日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

原爆の悲劇を繰り返すこと勿れ(2)!

2006-12-05 08:16:00 | Weblog
 どのくらい空中にいたのだろうか?ふと気が付くと大木の折れる音、家屋の崩れる音、その他もろもろの轟音のする暗い民家の中から助けを求める声、呻き喚く声、人間であって人間の声ではない。先程までの広島は何処にあるのか?一体地球はどうなっているのか(どの様に表現したらいいのかわからない)。そして、先程まで私が引率していた部下は今何処にいるのか、一体、今どうなっているのか?
 私には重大な責任がある。あの物凄い爆風がだんだん薄れて行くに従って明るくなってくると、私と行動を共にして来た部下の姿が見え始めてきた。私の身近にいるはずである。まだ、はっきりと見えない。(後でわかったことだが、私は、右眼を負傷して視力がなかった)。
 やっと見えた。中腰になって戦友を助けている姿が、4、5名見えて来た。先程まで男前であった部下の美男子の顔は、今や一人もいない。汚れ果てた長虫が、血の中でのたうち回ってうごめいている。どうしようもない。私は今どうしたらいいのか?再び爆弾が投下されれば、私はどうでもいいが、全員が死んでしまう。 
 「早く防空壕に入れ!」と何回もどなっているのに通じない様である。一体、自分の口から声が出ているのか、それもわからない。
 私は戦争でいつ戦死しても悔いのない、女性も知らない独身者である。部下の多くは、妻子のある兵である。何とかして一人でも部下を救いたい。ふと頭に過(よ)ぎった。陸軍兵器学校時代、実行演習中、相模原で(陸士と同じ場所)泥沼田の中で銃を両手に支え、泥まみれになり、ブドウ畑を前進中、若井区隊長から「近本、貴様、腰が高い」と言われて、鞘付きの軍刀で強く腰と尻を殴られ、非常に痛かった記憶が甦って来た。
かくなる上は、私の最後の手段を使う。一名の部下でも助けたい。尊い部下を助けたい。私はとっさに軍刀を腰からはずして持ち、正に鬼と化し、のたうち回る可愛い部下の連中の中に飛び込み、「早く防空壕に入れ!」と鞘の付いている軍刀で部下の背中・腰・尻を殴っていた(だが、実際にそうしていたかどうかわからない)。私は人間ではない、気違い野獣と化していたと思われる(果たして近くに避難すべき防空壕があったのだろうか)、ああっ、眼が見えない。無惨になっている地球が見えない。地球のどん底にいる(ここまでしか記憶にない)。後でわかったことであるが、この時、私は、頭部に3、4箇所のひどい裂傷を負い、血まみれになり、出血多量で倒れていたのである。

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何故?

2006-12-05 07:13:24 | Weblog
 自然科学で最も大切な発想は、何故(Why?)と思うこと。そして、突き詰めれば、その回答の多くは、Nobody knows.神のみぞ知ると言うことになる。
 小さい時、蜘蛛が糸を張るのを見て、お腹の中はどうなっているかと思い、蜘蛛のお腹を開けて見た。しかし、糸はなかった。鶏を飼っていて、お腹はどうなっているのかとずっと不思議に思っていたが、たまたま、鶏を解体した場面に出会って、それで、小さな卵から次第に大きくなっている卵を一度に見れて、安心した。
 しかし、昔から今まで、身近に感じでいつもそのすごさを感じているのは、血液から白いお乳が出てくることだ。それも瞬間に変えられると言うこと。これは、本当にすごいことだと思う。
 人間の誕生なんて、不思議だらけだ。1回の射精で50~100の精子が卵子の透明帯に辿り着くが、極初めに到達した元気のいい精子群は、中に入れなく(殻を破ってくれる役か?)、2番手の元気のいいのが入り込むみたいだ。しかも、運のいい一匹だけが。
 ヒトの場合、原始卵胞細胞は、卵黄嚢の所から移動してくる。何故、こんな長旅をするのかなあ?
 出生後に、卵子は、形成されない。胎児の時に、全部で700万個以上の原始卵胞細胞があるが、出生時には、既に、200万になり、その内の半分は、発育停止の状態になっている。つまり、生まれた時点で、正常な卵子は、100万しかない。思春期には、それが30万個以下となってしまう。一生の内、その内の約500が、月経周期ごとに排卵されることとなる。
 更には、ヒトは、生まれる過程で、双胎であった可能性が20%ほどあることも分かっている。
 たまたま生まれてきたヒト達ヨ、命を大切にしようネ。

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