私は今年も6年生担任。
昨年度から引き続きであり、私の経験としてももう結構な数になります。
そのことで、私は今年の子たちに対して、初日から、自分で言うのもなんですが、堂々とした態度で、接することができているように思っています。
6年生のこの1年間の流れはもちろん把握できているし、6年生の子どもにどう向き合っていくか、6年生担任にとって大事なことは何か、自分なりにですが考えを持っているからです。
この子たちが5年生だったとき。
そのときも6年生担任だった私を、当時は見上げるような感じで見ていたし、そのときの感覚がそのまま今も残っている感じがして、学級でも
「子どもたちが担任を頼りにしている」
というものを感じることができます。
これは担任としてうれしい感覚の一種です。
4月の時点からその関係を築くことができていることに関しては、正直に、出だしとして成功していると思えます。
が。
ふと、ここ数日で、子どもたちからこんな質問を数度受けました。
「(授業中に)自分のえんぴつ削りで、えんぴつを削っていいですか?」
「ノートが見やすくなるように、青で線を引いていいですか?」
「日直の子が委員会で遅れているときは、代わりに別の子がしてもいいですか?」
「(給食当番の子が)他の当番が仕事をしていたら、まだ着替えちゃだめですか?」
自分がすべきと思う行動に対して、いちいち担任の許可をとろうとしています。
どれも、「やって悪いことはない」どちらかと言えば「進んでしたらよい」ことです。(私にはそう思えます。)
これらのことに対して、自分の判断でするのではなく、担任の許可を求めるということは…
担任への求心力が強すぎる?
担任の圧力が強すぎる?
子どもの自主性や行動力が落ちている?
そんなことが考えられて、これは望ましいことではありません。
こんな質問が1年間続くようでは、頼もしい6年生とは到底言えず、4月に見られたということで「初期症状」ととらえてもいいのかなと思いました。
いわゆる自主性のない「指示待ち」な子が育ってしまう「初期症状」です。
私の担任としての高圧的な態度に問題があったのでしょう。
そもそもの子どもたちの実態に未熟な部分があったのかもしれません。
いずれにせよ、これからは担任も子どもも変わっていく必要がありそうです。
一見、担任の指示をよく聴く落ち着いた雰囲気のクラスだけど、子どもたちが主体的に動く姿の見られないさびしいクラス。
そんなクラスを作ることのないように。
学級経営に関する、私の当面の課題の一つです。