日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

原爆の悲劇を繰り返すこと勿れ(6)!  

2006-12-10 15:54:31 | Weblog
 ふと、隣に寝ている前田美代子を見る。美しい可愛い顔して、安らかに眠っている。この娘さんよりも自分の方が早く死ぬであろう。さらばと、そっと右手を握った。
 ぞくぞくと死体が運ばれて行く。次は私か。「潔く梢離れて散る桜」「何くそ、ベッドの上で死んでたまるか!」私は職業軍人である。
 突然、隣に寝ていた前田美代子が、「おばあちゃんに会いたい、お母ちゃんに会いたい、お父さん・・・」 何を言っているのか?!容体が変になっている。
 「オーイ、衛生兵、金山一等兵、すぐに来い!」
 この美代子は、おばあちゃん子であったのか、さっきまで私と話をしていたのに。驚いて前髪を撫で挙げ、両眼を見た。目の玉が変である。直ぐに手を握った。微かに反応があり、目が開いているが、目玉を真上を見ているだけで、私の顔を見てくれない。
 「オイ、美代子、どうしたんだ!」 美代子の身体を揺さぶる。反応がない。「美代子!」
ひどく揺さぶる。死んでいる。私より何故先に死んだのか。この馬鹿。
 私が手を握って泣いている時、衛生兵が来た。「死んでいます。」 「直ぐに運びます。」と言った。とたんに、隣の2人の娘さんは、ワァーと大声で泣き出した。
 「おい、一寸待ってくれ。」 衛生兵は無表情な顔をして出て行った。
 この俺を誰だと思っているのか、この馬鹿野郎!
 遂に来る時が来た。美代子とお別れか。可哀相に。直ぐに運び屋の兵が4名来た。筵(むしろ)と紐を持ってきている。無言で筵で美代子を巻こうとする。
 「オイ、少し待ってくれ、後で呼ぶから。」 隣の2人の娘は、益々大きな声で泣き叫ぶ。
 「死体は、直ぐに梱包して、桟橋に着いている船艇に積みます。隊長殿からの命令であります。」 
 「オオ、そうか、この部屋は俺のものである。俺の命令を聞け、後で当番兵が知らせに行く、帰れ!」 私を睨み付けて4名の兵は出て行った。
 さあ大変、これからどんな事になるだろうか、天皇陛下の命令に叛逆したのである。「殺すなら殺せ、どうせ近い内に、俺も死ぬ身だ!」 腹をくくった。

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講演を無事終了。

2006-12-10 11:11:02 | Weblog
  昨日、その日の朝、出発直前まで、スライドの手直しをしていた。で、意気込んで行ったのだが、予想に反して、参加者は、予定の半分程しかいなかった。小雑誌も、130部用意していたが、沢山余ってしまった。
  広い会場に、ほんのポツンポツンって感じであったが、自分のペースで、スライド124枚、ちょうど90分で終わった。質問もなく、終わった。
  教育長さんが、多くの学校で、先生にお願いしたいと言われたが、・・・・。テープに取っていた様だった。
  院長も看護部長も来ていた。医療関係者以外の人、少なかったなあ・・・。

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