本校としては初の春開催となった今年の運動会。
春開催と言っても,実際は「梅雨開催」
その名のとおり,分厚い雲の下で,終始雨の心配をしながらの運動会になりましたが,なんとか降られず,最後まで予定通りできてなによりです。
我が6年生クラスにとっては最後の運動会。
雨天プログラムとか,順延の月曜日開催とかになるのは,やっぱりさびしいことですから,本当によかったです。
この6年生は,こなだい4月に6年生になったばかりで,まだまだ足りないところが満載。
練習のときから毎回学年主任に叱られっぱなし。
「早く整列しなさい!」
「移動のときはしゃべらない!」
何度言われても,また次するときには同じ…
学年としてもクラスとして課題が浮き彫りになった運動会でしたが,今日の本番は,その子たちになりによくできていました。
今までで一番真剣な顔が見えました。
実際の競技も,練習のときから比べてどれも一番いいできでした。
それがまた担任としてすごくうれしかったです。
運動会は,当日の本番のみならず,それに向けて練習する1ヶ月間のドラマです。
大事なことは
うまく子どもたちのテンションのピークを本番にもってくる!
ということ。
1ヶ月もの長いスパンの取り組みですから,その中でテンションには必ず浮き沈みがあります。
メンタル的にも,フィジカル的にも。
リレーなどがうまくいってクラスが高揚するとき。
表現運動がマンネリ化してきて先生に厳しく指導を受けるとき。
練習が重なり疲れが溜まってくるとき。
うまくいかなかったことが,クラスで団結してうまくいくようになるとき。
いろんな場面が訪れますが,先生はそれらのストーリーを事前に描いておいて,一番大事な本番に,子どもたちのテンションがピークを迎えられるようにします。
オーソドックスな形としては
1 元気にスタートをきる
↓
2 はりきって練習をする
↓
3 いろんな課題が見えてくる
↓
4 それらを克服するために努力,工夫する姿が見られる
↓
5 ある程度の上達が見られ,喜び合う
↓
6 マンネリ化してきたり,疲れがたまってきたりして,よくない姿が出てくる
↓
7 一度,どん底の雰囲気を味わう
↓
8 みんなで気持ちをそろえ,もう一度奮起する
↓
9 これまでで一番の記録や結果が出て,味わったことのない感動を味わう
↓
10 運動会本番!テンションMAX!
理想的な形ではないでしょうか。
絶対に,「6」や「7」あたりで本番を迎えることのないようにしたいものですね。
担任としては1ヶ月の中でこんなドラマがあるんだということを懐深く描いておき,どこかでうまくそのドラマの流れを操作する巧妙さを身につけたいです。