ラウラは赤松にこの世の現実を教えると称して模擬戦を申し込まれた。
最初は戸惑っていたラウラであったが、憧れのエースパイロットであり一度手合わせしてみたかったので承諾した。
開始は1時間後の午後である。
それまでにきっちり赤松の戦闘パターンを理解し模擬戦に臨まなくてはならない。
赤松はエースパイロットであるがそこら辺にいる普通のエースパイロットではない。
切れ者であり空の戦術家である。
ラウラが想定していないような戦術を行使してくるか分からない。
それに何を考えているのか分からない男。
一歩でも油断したらこっちがやられてしまう。
万全の態勢を整えなくてはならない。
ラウラ「まずは資料室のSVF-343の戦闘記録を確認しなくてはね・・・・・・・」
さっそく情報を収集するため基地の職員なら誰でも入れる資料室に入り赤松の戦闘パターンを探る。
まずは基地内限定公開用の情報データである。
このデータは基地内部であれば見れるデータであり、基地にいる人ならば誰でも見れるデータである。
ラウラはこのエリア.アスタロスにおけるシデン隊の活動や赤松の情報について調べてみた。
ラウラの知っている赤松の情報はクラビウス基地で訓練生時代に知った物であるが。
ここの基地に置かれているデータは圧倒的に倍の情報であった。
着替える時間と待機時間で30分程度であり、全部読み切れる量ではない。
ここでくじけるわけにはいかないのである程度の要点に絞って調べて見る事にした。
赤松正幸は戦後採用の可変戦闘機乗りであり、西暦2011年3月採用。
1年間の訓練を経て月面第9飛行団に配属、そのあと第2次近距離移民船団に参加。
惑星エデンが発見されるとそこで結成された新統合軍惑星エデン防衛軍の飛行団としてそのまま在籍する。
その後発生したはぐれゼントラーディや新統合政府に抗う反統合系ゲリラ組織との戦闘に参加。
以降ずっと戦闘に参加している。
彼の得意とする戦法は超低空飛行であり、危険極まりない戦術を好んでいる。
彼の戦い方はまるで昔の大日本帝国陸軍か海軍のエースパイロットのようである。
と書かれていた。
ラウラ「赤松大尉はそんな戦術を・・・・・これは・・・・・」
ラウラがデータを探っている時に偶然ある物を見つける。
それはかつて戦友であった杉田直中尉と嗚縁孝中尉と肩を組んで戦っている写真だった。
その二人は2年前の戦闘で戦死していた。
杉田は基地を離陸する際に戦死し鳴縁は敵に包囲された時、味方を助けるため単身敵の大部隊に挑み戦死したと言う。
一気に二人も戦友を失った彼は、味方をしなせないように必死に戦線に置いて鬼神のように戦ったと言う。
ラウラ「まさか・・・・・・戦友を失う事に関してじゃ・・・・・」
とラウラは赤松の言う甘いは戦友を失う覚悟はあるかと言う事であった。
ラウラ個人が奮戦しても他の仲間が死んでしまっては意味がない。
戦場は個人プレーではなく集団の世界である。
それを忘れて戦場に赴いていたら確実に死ぬと・・・・・・・・
それとまだある。
戦場において何事も油断せざるべからず。
杉田の例もある通り滑走路から離陸する際に上空から攻撃されて戦死している。
理想だけを述べて現実を見ず戦場に臨む。
ラウラの現実の戦争いや戦場に置いての心構えを赤松は教えようとしていたのだろう。
製造されてきて赤松より軍歴のあるラウラはそれを考えていなかった自分を恥じた。
なぜ今まで自分が生きてきたのだろうか?と本気で考えるようになった。
もう少し調べてみようとデータファイルを除こうとするが・・・・
時間が・・・・・・・・・・
ラウラ「もう時間が残り15分!?ヤバ早く着替えなくては!!」
なかったので急いでパソコンをシャットダウンして資料室から退室した。
一方その頃。
元田大佐「ベルタリア准尉と模擬戦か・・・・・」
赤松正幸「いけないでしょうか?大佐?」
元田大佐「いけなくはないが・・・・なぜベルタリア准尉なのか?」
元田と赤松は模擬戦について協議していた。
許可はしているようであるがなぜベルタリア准尉と戦うのか疑問に思っている。
いきなり出向してきた身なのに・・・・・・・
だが赤松が出した答えは・・・・
赤松正幸「彼女はメルトランだが、戦場の基本的意識が欠如している。それを埋めるために演習するんですよ大佐。」
と答えた。
既にラウラが分かっている答えであるが・・・・・・・・・・
赤松正幸「まぁ彼女は頭がいいので私の情報を調べもう分かっている事でしょうが。」
元田大佐「分かっているならばなぜだ?」
赤松正幸「興味がありましたからな、彼女の腕前は魅力的でありますので。」
と赤松は既に把握していたようであり。
彼女と戦う理由は興味を持ったとの事である。
ラウラは自分では気がつかないがかなり魅力的である。
いろんな可能性があるからだと言う事である。
赤松正幸「あのエースのミリアを追い詰める程の強さです、一度腕前は把握しなくてはと・・・・・・・・」
元田大佐「そうか・・・・・・だったら止めないさ、思う存分模擬戦をやってこい。」
赤松正幸「ハッ了解しました、では私はここはコックピットへ向かいます。」
元田大佐「あぁ頑張れよ。」
赤松はそう言うと司令室から退室する。
ラウラと赤松、この模擬戦は誰が勝つのか・・・・・・・・・
この時点では誰にも分からない・・・・・・・
【格納庫】
ラウラは自分の機体VF-1Pフレイヤバルキリーのコックピットに座っていた。
直ぐに離陸できるように準備していた。
「ベルタリア准尉、いきなりこの基地に来て出撃するんですか?」
ラウラ「もちろんよ!喧嘩を売られたんだもんきっちり買ってあげないとね。」
「はぁ。」
整備兵の質問に対しラウラは笑顔でこう返す。
一方別の格納庫では赤松は自分の愛機VF-5コルセアに乗り出撃準備をしていた。
お互い負ける気はしていない。
売られた喧嘩をきっちり返し勝利を得る。
二人はそう考えていた。
そして・・・・・・・・・二人の決闘の時が来る。
最初は戸惑っていたラウラであったが、憧れのエースパイロットであり一度手合わせしてみたかったので承諾した。
開始は1時間後の午後である。
それまでにきっちり赤松の戦闘パターンを理解し模擬戦に臨まなくてはならない。
赤松はエースパイロットであるがそこら辺にいる普通のエースパイロットではない。
切れ者であり空の戦術家である。
ラウラが想定していないような戦術を行使してくるか分からない。
それに何を考えているのか分からない男。
一歩でも油断したらこっちがやられてしまう。
万全の態勢を整えなくてはならない。
ラウラ「まずは資料室のSVF-343の戦闘記録を確認しなくてはね・・・・・・・」
さっそく情報を収集するため基地の職員なら誰でも入れる資料室に入り赤松の戦闘パターンを探る。
まずは基地内限定公開用の情報データである。
このデータは基地内部であれば見れるデータであり、基地にいる人ならば誰でも見れるデータである。
ラウラはこのエリア.アスタロスにおけるシデン隊の活動や赤松の情報について調べてみた。
ラウラの知っている赤松の情報はクラビウス基地で訓練生時代に知った物であるが。
ここの基地に置かれているデータは圧倒的に倍の情報であった。
着替える時間と待機時間で30分程度であり、全部読み切れる量ではない。
ここでくじけるわけにはいかないのである程度の要点に絞って調べて見る事にした。
赤松正幸は戦後採用の可変戦闘機乗りであり、西暦2011年3月採用。
1年間の訓練を経て月面第9飛行団に配属、そのあと第2次近距離移民船団に参加。
惑星エデンが発見されるとそこで結成された新統合軍惑星エデン防衛軍の飛行団としてそのまま在籍する。
その後発生したはぐれゼントラーディや新統合政府に抗う反統合系ゲリラ組織との戦闘に参加。
以降ずっと戦闘に参加している。
彼の得意とする戦法は超低空飛行であり、危険極まりない戦術を好んでいる。
彼の戦い方はまるで昔の大日本帝国陸軍か海軍のエースパイロットのようである。
と書かれていた。
ラウラ「赤松大尉はそんな戦術を・・・・・これは・・・・・」
ラウラがデータを探っている時に偶然ある物を見つける。
それはかつて戦友であった杉田直中尉と嗚縁孝中尉と肩を組んで戦っている写真だった。
その二人は2年前の戦闘で戦死していた。
杉田は基地を離陸する際に戦死し鳴縁は敵に包囲された時、味方を助けるため単身敵の大部隊に挑み戦死したと言う。
一気に二人も戦友を失った彼は、味方をしなせないように必死に戦線に置いて鬼神のように戦ったと言う。
ラウラ「まさか・・・・・・戦友を失う事に関してじゃ・・・・・」
とラウラは赤松の言う甘いは戦友を失う覚悟はあるかと言う事であった。
ラウラ個人が奮戦しても他の仲間が死んでしまっては意味がない。
戦場は個人プレーではなく集団の世界である。
それを忘れて戦場に赴いていたら確実に死ぬと・・・・・・・・
それとまだある。
戦場において何事も油断せざるべからず。
杉田の例もある通り滑走路から離陸する際に上空から攻撃されて戦死している。
理想だけを述べて現実を見ず戦場に臨む。
ラウラの現実の戦争いや戦場に置いての心構えを赤松は教えようとしていたのだろう。
製造されてきて赤松より軍歴のあるラウラはそれを考えていなかった自分を恥じた。
なぜ今まで自分が生きてきたのだろうか?と本気で考えるようになった。
もう少し調べてみようとデータファイルを除こうとするが・・・・
時間が・・・・・・・・・・
ラウラ「もう時間が残り15分!?ヤバ早く着替えなくては!!」
なかったので急いでパソコンをシャットダウンして資料室から退室した。
一方その頃。
元田大佐「ベルタリア准尉と模擬戦か・・・・・」
赤松正幸「いけないでしょうか?大佐?」
元田大佐「いけなくはないが・・・・なぜベルタリア准尉なのか?」
元田と赤松は模擬戦について協議していた。
許可はしているようであるがなぜベルタリア准尉と戦うのか疑問に思っている。
いきなり出向してきた身なのに・・・・・・・
だが赤松が出した答えは・・・・
赤松正幸「彼女はメルトランだが、戦場の基本的意識が欠如している。それを埋めるために演習するんですよ大佐。」
と答えた。
既にラウラが分かっている答えであるが・・・・・・・・・・
赤松正幸「まぁ彼女は頭がいいので私の情報を調べもう分かっている事でしょうが。」
元田大佐「分かっているならばなぜだ?」
赤松正幸「興味がありましたからな、彼女の腕前は魅力的でありますので。」
と赤松は既に把握していたようであり。
彼女と戦う理由は興味を持ったとの事である。
ラウラは自分では気がつかないがかなり魅力的である。
いろんな可能性があるからだと言う事である。
赤松正幸「あのエースのミリアを追い詰める程の強さです、一度腕前は把握しなくてはと・・・・・・・・」
元田大佐「そうか・・・・・・だったら止めないさ、思う存分模擬戦をやってこい。」
赤松正幸「ハッ了解しました、では私はここはコックピットへ向かいます。」
元田大佐「あぁ頑張れよ。」
赤松はそう言うと司令室から退室する。
ラウラと赤松、この模擬戦は誰が勝つのか・・・・・・・・・
この時点では誰にも分からない・・・・・・・
【格納庫】
ラウラは自分の機体VF-1Pフレイヤバルキリーのコックピットに座っていた。
直ぐに離陸できるように準備していた。
「ベルタリア准尉、いきなりこの基地に来て出撃するんですか?」
ラウラ「もちろんよ!喧嘩を売られたんだもんきっちり買ってあげないとね。」
「はぁ。」
整備兵の質問に対しラウラは笑顔でこう返す。
一方別の格納庫では赤松は自分の愛機VF-5コルセアに乗り出撃準備をしていた。
お互い負ける気はしていない。
売られた喧嘩をきっちり返し勝利を得る。
二人はそう考えていた。
そして・・・・・・・・・二人の決闘の時が来る。