小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

子どもの話を聴きたいけど,手が離せない…!

2011-03-06 07:50:10 | 「教師-子ども」関係の攻略法

休み時間。

子どもはいろんな話題で先生に話しかけてきてくれます。

「昨日ね,家族でレストランに行ったよ!ハンバーグ超うまかった!」

「サッカーのクリスチャーノ・ロナウドって知ってる?」

「先生の好きなご飯って何?ぼくスパゲティ。」

他愛もない話ですが,子どもにとっては重要なんですよね。

当り前のことで,普段はあまり思いませんが,こんな話をしているとき,先生としての喜びを感じられるものだと思います。

子どもが先生に話してくれる

子どもが話したいものを持っている

子どもの話し方がかわいい

時間が許すなら,いつまででもこういう子たちとの会話を楽しんでいたいものです。

そして,基本的に,先生としては「聴く」姿勢をもっていたいですね。

しかし,いつでも「時間が許す」というわけでもありません。

というより,正直に言えば,じっくりと子どもの話を最後まで聴いてあげられる場合のほうが少ない。

それくらい,やっぱり先生って忙しいですよね。

だから,話を聴いてあげたいけど,(ごめんね…)ということもありがちです。

そんなとき,先生としてはどのように対処するといいでしょうか。

「今は時間がないんです。また今度ね。」

こんなストレートな返しは,まともな言い方にも聞こえますが,子どもにとってはさびしいでしょうね。

かといって,子どもにしゃべらせておきながら,先生は耳を傾けていない,なんていうのも冷たい。

そこで,こんなのはどうでしょうか?

あまり聴くことはできていなくても,言葉をリピートしてあげる!

先生が書類を書いているときに,しんじくんがうれしそうに話しかけてきました。

しんじくん「先生!エコな乗り物って,何か知ってる?」

先生「うん?エコな乗り物?」

しんじくん「あのね,自転車がエコな乗り物なんだよ!」

先生「へぇ,自転車!」

しんじくん「うん,昨日テレビでやってたんだけどね,自転車ってガソリンとか電気とか使わないでしょ!」

先生「ガソリンね」

しんじくん「それに,運動にもなるし,景色も見れるからストレス発散にもなるんだって!」

先生「ストレス発散!」

しんじくん「うん!外国ではね,駅の中に自転車用の駐車場を大きく作るところも増えてきてるんだって!」

先生「駐車場!」

話が盛り上がってますね。

でも,実は先生は他のお仕事をしながらで,そっちが忙しく,頭もそっちにいってしまっています。

でも,話も聴いてあげたい。

そこで,しんじくんの話の中身は(ごめんなさいだけど)あまり聴いていないのですが,耳に入ってくる単語をリピートしてあげています。

頭は別の方にいっていても,聞こえた単語を,少し抑揚をつけてリピートしてあげることは難しくありません。

それだけで,子どもの話を聴き,感心し,驚いたリアクションを返してあげているような感じがでるものなんです。

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大事なのは,話の中で少しはその子の方に目も向けてあげて,うなずいたりしてあげるといいですね。

どうしても聴く余裕がないときは,こうしてあげると,子どもを冷たい態度で追い返すことなく,子どもが満足いくまで話させてあげることができます。

私,よく使っています(笑)


小さい学校と,大きい学校  どっちが忙しい?

2011-03-02 18:04:40 | 教師の仕事術の攻略法

私は昨年度までいた前任校は,大変小さな学校でした。

小さな学校だから受け持つ子どもの数もとても少なかったです。

同時に,小さな学校で職員数も少ないから,一人の職員が任される校務は大変多かったです。

そして今年,大きな学校に赴任してきました。

大きな学校だから受け持つ子どもの数は多いです。

同時に,大きな学校で職員数も多いから,一人の職員が任される校務は少なくて済みます。

さて,どちらが忙しいでしょうか。

小さな学校の仕事のウェイト = (小)学級 (大)校務

大きな学校の仕事のウェイト = (大)学級 (小)校務

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私も新しい一年を終えようという時期にきて,ふと振り返って考えてみたりもします。

結論,というわけではありませんが,私の場合,今のところ

「小さな学校の方が忙しかった」

かな・・・・      という印象です。

学級の子の数は少ないから,テストの丸つけも少ないし,問題事例の発生率も低くなるのですが,それでも学級は学級です。

学級経営自体を手抜きすることはできません。

それに対して,これまでに経験したことのないような大きな校務をいくつも任されます。

こんな私でも,学校を運営していくための一員として大きな責任を負うことになります。

そんな仕事自体,私は嫌いではありませんでしたが,今思えばそこにかなりの労力を費やしました。

頭も使ったし,他の先生との連絡調整にも奔走しました。

勉強もしました。

そして若いうちにいい経験もさせてもらいました。

結論,充実していたという意味で,「忙しかった」のかなぁと感じます。

そして,今年。

いわゆる普通の学級担任に戻りました。

今年は一年目ということもあり,任されている校務もスリムです。

クラスの子の数は多くなったし,一年生ということもあり,密度の濃い日中を過ごしていますが,感覚としては「また先生らしい仕事に戻ったな」という感じです。

もちろんこちらも充実しています。

さて,以上は私の感覚ですが,「大きい学校」と「小さい学校」。

どちらが忙しいと感じるかは,その先生によって違うでしょうね。

同僚の先生方の話を聞いても,「小さい学校が好き」という先生もいるし,「大きい学校に戻りたい」という先生もいました。

ちなみに,先生じゃない一般の方のイメージとしては,「大きい学校の方が忙しいでしょ」とよく言われます。

「小さい学校は子どもも少ないし,ゆったりしているでしょ~」なんて,当時はよく言われました。

「そう単純でもないんですよ~」

さてさて,単なる私のひとりごとのようになってしまい,攻略法というものでもありませんが,

大きい学校も小さい学校も経験して,先生の腕も磨かれる!

かなり強引に結論を挙げましたが(笑)

都道府県によっては,そういう経験の仕方も違うんでしょうね。

教員の転勤も,こういう目で前向きにとらえましょうか。