小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

体育館の二階から跳び箱を眺めて

2013-02-19 21:53:09 | 授業中の攻略法

体育は跳び箱がスタートしました。

日記に跳び箱のことを書く子たちがたくさんいて、

「とび箱を飛ぶ」

と書いている子もいたので

「それじゃ、跳び箱の上を飛んでいることになるよ。」

と教えたら、笑ってました。

六年生ですので、安全を確認したら、そこからはみんなスムーズに跳びだしました。

もちろんみんな一年ぶりですので、最初は慣れない様子もありましたが、すぐに感覚を取り戻したようで、ほいほい跳びだしました。

私は体育館の二階からその様子を見てみることにしました。

単元の最初に、子どもたちの実態を把握したかったからです。

得意な子

苦手な子

やる気な子

やる気になれない子

ここからだとよく見えます。

じーっと見ていると、子どもたちが次から次に跳ぶ様子がおもしろく見えてきました。

どんな子も跳ぶその瞬間は最高に集中して、真剣な表情になります。

そして跳び終ったら、成功に喜ぶ顔、失敗にゆがめる顔が必ずあります。

それらを見ていると、なんだか

「はぁ~先生になってよかった~」

なんて、思っちゃいます。

先生としての幸せを感じて。

子どもたちが跳び箱をどんどん跳ぶ様子がさわやかで、はつらつとしていて、それが無条件にうれしいです。

ついつい、顔がほころび、指導者でなくただの観客になってしまいそうでした。

さて

隣のクラスの先生が教えてくれました。

「うちのクラスの佐藤くん、(ぽっちゃりしてて運動系ではないんだけど)台上前転が上手でびっくりしたよ。」

「あぁ、あの佐藤くん。」

「去年、先生が教えてくれたって言ってたよ。」

「あ、私?あぁ」

忘れていたけど、私が教えていました。(たしか… 笑)

子どもにとっては、その記憶、経験って大きいんですよね。

「先生が、ぼくにこれをできるようにしてくれた。」

それが何より先生への思い入れにつながるようです。

それを思えば

達成型の体育の授業は先生の腕の見せ所!

として気合いを入れてのぞみたいものです

器械運動は達成型の運動の典型ですね。

できた、できなかったがはっきりしていて、子どもたちには分かりやすい運動です。

できればうれしい。

できなければ悔しい。

できたとき、関わってくれた先生には感謝や愛情が芽生える。

そういうものです。

だから、自分が体操をできる先生もできない先生も、指導法をできるだけ研究してのぞむことで、子どもの心をぐっとつかむことができるチャンスがきます。