奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

住まい造り・・・・・生活の仕方と暮らしの中での「ヒトの動き」と「位置関係」のデザイン・・・・・。

2014年08月17日 | 家づくりアドバイス

住まい造り・・・・間取りの考え・・・・思考の部分。

 

 

基本的には「住みやすい間取り」と「理想の間取り」は少し違いますよね・・・・・・。

気づきの部分。

その「理想」が自分の生活スタイルに合っているのか、

よく検討する必要があります。

 

 

生活への心地よさ・・・・・・。

ある意味「理想」と「現実」という部分のバランスというか・・・・・整理する部分。

実際はどうなのかというところ。

 

 

どのように考えるのかというところ・・・・・・。

人の移動する内容を「引き戻し」て考えるように。

生活に馴染む「ヒトのの動き」。

そしてその「移動」の順序・・・・・・。

 

 

 

人それぞれ・・・・家族にfitする動きが出来るスペースに。

 

 

 

朝起きて、その始まりの部分からのスタートで

人の動きを考えるという事・・・・・・朝の準備、身支度も含めて。

 

 

 

 

 

家族それぞれの移動・・・・・・家の中での動きの分析・・・・・・。

例えばですが、起きる→ベッド降りる→着替える→階段下りる→トイレ、

洗面所→洗濯機→キッチン(作る)→ダイニングテーブル(食べる)→洗濯機

外(洗濯物干す)→ダイニング(片付け)→リビング(片付け)→クローゼット→玄関。

そういう動きの部分を・・・・・・・動線と。

 

 

そこに・・・・・夜の動線を加えると、

また異なった移動の仕方も見えてきます・・・・・意外と意識してみないと

その「家族同士の交差」や「移動の複雑さ」・・・・・。

 

 

 

どの位置を通る事で、どんな不具合が起きるのか・・・・etc。

本当に分かりにくいものです、ご家族にとっても

「家族で話す」・・・・・・実際の暮らしの深い部分。

 

 

 

そしてその一日の「動線」を考えたら、

各曜日毎の違い・・・・・そして具体的な家事、

掃除の動線のきちんとデザイン。

 

 

 

 

そうすることで普段は意識しない部分での「コンセント」の必要な位置も見えてきます。

計画の常識的には、

設計段階での「家具のレイアウト」、「家電のレイアウト」を含めて考えていますが、

掃除の際「各家庭の掃除の仕方」も、

その位置関係にとっては重要ですから・・・・見直しでロジカルにラテラルに・・・・・・考えながら。

 

 

 

 

そして来客時の動線。

頻度にも、その内容にもよりますが、

来客があったときの見せたくない場所の見え方を確認しながら、

それは同時に「間取りそのもの」の重要な部分。

 


 

例えば、キッチンは見えないけど、リビングダイニングは丸見えになるとか、

「壁の位置」や「扉の位置」・・・・・「ヒトの誘導」・・・・・様々な角度からのデザインを考えて。

 


 僕の設計の手法でもある「魔法の壁」の存在でのデザインも盛り込みながら・・・・・・。

 

 

キチンと考えておきたい・・・・・見落としがちなところは、

冬と夏の動線(季節物の出し入れがしやすいか、収納スペースも含めて)

子供が段階的に成長した場合の「すぐ未来」の動線も視野に・・・・・・。

そうすると、「住みやすく」維持も・・・・・しやすくなりますからね。

 

 

生活、家事の動線は、なるべく単純化するような思考で。

 

 


ある意味・・・・・目隠しの関係や意匠的(見た目)の関係で、

視界を調整する意味でくねくねと計画する場合は、

移動するスペースの幅の調整などで・・・・工夫を。

 

 

 

水まわりのスペースにも移動の仕方。

使い方の動きもデザインに取り込むように・・・・・・・。

 

自分で見えていない普段の部分・・・・・家づくりの際、

家族で「シミュレーション」するように、

人の動きを書き込みながら「プランを見る」事は大切ですよ・・・・・。

 

 

生活の器となる、暮らしの基本のスペースですから・・・・・住まいは。

生活の仕方の反映の仕方をデザインするように。

 

 

 

Produce Your Dream>>>>>----------------------------- 

建て主目線+αの提案・・・「建築と住まい手とその暮らしを豊かに」

やまぐち建築設計室ホームページ http://www.y-kenchiku.jp/

gooブログ http://blog.goo.ne.jp/2145arc2

--------------------<<<<<Yamagucih Architect Office

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日々の姿勢の部分で・・・・・・。

2014年08月17日 | 日々・・・思考

日々の思考もイロイロ・・・・・・。

大人の目で見る部分もあれば子供の視線で考えると見えてくる事も・・・・・。

 

 

純粋に、子供たちから学ぶ事、

教えられる事も沢山あると思うのです。

 

 

そういう意味で考えると、

日々の姿勢というか・・・・・学ぶ姿勢の持ち方で、

周囲の見え方も変わると思うんです。

 

 

当たり前の日常にあるイロイロな事・・・・・・・。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家を考えるという事・・・・・暮らしの場所を設計する思考。

2014年08月17日 | 日々・・・思考

住まいの事を思考する時間・・・・・イロイロな事を考えますが・・・・・・。

 

 

家づくりにあたって、おそらくほとんどの人は、

その場所の立地条件や部屋数、

キッチンなどの設備のグレードを

基本的には・・・・・その判断基準にして、

良い、悪いを判断していると思います・・・・・。

 

 

 


立地条件はともかく、

単純な部屋数や設備のグレードだけで

暮らしを始める家の良し悪しが本当に決まるのだろうかという部分。

 

 

 


実際に・・・・・・住宅不動産情報には、

簡単な間取りも載っているけれど、

床暖房付とか、DEN付きとかの家の情報が、

部屋数や設備の内容などの「スペック」として掲載されていますよね。

 

 

でもそれは・・・・・・ごくごく一部の情報であり、

家そのもの・・・・「本質」をわかる情報ではありませんよね。

 

 

勿論、住まいの外観のデザインや、

部屋のインテリアなんかも重要です。


僕も必要な部屋数や外観、部屋のデザインを設計の時にも考えます。

 

 

でも・・・・・家をプランする時に、考えるのは、

単なる外観デザインやある部屋のインテリア・デザインとかではくて、

一番考え、苦心するのは、

「住む」という部分・・・・「生活の基本」のところをよりよくするためには・・・・・。

 

 

そこからの部屋と部屋との関係性・・・・・暮らす場所としての空間、

内部と外部の関係性です。

 

 

 

部屋は、それ単独で生活の場になる訳ではありませんよね。

ひとつの部屋として完結するものではなく、

生活をする以上・・・・・・他の空間とつながっています。

 

 

 

外観もそれだけで完結するものではなくて、

内部空間と外部空間の関係性で・・・・それが生まれてくるんです。

 

 

つまり、部屋と部屋がどういう風につながり、

またそのなかで、家族が個人が家の中・・・・外ででどういった風に、

生活の為の動きを行い過ごすのかという事です。

 


 

単純に6帖・・・・・8帖の部屋を、

ただパズルのように組み合わせ並べただけの間取り。



 

そこには部屋と部屋との関係性といったものは皆無だし、

人の動き・・・・・それも表面的には便利そうに見えても、

その「家族」の見えていない生活の本質を落とし込んで、

生活機能を考慮しているのかどうか・・・・・・・。

 

 

 

単なる見た目だけのデザイン操作が、

本来の「家のデザイン」とは異なる事など・・・・・etc。

 

 

でも本来のデザイン(設計)とは、

そういった見てくれだけの事ではなく、

生活や暮らし・・・・・すべてをトータルで考えるということであり、

その中でも最も重要なのが「生活の関係性」ということだと僕は思っています。

 

 

ビジュアルの意味もそこにはあります・・・・・・・。 

 

 

家(住まい)というものはリアルな空間です。

実際に・・・・・・生活する際には、家族が・・・・・・自分自身が「身を置く」空間です。

 

 


つまり、自分と空間・・・・・部屋との関係がどうなっているか、

あるいは今いる空間(部屋)と他の空間(部屋や外部)との関係は

どうなっているかという事です。

 

 

勿論「ヒト」の動く関係性も、

生活の為の作業手法、関係性といってもそれは様々ですが、

例えば空間と空間がどれくらいオープンにつながっているかとか、

あるいはどれくらい遮断されているか、

また空間と空間がどういった(動線)でつながっているか、

どのように各空間にアプローチするかといったような事です・・・・・・。

 

 

人は部屋(一つの空間)の中で

動かずじっとしているものではありません。

※もちろんそういう場合も時にはありますが・・・・・・。

 


 

人は家の中で動き、作業をし、周囲を見ています。

ソファーにずっと座っているだけのものではありません。

つまり、ただひとつの部屋それだけで完結するものではないのです。

 


極端な事を言うと、

小屋のようなひとつの部屋しかないような空間であっても、

外部との関係性を意識する事はとても重要です。

 

 

それは必ずしも外部とつながっている事とは限りません。

場合によっては外部と完全に遮断されたケースもあり得ます。

 

 

しかしその場合も、

どのような関係性を持って

互いを遮断しているかどうかという事が大切なのです。

 

 

見える場所、見えない場所をつくり、

人の動きも調整する僕の設計手法にもある「魔法の壁」のように・・・・・・。

 

 

家を設計するということは、

外観のデザインや部屋のデザインをするということばかりではないのです。

最も重要なのはそれとは別のところにあるのです。

 



それは、デジタル的な数字で表わしたり、

記号化されるものではなく・・・・・共通のものさしでもなくて、

実際には非常にアナログ的なものです。

 

 

 

「モノ」としての実態で出現する場合もありますし、

空間と空間の関係性という実体の無い部分が重要になってくる場合もあります。

 

 



この関係性の良し悪しが、住まいの・・・・・暮らしの空間としての

家の良し悪しを決定づけるものだと僕は思っています。

 

 



空間と空間の関係、

内部と外部の関係、そして様々なプロポーションによって、

空間の落ち着きや豊かさが醸し出されるものだと思います。

 

 

 

家づくりの思考はそういう部分からのスタートだと

考えていますよ・・・・日々、暮らしと向き合う設計です。

 

  

Produce Your Dream>>>>>----------------------------- 

建て主目線+αの提案・・・「建築と住まい手とその暮らしを豊かに」

やまぐち建築設計室ホームページ http://www.y-kenchiku.jp/

gooブログ http://blog.goo.ne.jp/2145arc2

--------------------<<<<<Yamagucih Architect Office

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする