今から3日前
【地球.マクロスシティ.国防省ザースローン機関】
新統合政府の首都惑星.地球.マクロスシティ.国防省。
SDF-1マクロスの前に守護神のように置かれている。
国防省はSDF-1マクロスの総司令部の上位機関であり、統合軍の№2国防大臣や多くの職員が勤務している。
国防省前にはコートを着たVF-1Jバルキリーが警備している。
これぞ銀河の政治の中枢を象徴すべき場所の一つである。
その地下にある機関が存在していた。
ザースロン機関
対テロ特殊工作機関。
反統合系ゲリラ組織の無差別テロや、スパイを見つけ出し排除する機関である。
その素性は謎に包まれており実働部隊や可変戦闘機部隊を有している。
この組織は一体何者であるのかは、国防大臣のみしか知らない。
赤いボブカットをした鋭い目つきの黒い軍服とベレー帽を被った若い女兵士。
彼女はゆっくりザースローン機関の秘密通路を通る。
「コードネーム.チェルノボグ(ロシア語:Чернобог,Chernobog)只今戻りました。」
「御苦労」
コードネームチェルノボグ・・・・・・・スラヴ神話の死神である。
彼女の本名は今は答える事はできない。
「君も中々今は亡き父上にそっくりになってきたな、KGB少佐カリーニン・ブラギナにな・・・・・・・・・・」
「そうですか?私は父上未満です・・・・・・・・残念ながら・・・・・・・・」
彼女の父は旧ソ連秘密警察KGBの少佐である。
ソ連崩壊後のロシア連邦のスぺツナズの隊員の育成をしていたが、統合戦争中.部下が反逆し殺害された。
彼女は妹と共に母に連れられ地球統合政府に亡命しようとした矢先.ボドル基幹艦隊の砲撃で母は死んだ。
地下シェルターに置いてけぼりになった彼女と妹は地球統合政府に保護された、唯一父の形見である証明書と共に・・・・・・・・
彼女が失った物は父と母だけではない・・・・・・・・
そして彼女の本名の彼女は死んだ・・・・・・・・・・
「まぁいい、君は10年間訓練に励んできた。君の腕で何度も統合政府に叛逆を企む輩と余の治安を乱す物を排除することに成功している父上殿と同じ能力を得ていると言ってもいいだろう。」
「・・・・・・・・・・・」
彼女は黙る彼女は父がスぺツナズやKGBでは優秀な人物であると周りの人間から聞いていた。
父を尊敬するのと同時に、優秀な父と言う壁に越えられずにいた。
「では本題に入るチェルノボグ・・・・・」
「はい・・・」
「これが今回の命令書だ・・・・しっかり読め。」
「拝見します。」
チェルノボグは命令書を確認する。
彼女はある程度読んで、直ぐに理解したようだ。
「コマンダー、少々エデン軍の連中に大げさに説明していますね。それに私に助っ人をよこすために・・・・・・・・・・」
「その方が優秀な人材を寄こしてくる、ただしお前は女だ。男性だと支障が出る、2名の女性兵士をマークした。」
「2名の女性兵士?」
チェルノボグは指揮官の話に?となった。
ザースローン機関の人間が一般部隊と行動を共にしないといけない。
何かプライドを傷つけられたような感情を持ってしまう。
彼女は軍で戦う以外の道しかなく、戦い続けた父を越えるようあ人材になるためにも・・・・・・・・・
これも任務だ・・・・・・・・意見する気はない、一般兵士と言うよりどうせVF-X部隊の連中だろう・・・・・・連中ならば秘密を守る事の出来る・・・・・・・
そのような女性兵士であれば、別に問題はない。
「さてチェルノボグ引き受けてくれるか?」
「ウラズミェートナ(了解です.ロシア語:Уразуметно)任務は必ず実行します。」
「うむ、その意気だな。」
チェルノボグは命令書に書かれていた惑星エデンでの任務を引き受ける。
VF-Xの女兵士がどうであれ、私は任務をやり遂げればいい・・・・・・・・
それに今回のターゲットは・・・・・・・・・・・・・・・
「では健闘を祈るよ、例のターゲットが惑星エデンから逃亡できないようアダムスカ少佐のマウンテン・キャット部隊を送りこむ。無茶はするなよ。」
「もちろんですコマンダー、私はKGB少佐カリーニン・ブラギナの遺伝子を受け継ぐ者今回も必ずや任務を達成してきます。・・・・では失礼します。」
チェルノボグは敬礼し部屋から退室する。
コマンダーは彼女の後ろ姿が今は亡きカリーニン・ブラギナのように見えてきた。
彼女は今回も成功するかは・・・・・・まだ知らない。
【そして彼女は旅たち翌日の惑星エデン.キャピタルシティ 統合軍エデン防衛軍キャピタル陸軍基地】
「我がE4試験隊に新しく配属になった隊員を紹介する、入りたまえ。」
「はい・・・・・・・・」
スチャ
「ラズリシーチェ プリスターヴィッツア(はじめまして Разрешите представиться.)私はナスターシャ・アクロワ少尉です、若輩の身ではありますがよろしくお願いします。」
彼女は偽名を名乗ってE4試験隊に潜入する・・・・・・・
その名は・・・・・・・・・ナスターシャ・アクロワ少尉と・・・・・・・・・・
彼女は来る時まで潜入活動をする・・・・・・・・・例の女性兵士2名が来るまで