしてから2ヶ月くらいがたった。
マクロスとゼントラーディ軍の戦闘は散発的な小規模戦闘だけであった。
ズドドドドドドドドドド チュドーン
桐原中尉「撃墜スコア1機追加、やっほー!!」
ゼントラーディ軍の嫌がらせ攻撃でありマクロスの相手にもならないような戦力ばかりであった。
どれも連戦連勝を重ねており、ゼントラーディ軍は何割かを失うと脱兎の如く撤退して行った。
目的地である土星リング状にマクロスは到達、トランスフォーメーション形態で待機し補給と修理を行い。
再び地球への帰還への準備を始めていた。
そんな頃・・・・・・・・
「諸君らの訓練は本日を持って終了とする、今後は地球統合軍の軍人として規律を守り勤務に励んでもらいたい。以上。」
訓練を受けていた新兵の訓練がついに終わった。
まだ10代のまだまだケツの青い連中ばかりである。
その中にはオペレーターから転身したディーとマリアも含まれている。
まぁ彼女らは相当の覚悟の持ち主なので話は別であるが。
その中で一番警戒すべきなのは一条輝と出智圭である。
一条輝はエンジェルバーズ隊(現在状況全機生存中)のアクロバット飛行を妨害した民間人である。
この事からエンジェルバーズの面々を始め一条輝と言う新兵に対する評価は低い。
訓練はまじめにやっているようだが・・・・
次に出智圭だが、訓練課程で女癖が悪いと言う噂で持ちきりだ。
この場合は女性兵士と上官クラスの面々からの評価は低い。
桐原中尉「録でもない奴が来たな、滝田。」
滝田中尉「しょうがないですよ、どれも恋人を守るためとか女にモテるとかで入隊した人が多いですし。」
休憩室でコーヒーとチョコレートを食べながら愚痴混じり談笑する桐原と滝田。
この新兵の中には後輩もしくは部下になる面々がいるかも知れないからだ。
特に飛行隊長になってしまった滝田は問題は深刻、配属予定の4割はこの新兵から配属されるのであるから。
新兵の扱いはそう簡単ではない、現場勤務にも早く慣れてもらわなくては困るからである。
部隊長としての滝田の責任は重大である。
一方の桐原はへらへらしている。
既に部隊員は補充済みであり、機種転換組の面々である。
彼からすればまだまだヒョッコであるが、元往来戦闘機パイロットとあってかまだマシである。
滝田中尉「中尉、戦闘でどんどんベテランは死んでいくしろくでなしが増える一方。地球に帰れるまではぜいたくは敵だと思いますよ。」
桐原中尉「それはそうだが・・・・・・・」
桐原は若干認めたくなかったが現実なので・・認めざるおえなくなった。
どんどんヒョッコばっかりで言う事の聞かない生意気な連中しかいなくなる。
こいつは死ぬのが恥ずかしくなるな・・・・・心の中で思った。
だが桐原にはまだ希望の星は残っていたそれは・・・・・・・
桐原中尉「まぁ一条輝のような問題児だけではなく期待のニューフェイスがいるから安心だ。」
滝田中尉「ニューフェイス?」
桐原中尉「ジョニー・ギルバートの親戚のマクシミリアン・ジーナスと言うやつだ!」
マクシミリアン・ジーナス
北欧出身、イギリス系の少年である。
ジョニー・ギルバートとは親戚であり、元々パイロット志望だったので軍に推薦した。
やる事がなかったマクシミリアン・ジーナスであったがせっかくなので入隊してみたそうだ。
だがこれが彼が後に伝説のパイロットになる決定的出来事になった。
マクシミリアン・ジーナスの訓練成績は優秀、まるで天才であった。
その噂は桐原が聞きつけ、彼が戦線に参加する事を楽しみにしていた。
それを聞いた滝田は・・・・・・・
滝田中尉「おいおい天才の新人って危機じゃないのか?」
桐原中尉「なんでだよ!?」
滝田中尉「出番とられるんだぞ、一気に出世されたらどうするんだよ!?」
桐原中尉「あっ・・・・・・」
よく考えたらそうだった。
会社とかでよくある光景ではあるが、優秀な新人が一気に出世して肩身が狭くなる事がある。
それはこの世界でも同じであった。
軍隊は縦社会であり生きていれば普通にある程度は出世する。
もしマクシミリアン・ジーナスが桐原より出世されたら彼が上官になる可能性も出てくるのである。
ロイ「よぉお前ら何話しているんだ?」
「フォッカー少佐!!」
いきなり二人の会話にロイが乱入してきた。
二人は慌てて立ちあがり敬礼する。
するとロイは更の中に入っていたチョコレート菓子を鷲掴みにしてスナック菓子を食べるかのように食べてしまう。
皿は空っぽである。
ロイ「シゲ坊、マックスの話していたじゃねぇか。」
桐原中尉「はいしていました。」
ロイ「ふっ後輩に追い抜かれビビったのか?」
桐原中尉「ビビってませんよ!!」
ロイはマックスに追い抜かれるかネタで桐原をからかう。
桐原は必死になってロイのからかいを否定する。
すると桐原は・・・・・・・・
桐原中尉「少佐、一条輝と言う男はどんな男ですか?」
桐原はロイに問題児の一条輝について聞く。
話によるとロイと一条輝は先輩後輩の関係であるらしい。
ー少佐ならば何か知っているかもしれない・・・・・・・
ー前もって情報を知っておこう。
ロイ「はっきり言って女には鈍い男だな。」
桐原中尉「女に鈍い?」
ロイ「そう女に鈍くて積極的ではない言わば草食系に近い男だ。」
ロイが一条輝に対して語った事は女に鈍くて積極的ではないと言う事。
エンジェルバーズのアクロバット飛行を妨害した一条輝が積極的ではない・・・・・
むしろ草食系に近い男だとロイは語った。
この発言は桐原にとって以外であった。
ロイは話を続けた。
ロイ「まぁ俺からすれば実の弟のような存在だよ、奴も親父さんがなくなって天涯孤独の身になり各地のアマチュア大会を転戦し、賞金稼ぎで暮らす悲惨な生活を送っていたんだ。」
滝田中尉「そんな事があったのか・・・・」
ロイ「まぁ優秀な飛行機乗りだからなんとか食えたが、優秀な飛行機乗りじゃなかったら悲惨な生活をしていたと思うぜ。」
ロイから語られたのは一条輝が天涯孤独であり生活のためにアマチュア大会での賞金を稼いでいたと言う事実である。
桐原は祖父母は戦争で失ったが父と母2人の妹と1人の弟と言う家族がいたが、多くのパイロットからすれば問題児の一条輝には家族がいない。
ロイ「奴は早瀬中尉には反抗的にはなるが・・・・・・まぁ奴は優しい男だ、危険も恐れず勇敢さはある。お前らも輝と一緒に勤務しはじめたらそれが分かる、俺が今言った事を覚えておけよ!」
「ハッ」
ーいや一条輝と言う男を決めるのは一緒に勤務しての態度を見てからでいいまだ決める時じゃない。
桐原は一条輝と言う男をどのように扱うかはある程度共に勤務してからにしよう。
人間は初対面だけで判断するもんじゃない、中身を見ればいい。
そこから決めれば後はどうにでもなる。
そう思いつつ心に決めた。
マクロスとゼントラーディ軍の戦闘は散発的な小規模戦闘だけであった。
ズドドドドドドドドドド チュドーン
桐原中尉「撃墜スコア1機追加、やっほー!!」
ゼントラーディ軍の嫌がらせ攻撃でありマクロスの相手にもならないような戦力ばかりであった。
どれも連戦連勝を重ねており、ゼントラーディ軍は何割かを失うと脱兎の如く撤退して行った。
目的地である土星リング状にマクロスは到達、トランスフォーメーション形態で待機し補給と修理を行い。
再び地球への帰還への準備を始めていた。
そんな頃・・・・・・・・
「諸君らの訓練は本日を持って終了とする、今後は地球統合軍の軍人として規律を守り勤務に励んでもらいたい。以上。」
訓練を受けていた新兵の訓練がついに終わった。
まだ10代のまだまだケツの青い連中ばかりである。
その中にはオペレーターから転身したディーとマリアも含まれている。
まぁ彼女らは相当の覚悟の持ち主なので話は別であるが。
その中で一番警戒すべきなのは一条輝と出智圭である。
一条輝はエンジェルバーズ隊(現在状況全機生存中)のアクロバット飛行を妨害した民間人である。
この事からエンジェルバーズの面々を始め一条輝と言う新兵に対する評価は低い。
訓練はまじめにやっているようだが・・・・
次に出智圭だが、訓練課程で女癖が悪いと言う噂で持ちきりだ。
この場合は女性兵士と上官クラスの面々からの評価は低い。
桐原中尉「録でもない奴が来たな、滝田。」
滝田中尉「しょうがないですよ、どれも恋人を守るためとか女にモテるとかで入隊した人が多いですし。」
休憩室でコーヒーとチョコレートを食べながら愚痴混じり談笑する桐原と滝田。
この新兵の中には後輩もしくは部下になる面々がいるかも知れないからだ。
特に飛行隊長になってしまった滝田は問題は深刻、配属予定の4割はこの新兵から配属されるのであるから。
新兵の扱いはそう簡単ではない、現場勤務にも早く慣れてもらわなくては困るからである。
部隊長としての滝田の責任は重大である。
一方の桐原はへらへらしている。
既に部隊員は補充済みであり、機種転換組の面々である。
彼からすればまだまだヒョッコであるが、元往来戦闘機パイロットとあってかまだマシである。
滝田中尉「中尉、戦闘でどんどんベテランは死んでいくしろくでなしが増える一方。地球に帰れるまではぜいたくは敵だと思いますよ。」
桐原中尉「それはそうだが・・・・・・・」
桐原は若干認めたくなかったが現実なので・・認めざるおえなくなった。
どんどんヒョッコばっかりで言う事の聞かない生意気な連中しかいなくなる。
こいつは死ぬのが恥ずかしくなるな・・・・・心の中で思った。
だが桐原にはまだ希望の星は残っていたそれは・・・・・・・
桐原中尉「まぁ一条輝のような問題児だけではなく期待のニューフェイスがいるから安心だ。」
滝田中尉「ニューフェイス?」
桐原中尉「ジョニー・ギルバートの親戚のマクシミリアン・ジーナスと言うやつだ!」
マクシミリアン・ジーナス
北欧出身、イギリス系の少年である。
ジョニー・ギルバートとは親戚であり、元々パイロット志望だったので軍に推薦した。
やる事がなかったマクシミリアン・ジーナスであったがせっかくなので入隊してみたそうだ。
だがこれが彼が後に伝説のパイロットになる決定的出来事になった。
マクシミリアン・ジーナスの訓練成績は優秀、まるで天才であった。
その噂は桐原が聞きつけ、彼が戦線に参加する事を楽しみにしていた。
それを聞いた滝田は・・・・・・・
滝田中尉「おいおい天才の新人って危機じゃないのか?」
桐原中尉「なんでだよ!?」
滝田中尉「出番とられるんだぞ、一気に出世されたらどうするんだよ!?」
桐原中尉「あっ・・・・・・」
よく考えたらそうだった。
会社とかでよくある光景ではあるが、優秀な新人が一気に出世して肩身が狭くなる事がある。
それはこの世界でも同じであった。
軍隊は縦社会であり生きていれば普通にある程度は出世する。
もしマクシミリアン・ジーナスが桐原より出世されたら彼が上官になる可能性も出てくるのである。
ロイ「よぉお前ら何話しているんだ?」
「フォッカー少佐!!」
いきなり二人の会話にロイが乱入してきた。
二人は慌てて立ちあがり敬礼する。
するとロイは更の中に入っていたチョコレート菓子を鷲掴みにしてスナック菓子を食べるかのように食べてしまう。
皿は空っぽである。
ロイ「シゲ坊、マックスの話していたじゃねぇか。」
桐原中尉「はいしていました。」
ロイ「ふっ後輩に追い抜かれビビったのか?」
桐原中尉「ビビってませんよ!!」
ロイはマックスに追い抜かれるかネタで桐原をからかう。
桐原は必死になってロイのからかいを否定する。
すると桐原は・・・・・・・・
桐原中尉「少佐、一条輝と言う男はどんな男ですか?」
桐原はロイに問題児の一条輝について聞く。
話によるとロイと一条輝は先輩後輩の関係であるらしい。
ー少佐ならば何か知っているかもしれない・・・・・・・
ー前もって情報を知っておこう。
ロイ「はっきり言って女には鈍い男だな。」
桐原中尉「女に鈍い?」
ロイ「そう女に鈍くて積極的ではない言わば草食系に近い男だ。」
ロイが一条輝に対して語った事は女に鈍くて積極的ではないと言う事。
エンジェルバーズのアクロバット飛行を妨害した一条輝が積極的ではない・・・・・
むしろ草食系に近い男だとロイは語った。
この発言は桐原にとって以外であった。
ロイは話を続けた。
ロイ「まぁ俺からすれば実の弟のような存在だよ、奴も親父さんがなくなって天涯孤独の身になり各地のアマチュア大会を転戦し、賞金稼ぎで暮らす悲惨な生活を送っていたんだ。」
滝田中尉「そんな事があったのか・・・・」
ロイ「まぁ優秀な飛行機乗りだからなんとか食えたが、優秀な飛行機乗りじゃなかったら悲惨な生活をしていたと思うぜ。」
ロイから語られたのは一条輝が天涯孤独であり生活のためにアマチュア大会での賞金を稼いでいたと言う事実である。
桐原は祖父母は戦争で失ったが父と母2人の妹と1人の弟と言う家族がいたが、多くのパイロットからすれば問題児の一条輝には家族がいない。
ロイ「奴は早瀬中尉には反抗的にはなるが・・・・・・まぁ奴は優しい男だ、危険も恐れず勇敢さはある。お前らも輝と一緒に勤務しはじめたらそれが分かる、俺が今言った事を覚えておけよ!」
「ハッ」
ーいや一条輝と言う男を決めるのは一緒に勤務しての態度を見てからでいいまだ決める時じゃない。
桐原は一条輝と言う男をどのように扱うかはある程度共に勤務してからにしよう。
人間は初対面だけで判断するもんじゃない、中身を見ればいい。
そこから決めれば後はどうにでもなる。
そう思いつつ心に決めた。