小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

研究授業を頼みにいくなら、こんな先生の所へ

2014-05-17 12:06:24 | 教師の仕事術の攻略法
今年度の研修主任が相談に来ました。
「これからの研究授業についてなんだけど…」
研修主任が必ず悩むところです。
「授業者を誰にしようか」
私は今年教務をしていますが、昨年度まで研修をしていましたので、相談しに来てくれました。

研修主任の思いとしては、
「いい授業をしてほしい」
そして
「授業を頼んだら、快く引き受けてほしい」
というものです。
その研修主任も、ある程度自分の中でプランを持っていたようで
「A先生とB先生とC先生… にお願いしようかと思ってるんだけど」
と。
挙がった名前を見ると、なるほど、頼めば引き受けてくれそうな先生ばかりでした。
授業もある程度のものはできそうです。

しかし、一応研修の先輩として、ここは一言アドバイスさせてもらいました。
「先生、断らなさそうな人から選んでるでしょ」
「うん、当然でしょ」
「違うよ。この人は絶対断るでしょって人から当たっていかないと。」
「は?なんで?」
「そんな人のところからまずお願いに行って、断らせないと。」
「断らせて、どうなるの?」
「断ったことで、仕事上のパワーバランスが動くんだよ。」
「パワーバランス?」
「断った先生は、断って申し訳ないと思う。」
「うん」
「断った先生を許した先生は、立場がひとつ上になる。大事なお願いを一回断ったんだから、次何かするときは協力してもらえるようになる」
「そんなもんかな…」
「いやらしい話だけどね。そうなんだよ。そうやって研修体制を固めていかないと。」
「ほう」
「それともうひとつ。断った先生も、自分のところに研究授業のお願いに来てくれたってことは、うれしいもんでしょ」
「それはそうだね」
「研修主任が頼りにしてくれたってことが、その先生にとっては研修に対して好印象をもつことになる」
「うんうん」
「逆に、自分には何の声もかけられないまま、研究授業のメンバーが決まってしまっていたら、これは気分悪いはず」
「うんうん」
「そう。だから、研究授業をお願いにいく順番としては、まず絶対に断りそうな先生から」
「いっぱい足を運ぶことになるからめんどくさいね」
「うん。めっちゃめんどくさいよ。でもぼくもやってたよ。体育の授業をおばちゃん先生たちにお願いに行ってたよ。断られたよ」
「まじで あははは でもさ」
「ん?」
「もし、意外にも断らずに引き受けてくれたら?」
「…ラッキーじゃん」
「ラッキーっていうか、それが下手な授業しそうな先生だったらどうするの」
「下手な授業をしてもらったらいいじゃん。何より研修が深まるよ。その先生も、それを見たみんなも。」
「そっか。そんなもんか」