小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

卒業式練習 私の役目は嫌われ役

2016-03-18 22:03:29 | 「教師-子ども」関係の攻略法
6年生が卒業式練習に励んでいます。
6年担任が進めるのが基本ですが、本番も近くなり、私も教務主任としての立場から加わるようになりました。
その他、音楽指導の先生や放送担当の先生、教頭先生も加わるようになりました。
徐々に体育館で6年生を指導する先生の数が増えていきます。

先生が増えると、まず問題になるのが
「評価基準」
です。
指導内容はもちろん事前に共通理解しているのですが、それらに関して6年生の子たちがどれくらいできれば
「合格」
と見なすのか。
そこの基準がそろっていないと、指導がバラバラになってしまいます。
例えば
「声の大きさ」
6年生が名前を呼ばれて「はい」と返事をするのに、
「大きな声で」
という指導は共通しているのですが
「具体的にどれくらいの大きさ」
というのは明確になっていません。
というか、明確したくてもするのが難しいものです。
だから、返事を聞く先生の耳で判断するわけですが、ある先生が「十分」と思った大きさでも、ある先生は「まだまだ」と思うことはあり得ます。
声だけでなく、卒業式で重要となる動きや歌などについて、いちいち評価基準が必要になってくるものです。

そこをバシッとそろえるのは難しいのですが、私たちは基本的に6年生担任の基準を尊重するようにしています。
6年生のことを最もよく理解していて、卒業への思いをもっとも深くもっているのが担任ですから。

この前提をもとに、「指導者キャラの役割分担」
というものが見られるようになります。

複数の指導者がいるのに、みんな同じ「指導者キャラ」だと、子どもたちへの刺激が少なくなり、もったいないことになります。
数を生かして、それぞれがいろんなキャラを演じるようになります。

・子どもの側に寄り添う優しい先生
・常に厳しく声を張り上げる先生
・遠目に全体を見守る先生
・子どもを奮い立たせる言葉で励ます先生
・個別指導に徹底する先生

いろんな先生を演じます。
これは別に
「じゃあ~先生が~の役で」
なんて事前に打ち合わせをするわけじゃなく、自然と役割が決まります。
先生たちも長い付き合いの中で、だれがどんな役をすればハマるかはお互いに分かり合っているものです。
だから自然とできます。

今回の本校の卒業式練習で、私が何の役を演じているかというと
「鬼先生」
です。笑

は~
結構疲れます。笑
でも、なんとなくそれがハマりました。
嫌な役だし嫌われ役ですけど、いいんです。
必要だと思いますから。

おかげで、最近は私が体育館に現れただけで子どもたちは神妙な顔つきになります。

本番までもう少しです。
この嫌われ役を 全うします。

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