今年度の研修主任が相談に来ました。
「これからの研究授業についてなんだけど…」
研修主任が必ず悩むところです。
「授業者を誰にしようか」
私は今年教務をしていますが、昨年度まで研修をしていましたので、相談しに来てくれました。
研修主任の思いとしては、
「いい授業をしてほしい」
そして
「授業を頼んだら、快く引き受けてほしい」
というものです。
その研修主任も、ある程度自分の中でプランを持っていたようで
「A先生とB先生とC先生… にお願いしようかと思ってるんだけど」
と。
挙がった名前を見ると、なるほど、頼めば引き受けてくれそうな先生ばかりでした。
授業もある程度のものはできそうです。
しかし、一応研修の先輩として、ここは一言アドバイスさせてもらいました。
「先生、断らなさそうな人から選んでるでしょ」
「うん、当然でしょ」
「違うよ。この人は絶対断るでしょって人から当たっていかないと。」
「は?なんで?」
「そんな人のところからまずお願いに行って、断らせないと。」
「断らせて、どうなるの?」
「断ったことで、仕事上のパワーバランスが動くんだよ。」
「パワーバランス?」
「断った先生は、断って申し訳ないと思う。」
「うん」
「断った先生を許した先生は、立場がひとつ上になる。大事なお願いを一回断ったんだから、次何かするときは協力してもらえるようになる」
「そんなもんかな…」
「いやらしい話だけどね。そうなんだよ。そうやって研修体制を固めていかないと。」
「ほう」
「それともうひとつ。断った先生も、自分のところに研究授業のお願いに来てくれたってことは、うれしいもんでしょ」
「それはそうだね」
「研修主任が頼りにしてくれたってことが、その先生にとっては研修に対して好印象をもつことになる」
「うんうん」
「逆に、自分には何の声もかけられないまま、研究授業のメンバーが決まってしまっていたら、これは気分悪いはず」
「うんうん」
「そう。だから、研究授業をお願いにいく順番としては、まず絶対に断りそうな先生から」
「いっぱい足を運ぶことになるからめんどくさいね」
「うん。めっちゃめんどくさいよ。でもぼくもやってたよ。体育の授業をおばちゃん先生たちにお願いに行ってたよ。断られたよ」
「まじで あははは でもさ」
「ん?」
「もし、意外にも断らずに引き受けてくれたら?」
「…ラッキーじゃん」
「ラッキーっていうか、それが下手な授業しそうな先生だったらどうするの」
「下手な授業をしてもらったらいいじゃん。何より研修が深まるよ。その先生も、それを見たみんなも。」
「そっか。そんなもんか」
「これからの研究授業についてなんだけど…」
研修主任が必ず悩むところです。
「授業者を誰にしようか」
私は今年教務をしていますが、昨年度まで研修をしていましたので、相談しに来てくれました。
研修主任の思いとしては、
「いい授業をしてほしい」
そして
「授業を頼んだら、快く引き受けてほしい」
というものです。
その研修主任も、ある程度自分の中でプランを持っていたようで
「A先生とB先生とC先生… にお願いしようかと思ってるんだけど」
と。
挙がった名前を見ると、なるほど、頼めば引き受けてくれそうな先生ばかりでした。
授業もある程度のものはできそうです。
しかし、一応研修の先輩として、ここは一言アドバイスさせてもらいました。
「先生、断らなさそうな人から選んでるでしょ」
「うん、当然でしょ」
「違うよ。この人は絶対断るでしょって人から当たっていかないと。」
「は?なんで?」
「そんな人のところからまずお願いに行って、断らせないと。」
「断らせて、どうなるの?」
「断ったことで、仕事上のパワーバランスが動くんだよ。」
「パワーバランス?」
「断った先生は、断って申し訳ないと思う。」
「うん」
「断った先生を許した先生は、立場がひとつ上になる。大事なお願いを一回断ったんだから、次何かするときは協力してもらえるようになる」
「そんなもんかな…」
「いやらしい話だけどね。そうなんだよ。そうやって研修体制を固めていかないと。」
「ほう」
「それともうひとつ。断った先生も、自分のところに研究授業のお願いに来てくれたってことは、うれしいもんでしょ」
「それはそうだね」
「研修主任が頼りにしてくれたってことが、その先生にとっては研修に対して好印象をもつことになる」
「うんうん」
「逆に、自分には何の声もかけられないまま、研究授業のメンバーが決まってしまっていたら、これは気分悪いはず」
「うんうん」
「そう。だから、研究授業をお願いにいく順番としては、まず絶対に断りそうな先生から」
「いっぱい足を運ぶことになるからめんどくさいね」
「うん。めっちゃめんどくさいよ。でもぼくもやってたよ。体育の授業をおばちゃん先生たちにお願いに行ってたよ。断られたよ」
「まじで あははは でもさ」
「ん?」
「もし、意外にも断らずに引き受けてくれたら?」
「…ラッキーじゃん」
「ラッキーっていうか、それが下手な授業しそうな先生だったらどうするの」
「下手な授業をしてもらったらいいじゃん。何より研修が深まるよ。その先生も、それを見たみんなも。」
「そっか。そんなもんか」