日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

将来の医療アラカルト(医師不足:2/10)

2010-12-19 17:23:54 | Weblog
 昭和23年(私が生まれる1年前)、医療法で「人員配置標準」と言って、病院の職員の人数に関する規定が決まった。
 その中で、・・・→
 一般病床・・・入院患者16人当たり医師1人、
 外来・・・外来患者40人当たり医師1人。
 これは、病院が配置しなければならない医師の最低人数(!)となっていた。
 週5日間働くものとして、常勤医と非常勤医合わせてこの人数に達していればいい。入院患者数も外来患者数も、共に1日当たりの平均人数である。1日当たりの新規入院患者数ではない。新規入院患者もずっと入院し続けている患者も全て合わせて、1日当たり平均して何人がその病院に入院しているかの人数だ。(精神病床や療養病床では、入院患者48人当たり医師1人)
 (私が大学に入学した)昭和45年、日本は高度経済成長期の真っただ中で、医師を大量増員することが政策決定された。そして、第1次オイルショックの時の1973年、無医大県解消構想が立ち上げられ、全国で医学部を有する大学が、80大学となった。
 1983年、当初の目標の人口10万人対150人を予定よりも2年早く達成した。その3年後の1986年には、「医師の需給に関する検討会」で、医師の新規参入を最小限10%程度削減することが示され、1987年から国公立大を中心に段階的に定員減少が実施された。
 日本での大きな問題は、60年以上前に決められた数・・・→つまり、1人の医師が適正な診療が出来る患者数は、入院患者のみで16人、一般外来患者のみで40人と言う数!(最低人数だったはずが、上限の数にいつの間にか、すり替えられている・・・→正に、その時、歴史は動いた感じになっている!)
 考えたら簡単に理解出来ることだが・・・→昔と今は、病気が違う。当時は結核が多くて、寝かせておく以外に有効な手段がなかった時代である。いまは、どの病院でも行われている感じの点滴すら、殆ど行われていない時代だった。(子どもが、エキリで亡くなっていた時代で、脱水は、最も深刻な問題だったはず・・・?!)
 医師がやれることは、限られていた。出産は自宅でするのが普通で、死ぬ時も畳の上、せめて最後に医師から診てもらいたいって感じの時代だった・・・?!
 それが、今は、週1回の休みも充分に取れない感じで、有給休暇も利用できなく、兎に角忙しい。患者数が多く、書くことが(とても)多く、訴訟を恐れながら検査も多く、説明もしっかりしないといけない時代・・・→救急病院の多くの医師が疲労困憊している状態にある。
 日本の医師は、ホントに多いのか。世界各国と比べると、この表では、下から4番目。不足しているアメリカやカナダやイギリスやオーストラリアやニュージーランドでは、海外からの医師で埋め合わせている(それでも、まだ、不足気味・・・)。
 日本の医師の数には、年齢制限がない(!)。つまり、ずっと歳をとっても働く者として数えられている!!
 大学病院以外の診療医師の中で、卒後5年以上でかつ65歳未満の医師の数を計算すると、16万前後になって、人口1.000人当たり、医師1.5人になってしまう。(超少ない!!)
 それに、近年、女性医師の割合が次第に多くなっている。その場合、出産や子育てで休まざるを得ないケースも多々ある。(特に、救急医療が必要な小児科では、新人医師の半分近くが女性で、産婦人科では、新人医師の7割もが、女性で占められている。)
 医師不足が深刻なのは、小児科や産科や麻酔科や救急科だけでない。外科系、特に、脳外科や外科や整形外科でも、医師不足が既に大きく問題化している。
http://www.youtube.com/watch?v=_wPyBnl-NgQ&feature=related

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大脳生理学的に適合した生き方(3つの本能:1/10)

2010-12-19 14:36:03 | Weblog
 大脳生理学的に、人間は、生まれながらにして、3つの本能を持っている。
1、「生きたい」本能。
 人は、正常であれば、誰しも、「生きたい」と言う本能を持っている。(長生きしたいけど、歳を取りたくないって思っている人もいるみたいだが、それは、無理・・・多くの生き物がずっと死ななかったら、食べ物もなくなるし、住む所もなくなってしまう。生と死は、裏腹なのです。)
 生まれた順に亡くならないケースも多々あり、病気の為に子が親より先に死んだり、交通事故などで若い人が急に亡くなることもある。織田信長の時代では、人生50年だったが、今は、人生80年。上手く生きれば、その内、90年、100年となるのも、不思議でない様に思えるが・・・?!
 人間とは、悩む動物で・・・今は、うつの人が多く、自殺が問題になっているけど、・・・→他の動物には、自殺は殆ど見られない現象だが・・・。
 どんな人にも、親はいた訳で、人は、その親を中心に「家庭」と言うオアシスを太古の時代から造ってきている。その家庭の絆が壊れることは、大脳生理学的に、極めて深刻なことと思われる。
2、「知りたい」本能。
 人は、生まれながらにして、自分の知らないことを知ろうとする本能を持っている。生きる為には、いろんなことを知る必要がある。生きることは学ぶことであると言う言葉があるが、理に合った言い方だと思う。
 教育は、まず、ものまねから始まる(まねる→学ぶ)。1対1から、次第に多くなって、寺子屋みたいな感じから始まって、ちゃんとした「学校」が必然的に生まれた。生きたい、知りたいとの思いから、「科学」が生まれた。
3、「仲間になりたい」本能。
 人間は、人の間と書く。昨今、孤独死が問題になっているが・・・人は、仲間になりたいと言う本能を元々持っている。仲間が次第に大きなグループを作り、地域を作り、会社を作り、それぞれの国民になっている。(イスラム教では、国の単位よりも、宗教的なつながりの方が強いが・・・)。
 生きたい、仲間になりたいとの思いから「宗教」が出来、知りたい、仲間になりたいとの思いから「文化」が出来ている。
 人は、この「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」と言う3つの本能を満たす生き方こそ、無理のない、過剰なストレスの少ない、自然の生き方になると思われる(後、後天的な2つの本能もあるが、それに付いては、次回述べる)。
 ところが、実際は、自分さえよければいいと言う人がいるのも事実。しかし、これでは、「仲間になりたい」と言う本能に逆行していて、長い目で見れば、本人が孤独になり、真の安らぎが持てないことになる。
 脳は、本質的には、他者の役に立ちたい、社会に貢献したいと思っているのです。

*参考図書 脳に悪い7つの習慣 林成之 冬舎新書 2009年9月出版 740円+税

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坂本龍馬・・・

2010-12-19 11:37:24 | Weblog
 今は、政界再編成って感じもあって(?)、坂本龍馬ブームだが・・・→熊本城の周りの道路に沿って、「高橋公園」がある。そこには、熊本市の発展に尽くした高橋守雄(39歳の若さで、熊本市長)の胸像をはじめ、西南戦争で熊本城を死守した熊本鎮代司令長官・谷干城の銅像、明治維新の功労者である勝海舟、坂本龍馬(!)、横井小楠、松平春嶽、細川護久の銅像がある。
 エッ、こんな所に坂本龍馬の銅像があるのって感じですが・・・?!
 座っているのが勝海舟で、端に立っているのが、正真正銘の坂本龍馬。
 名古屋市長の河村さん、市長や議員の給与を半分にして、注目されているけど・・・ホント、昔は、政治家はボランティア(名誉職)って感じで、お金には、無縁だった感じだけど・・・。逆に、政治の世界に入ったばかりに、財産を全てなくしたって話があったけど・・・?!。
 かって佐伯市には、給与を全て寄付していた市長(水納菊二郎)さんがいたみたいだけど(選挙に立つと、必ず、勝っていたけど・・・←当たり前かな?!)


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