日本の心・さいき

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原爆の悲劇を繰り返すこと勿れ(10)! 

2006-12-15 17:05:06 | Weblog
 一刻も早くと焦る感じで、軍令による火葬の行動に入る。近辺より柱・板切れ、燃える物は何でも集め、その上に死体をどんどん並べる。その上に燃え易い木切れを量ね、又その上に持参した石油を振り掛ける。被爆者の皆さん、静かに眠ってくれ。
 くそったれ、一番悪いのは戦争であり、新型爆弾一発である。再び人間として生あれば、絶対に敵の国と作って戦争をしてはいけない。そして、この恐ろしき新型爆弾を使用してはいけない。
 火葬の火は、轟々(ごうごう)と燃え盛り、死体の皆様は、じりじりと焼けて行く。しかも鰯(いわし)を焼き炙(あぶ)る臭いがぷんぷんと鼻をつく。夕食は、握り飯に沢庵と水だけである。死体を焼く前で食事をするのもなかなかである。水で流し込むだけである。夕日は沈み、電灯一つない真っ暗な夜に入る。私達が火葬をしている火は、どんどん燃え続く。真っ暗な周辺を見ると、あちことと真っ赤な火が燃えている。遥か彼方にも、燃えている。何百何千の被爆者の死体が焼かれ、火葬にされている。

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