マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第100話 病室

2017-04-13 22:55:47 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ライトの事件から数日後・・・・・

第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルはVF-X-10改のテストが終了、ダンシング・スカルは12日にケプラー11星系惑星ノヴァに向けて出港する事になった。
後にこの機体はVF-9カットラスとして、正式採用される事になりダンシング・スカルの手足として活躍するのはまた別の話である。

ラウラ達は本来の任務に復帰。
期間内までに惑星エデンのある程度の部隊を鍛える事に従事する事になる。

だが・・・・・・・・

ライトに片目を潰されたオルガ・ブラギナ中尉は、入院し面会謝絶の状態が続いた。(実際はアダムスカと面会をしていた。)
ラウラはそれ以来責任を感じ、いつのも元気は失ってしまった。

まるで生気を失ったかのように・・・・・
あの勝ち気な性格は一体何処へ行ってしまったのか・・・・
彼女を知る人間が見れば驚くような姿である。

          【西暦2021年 ニューエドワーズ基地】
            キィィィィィィィィィィン

ニューエドワーズ基地で現地部隊との訓練を行っていた。
ラウラは普通に仕事をこなしているがどうも元気がない。
元気がないまま、期間が終わりこのまま月面に帰るか別の勤務地に移る事になる。

月面周辺に別星系での任務の指示があればそのまま出発する。
だがこのまま落ち込んだままではいずれは撃墜される。

相沢美弥「夢華.カゴメ、ラウラを元気つける作戦を実行するわよ。」

劉夢華「勿論です。」

カゴメ「私達にお任せください。」

相沢美弥「指示書は桐原少佐からだけど・・・・・・やるしかないわね。」

美弥らは桐原少佐の指示の元ラウラの元気を取り戻すべく行動を開始する。
無論彼女らがラウラを元気を取り戻すのは命令からではない。
彼女らもラウラの事を心配した上での行動である。

同じ女としての・・・・・・・・

ラウラ「・・・・・」

ラウラは空を見上げている。
あの一件以来ラウラはこのような風に空を見上げるのが日課になっている。
昔はゼントラーディ時代や海兵隊時代の昔話を陽気に話していたが・・・
もう見る影もない。

劉夢華「ラウラ・・・・、元気を出してブラギナ中尉はきっと元気よ。ね.....食堂に行って、何か食べよう。」

カゴメ「女の子なんだしさ一緒に話そうよ。」

そんな元気のないラウラを慰めるべく夢華とカゴメはラウラを食事会に誘おうとする。
食事の好きなラウラならば喰いつくと思っていたが・・・・・

ラウラ「・・・・・私がしっかりしていれば・・・・・・・・・」

                    ぶつぶつ

劉夢華「・・・・・・・・・・」

カゴメ「駄目だこりゃ、美弥になんて言おうかしら?」

ラウラは完全に駄目駄目な感じのままであった。
完全に死んだ魚のような目をしている。
夢華とカゴメは発案者である美弥になんて言えばいいのか迷った。
このままラウラを気落ちしたまま過ごさせるわけにはいかないしどうにかして元気になってもらわねば・・・・・・・
二人は頭を悩ませながら考える。

「ベルタリア准尉!」

ラウラ「私がそうだけど何か?」

すると一人の女性兵士がラウラに近づいた。
自分の名前を呼ばれ何かようかと思った。
何か呼ばれるような事はしていない、なぜ女性兵士が自分の所に来るのだろうか?

ラウラはそう考えていると・・・・・・・・・

「キャピタルシティ中央病院から連絡で、中尉との面会を許可したそうよ。」

ラウラ「え!」

「だ・か・ら中尉が面会許可しました!」

女性兵士は病院からとの面会を許可をしたと伝える。
ラウラはあまりの驚きのあまり声をあげて、女性兵士はもう一度同じ事を言った。
よく見るとその女性兵士はライトを包囲した部隊の服装に似ていた。
彼女は特務機関の者か・・・・・・・・・ラウラはそう思った。

劉夢華「良かったじゃない、勤務終了後、私が車で送りますから面会しに行ってらっしゃい。」

ラウラ「・・・・うん.うん。」

「護衛は私がしますのでご安心を・・・・・・」

ラウラ「任せるわ。」

若干ラウラは笑顔を取り戻した。
一番気にかけていたのはオルガであり、やっと面会が許可された。
それがラウラの元気を阻害していた原因であった。

劉夢華「別にいいよねこれ以上。」

カゴメ「夢華、ちゃんと中央病院まで送り迎えしなさいよ。」

劉夢華「へいへい。」

もう既にラウラを元気にする必要がないと悟った二人は美弥にどう話すかどうかを考えるのをやめる。
ここからはラウラを中央病院まで送って帰りを迎える事を考える事に専念する事を決めた。

           【西暦2021年 キャピタルシティ 中央病院】

ラウラは勤務が終わった後夢華が運転するジープに乗り中央病院に向かった。
護衛には先程の女性兵士も同行していた。
病院はかなり大きい施設であり、優秀な医療施設が備わっていると言う。

劉夢華「じゃあここで待っているから、病室へお見舞いに行ってね。」

ラウラ「分かったわ。」

ラウラは病室へ入る、ラウラはどこの病室か分からなかったため看護婦に聞き案内のもとオルガの病室へ向かった。

ラウラ「病状はどうなんですか?」

「特に問題はありませんわ。凄く元気になっていますわ。」

オルガの病状を看護婦に聞いて元気である事を確認した。
それを聞いたラウラは若干安堵感を感じた。

「ここが彼女の病室です。」

ラウラ「ここが・・・・・・・・・・・」

「では私はこれにて・・・・・・」

看護婦は下がった。
だが様子からして普通の看護婦ではないが今は関係はない。
ラウラはオルガが入院している病室に入る。

「さてと隊長終わりました。」

看護婦はザースロン機関実働部隊マウンテンキャット部隊の隊員であった。
オルガの周辺にいる人間はザースロン機関の人間と交換している。
全てはアダムスカの思い通りである。

アダムスカ「御苦労二人共。」

「隊長、無事に彼女と接触できましたね。」

「これからどのように?」

アダムスカ「さぁな、それはオルガとラウラ・ベルタリアと言うメルトラン次第だろう。」

一応一つの事に段落にケリをつけようとここでラウラとオルガと会わせるアダムスカ。
一つある感情を抱いていた。

アダムスカ「できるならば彼女を我が隊の隊員にしたいのだがな・・・・・・・・」
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第2話 ラフ・ライダー

2017-04-13 13:33:37 | マクロス外伝ミツル
                                 【トロントシティ】
かつてオンタリオン自治区と呼ばれ第1次星間大戦時にSDF-1マクロスの全方位バリアーの暴走で消滅し終盤のゼントラーディ艦隊の砲撃で完全に壊滅した。
戦後は地方中枢都市として軍港と航空基地を建設し同じ旧カナダの都市.バンクーバーシティと共に復興の道を歩み始めていた。
その都市を今ミツルは滞在している。

                            キィィィィィィィィィィィィィィィィン

ミツル「古い戦闘機使っているわね、地球の情報じゃ1世代前の戦闘機のようね。」

オンタリオン湖の湖畔でのんびりギターを弾いていたミツルの上空にかつて統合政府に使用される前の米軍で使用されていたF-15改+が通過する。
バルキリー不足によりバルキリーより安価であるF-15戦闘機などの1世代前の戦闘機を生産し各地の都市防衛飛行隊に配備していた。
このトロントの飛行隊が所有する戦闘機は1世代前の非可変戦闘機かつOTM改良の戦闘機だという。

なんせF/A-18E/Fスーパーホーネットが再生産されているほどである。

ミツル「まぁ今の私には関係のない事なんですけどね。」

ミツルは特に気にする必要もなくそのままギターを弾き続ける。
周りには誰もいないけど、好きなように歌う。
今のミツルにはそれが楽しみである。

                            キィィィィィィィィィィィィィィィィン

オンタリオン湖での歌とギターの練習を終えたミツルはオンタリオン基地の近く付近を歩いていた。
今滞在している宿屋がある場所の近道でありオンタリオン湖湖畔で練習するミツルにとっては楽で済む道と気に入っていた。
この時間は夜勤勤務以外の職員たちの帰宅時間であり基地のゲートからは大勢の人だかりが見える。

その中には新統合軍に入隊した同胞たちの姿も確認できる。
この中には知り合いはいないが、大勢の同胞もそれぞれの道で満足いっている姿を見るとなんとなく安心できた。
ミツルはいつもと同じように心地やかな感情で宿屋に向かう。

                                    ミツル
後ろからミツルの名前を呼ぶ声が聞こえる。
一体誰なのだろうかと後ろを振り向くミツル。
そこにいたのはかつての戦友でありミリア隊に所属していたメルトランのアリッサムである。

アリッサム「お久しぶり元気にしていた?」
新統合軍軍人アリッサム・ヒスロー

ミツル「元気です、それにしてむアリッサム・・・・お久しぶりです元気そうで何よりです。」

久しぶりに会えた嬉しさなのかお互いにハグをしながら再会を喜びあった。
短い期間とは言えあの壮絶な第1次星間大戦を生き抜いた仲間である。
2年ぐらい会っていないので再会できた事はとうてつもなく嬉しかった。

二人は再会した事を祝してトロントシティの喫茶店まで行った。

ミツル「デワントン2級空士長結婚したんですか!?」

アリッサム「しぃ~声が大きい。」

喫茶店で話題になった事はミリアの副官の一人であるデワントン・フィアロが結婚した事である。
あの真面目な副官の結婚にミツルは一瞬気が抜ける程の衝撃を受けてしまい、大声をあげるほどである。
アリッサムもミツルが大声をあげないように周囲を警戒するが。

ミツルは周囲に言いたくなるように興奮していた。

ミツル「相手は誰なのよ?」

アリッサム「相手は桐原茂人よ、かつての敵であったけど。いろいろと助けられている事から恋仲になり、最終的に相思相愛の仲になって結婚よ!!!」

ミツル「まさか・・・・・・・・」

デワントンが結婚した相手は桐原茂人である。
第1次星間大戦で全方位バリアーの暴走から助けたり、地上戦で助けられたりとデワントンは桐原に恩義を感じるうちに恋仲になり。
一方の桐原はデワントンの真面目で優しい性格に惹かれ最終的に結婚する流れになった。

アリッサム「いろいろと時代が変わったわ、かつての私たちからすれば敵であった人と同じ場所に住み夫婦生活を送るとは信じられない事でヤック・デ・カルチャーな事だったけど。どんどん多くの同胞が地球人と結婚しているわ・・・・・・・・当然同胞同士の結婚もあるけど。」

ミツル「そうですね・・・・・」

かつての彼女たちからすればかつての敵と同じ場所で暮らすのはヤック・デ・カルチャーな程の衝撃的な事であり信じられない行為である。
ただでさえ同じ軍の軍人として同じ釜の飯を食う仲であるのも信じられない行為であるというのに・・・・・・・
それが今では多くの同胞がかつての地球人と結婚して夫婦生活を送っている事が当たり前のようになっていた。

でも・・・・・・・・

アリッサム「なんかさ・・・・・・・・なんかこの話を聞くと心がもやもやするのよね。」

ミツル「あぁ地球でいうジェラシー(嫉妬心)ですね、私も同じです。」

同時に未婚のゼントラン・メルトランは他の同胞が結婚すると何かしらの嫉妬心を持つようになった。
さらに言ってしまえば、結婚に対する焦りを感じ始めるようになった。
今まで歌一筋であったミツルも今回のデワントンの結婚話を聞いて結婚に対する嫉妬心と焦りを感じるようになる。

ミツル「・・・・・結婚か・・・・・・・・・」

ミツルは自分がいつ結婚できるのか考えるようになる。
あと何ターム後に結婚できるのか・・・・

だけど・・・・・・・

ミツル「当分は結婚できるわけないよね、そもそも相手がいないと始まらないって地球の本に書いてあったし。」

アリッサム「むっ!?」

ミツル「なんでもないわ。」

ミツルは相手がいないので結婚はまだないと思う。
そう思ったが、嫉妬心と焦りは消えない。

この会話は4時間ほどになり、ミツルとアリッサムはそれぞれの帰る場所に向かう。

ミツルの嫉妬心と焦りは数年後までミツルを苦しめる原因になることになるそれは別の話。
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