小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

「フィナーレまであと…日」ってときに気付くこと

2011-03-17 06:34:38 | 学級生活の攻略法

宿題の日記にも,今回の大地震のことを書く子が増えてきました。

一年生ながら,自分なりに思いを寄せていることを受け止めて,ほめてあげました。

この子たちには,まだ身近なこととしてはなかなか感じられないものかもしれませんが,自分が小学一年生のときに,こんな歴史的な震災が起きた事実と,そのときに自分も深く考えることがあったということは,これからもずっと記憶していてほしいです。

さて

小学校ではフィナーレとなる修了式まであとわずかですね。

どのクラスも,黒板にカウントダウンのカレンダーを掲げるなどして,指折り数えているのではないでしょうか。

どんどん少なくなっていく残り日数に,子どもが「学校が終わってほしくないなぁ」と惜しんでくれていれば,担任の先生としてはとてもうれしくなりますね。

今年一年の学級の充実が伺える,何よりの一言です。

残念ながら,逆の声を聞くこともあります。

「あ~早く春休みになってほしい!」

う~ん(笑)

担任の先生としてはさびしい声ですが,まぁ,子どもは長期休業が待ち遠しいというのは当たり前のことで,「そりゃそうだよね」ぐらいに受け止めておきましょう!

授業も各教科,「まとめ」に入ってきて,既習事項の確実な定着をめざして復習を繰り返したりします。

学級に置いていた子どもたちの各学習道具も持ち帰らせます。

棚からいろいろと引っ張り出して,持ち帰らせようとすると…

「あっ」と,気付くことがあります。

修了までに,購入させた教材はできるだけやってしまわせる!

これを忘れてたらいけません。

教材費を各家庭から徴収して,購入してもらっていたいろいろな教材があるはずです。

漢字ドリル・漢字スキル・計算ドリル・計算スキル・視写ノート・プリント集…

中には,欠席だった子にまだ作らせていなかった図工の教材が出てきたりも。

例えば漢字ドリルなんか,やらせていないページがたくさんあるままに持ち帰らせるのはまずいですね。

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お金を出して購入した保護者の方にとっては,不満が出るのは当然です。

子どもにとっても,気持ちのいいものではないでしょう。

担任の先生からすれば,ドリルの中身も,授業で計画的に進めることができたページと,授業ではする予定もなかったページもあると思います。

でもそれは,先生のみが理解していることであって,子どもや保護者には伝わりません。

どのページもきちっとやってしまってこそ,わざわざ購入した甲斐があるというものです。

「あとはおうちでやっておきましょう」

なんて,苦し紛れの言葉も考えものです。

残り数日。

授業で時間をかけてするのが難しいのであれば,授業の課題が早く終わった子からどんどんドリルをさせるとか,朝の活動にさせるとか,できるかぎりさせたいですね。


やっぱり「最近忙しすぎる…」ならば

2011-03-15 20:43:52 | 教師の仕事術の攻略法

被災地の方々を思って,子どもたちも「先生!節電しなきゃ!教室の電気消して!」と。

自分たちにできるなにかを,1年生なりに考えてくれています。

その気持ちがうれしいです。

さて

先生の「最近忙しすぎる」

実は,その忙しさは最近のことに限ったことではなく,先生の調子の問題なのかもしれませんね。

仕事の何かがうまくいっていなくて,全体の歯車が狂ってきている。

もしくは,仕事でないプライベートがうまくいっていなくて,仕事に支障をきたしている。

そんなときもあります。

先生の「スランプ」とでもいいましょうか。

そんなときは,その原因が何かも分からないまま,精神的にも追い詰められてしまいます。

イライラもします。

目の前の子どもにぶつけてしまったりすることだってあるでしょう。

子どもはいつもと変わらないのに,なにか子どもの様子が気に食わず,いつもならそんなに怒鳴らないことなのに,大声を上げてしまったり…

そんな状況を脱するために,早く調子を戻さなくちゃいけませんね。

方法の一つとして

簡単な仕事からパンパン済ませていく!

というのがあります。

たくさんの仕事を担っている先生。

今日もやらなくちゃいけないことが山積みです。

「仕事に優先順位をつける」とは,仕事術として王道ですが,ここではこれは置いときます。

優先順位に従って,重要な仕事をしようとしたって,うまくいきません。

先生はスランプなんですから。

だとすれば,簡単な仕事からやっていきましょう。

さほど頭も使わず,時間も使わない,簡単な仕事です。

ちょっとした設営や,事務的なこと,荷物の整理など…

そんな仕事は,スランプの先生でも簡単に片づけることができます。

そうしていくつも仕事をこなしてくうちに,調子づいてくるものです。

勢いが出てきて,重要な仕事だって手をつけられるようになります。

同時に,「10個もやらなくちゃいけないことがある…」という,いつまでも頭から消えなかった重圧が,簡単な方からいくつもこなしているので,「おぉ,もうあと5個になったぞ…」と,軽くなります。

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すると気分も晴れます。

早急にしなくちゃいけない重要事項はまた別ですが,自分を調子づけるために簡単なことからやっちゃいましょう。


今回の大地震

2011-03-13 09:47:54 | 学級生活の攻略法

まだ大きなショックがおさまらない三日目の朝を迎えました。

今回の太平洋大地震で被災された多くの方々に,心よりお見舞い申し上げます。

そして,お亡くなりになられた方々に,心よりご冥福お祈り申し上げます。

私の暮らす地域ではほとんど影響はありませんでしたが,テレビの報道を見ていると,今回ばかりは人ごとと思えず,胸がつまる思いです。

信じられない映像が次々と流れ,CGを駆使した最近の映画と見間違えるほどで,ただただ驚いています。

ある映像に,公民館らしき場所に避難している小学生の姿がありました。

その撮影をしている最中にも大きな余震が続き,子どもたちは小さな肩を震わせて泣いていました。

隣の子と抱き合うようにして「怖いよ」「帰りたいよ」と,涙を流していました。

訓練ではなく,天災からの本当の避難の姿なんです。

今回の大地震の影響は,多大なものになることは間違いありません。

日本全体の政治,経済,環境,人々の暮らし。

そして教育。

明日,月曜日。

学級で子どもたちにこの地震の話をしない先生はいないでしょう。

しかし,ここまで大きな震災を目の当たりにして思います。

先生は,子どもたちに何を語ればいいのでしょう。

先生は,子どもたちにどう語ればいいのでしょう。

・地震の怖さ,津波の威力

・避難の方法

・今回の震災の概要

・被災した人々の思い

・救助に当たっている人々の思い

・ボランティアや寄付など,私たちにできること

・家族のつながり

・海外協力

・今,命があることの幸せ   ・・・・・

どんな話も,先生の精一杯の熱意をこめて,真剣に語るべき話です。

一方的にニュースの情報を受け取るだけだった子どもたちに,道徳の話をしてあげるべきです。

同時に,このように各学級レベルで話をするだけでなく,学校,地域,そして国レベルで今回の地震を受けた教育の進め方を検討してくことになるでしょう。

まちがいなく,

今回の地震は,教育にも大きなきっかけをもたらす。

そう思います。


「最近忙しすぎる」と感じたら(2)

2011-03-10 22:11:25 | 教師の仕事術の攻略法

教員の「忙しい」は,学級の様子に大きく左右されます。

学級が落ち着いていて,生徒指導上の問題もそう起きないクラスであれば,先生が担う多くの仕事も進めやすくなります。

学級に優れたシステムがあり,子どもたちがよく動くクラスであれば,先生のフットワークも軽くなります。

逆に

学級に落ち着きがなく,突発的な生徒指導上の問題がしょっちゅう起きるクラスでは,先生も慌ただしく,心にもゆとりができません。

学級にも,子どもたちが動くシステムがなく,生活がうまく流れないクラスであれば,先生の労力も多くなってしまいます。

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ゆえに

どんなに多忙でも,まずは学級経営!

という意識をもつことですね。

先生は忙しくなってくると,ついついこれが逆になってしまいがちなんです。

例えば

研修係としての仕事が増えてきて,次回の研修までに準備しなくてはいけないことが山積みになってきた。

そこで,学級の仕事をちょっと手薄にしてしまうけど,その分研修の方に費やそう。

なんてしてしいます。

気持ちは分かりますが,まだ未熟な学級である場合,先生がこんな姿勢をとってしまうと,学級は乱れます。

学級が乱れると,いろんな問題が先生の足を引っ張ります。

結果,研修の仕事にも支障をきたします。

だから,まずは学級です。

長期的な視点で学級を鍛えていくことももちろん必要ですし,「今週は」と短期的に学級を鍛えることだってできます。

先生がじっくり見てあげられない間,子どもたちはどうすればいいのか,しっかりと指導をしておくのです。

どんなに忙しくても,最初のこの指導だけはじっくりと時間をかけて,しっかりと工夫を凝らして進めます。

いろんな校務を受け持つ先生ではありますが,その忙しさというのはやっぱり,学級によるところが大きいという,学校では当たり前の話です。


「最近忙しすぎる」と感じたら(1)

2011-03-08 20:45:44 | 教師の仕事術の攻略法

「最近忙しすぎる」

ひょっとしたら,一年中毎日思っているかもしれませんね(笑)

本校の来年度の見通しが校長先生から発表され,来年度は児童数減から学級数も減,そして配置教員数も減になる見込みだということでした。

さらにその後,特別支援担当の先生からも発表があり,来年度はTT等の特別な支援を必要とする児童が一気に増えそうだということ。

教員の数は減り,一人一人が担う仕事は増える。

特別支援体制の強化で空き時間も減る。

職員室中が深いため息に包まれましたね。

「支援員を増やすなど,委員会に要望を出すことも必要では」

と,声をあげてくれる先生もいました。

その後の校長の返答は一辺倒。

「言ってはいるんです。でも,予算がないんです。こればっかりは…」

来年度はさらに忙しくなる可能性が大きくなり,今のうちから心の準備をしておくことが必要なようです。

本校の例はさておき,

仕事を進める中で「どうも最近忙しすぎやしないか?」と感じるときはあります。

学級のこと,校務のこと,事務的なこと,校外のこと… やるべき仕事が重なって,うまく回らなくなってきます。

そうなると,一つ一つの仕事の質も落ちます。

ミスも増えます。

授業はつまらない授業をしてしまいます。

クラスが乱れだします。

自分の担う仕事が,自分の別の仕事までをも足を引っ張りだすんですね。

こういった悪循環から早く脱出しなくてはいけません。

「負けるもんか!」と気合で乗り切ろうとする姿勢もいいですが,こういった状況に気づいたら,見直してみるべきポイントはいくつかありそうです。

まずは,

「それは本当に自分がしなくてはいけない仕事か?」と見直す!

ことをしてみましょう。

当たり前にしていた仕事,自分のルーティーンワークになっていたたくさんの仕事の中には,よく見ると自分でない人がするべき仕事があるかもしれません。

もしくは,こんなにたくさん担っている自分より,別の人に任せた方がいい仕事があるかもしれません。

学級の中にも目を向けて,子どもにさせてもいい作業があるかもしれません。

仕事の根元とも言える,この部分を見直します。

これは,無責任に誰かに仕事を丸投げするわけではありません。

適材適所。

その仕事は本当に自分が最適かを見極めることです。

これは,その仕事の質を高めること,また職場の組織自体を高めることにつながります。

例えば

「教材係」ということで,学年で毎週発行する宿題用のワークシートを,一人で担って毎週末に時間をかけて作っているけど,「各クラスの子どもの実態をより踏まえる」「宿題に対する責任を各先生にももってもらう」という観点から,ワークシート作りの作業は学年の先生みんなで分担した方がいいのではないか。

例えば

習字のあとは,作品を必ず教室背面に掲示し,これに20分ほどの時間を使っていたが,できた子は自分で掲示するようにさせてもいいのではないか。

こんなことに気づくことがあります。

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本当に自分がしなくてはいけない仕事。

本当は自分がしなくてもいい仕事。

一度チェックしてみましょう!