小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

超苦手の6年生算数「歯車の反比例」の授業 今年は

2015-01-11 20:51:45 | 授業中の攻略法
2学期終わりに、6年生の反比例で「歯車」を題材にした授業
をしました。
これ、私には鬼門でした。
昨年度もそうでしたが、これまでやってきた6年生でのこの授業、まったくもってうまくいったことがなかったんです。
「歯数が増えると、回転数が減る」
という反比例の関係を、子どもたちに実感として捉えさせることができなかったんです。
もちろん表にしてXとYの関係で見るなら、確かに反比例なのですが、肝心な「歯車」でそれが起きていることを、伝える方法が見当たらなかったんです。
大きな歯車を厚紙で作って回して見せるのが精一杯でした。
先生が一生懸命黒板で示して
「ほら、ね、ね!」
なんて言っても
「…ふぅん」
ぐらいの反応でした。(笑)
だから、いつも最後は
「…ってことで、歯数が増えると回転数は減るという、反比例の関係なんですね」
なんて、強引に、機械的に締め括るばかりでした。

さて、今年もその授業が来ました。
(うわ~ どうするか!?)
迷いました。
焦りました。
ただでさえ苦手なのに、今年は加えて私は指導方改善教員。
担任の先生たちに対して算数でリードする立場です。
いい授業を提供しなくては!!
学校のどこかに、でかい歯車が眠ってないか!?
…探したけど見当たらず。
ネットに頼ろう!!
…特になし。
あ~やばい
そうこうしているうちに、ついに授業に。
迷ったあげく、なんの準備もなく教壇に立ってしまいました。
(…もう仕方ない。下手にやるよりも、表をもってシンプルに扱うことに…)
と、半ばあきらめていたとき

…ひらめきました。
目の前に並んでいるたくさんの子どもたちを見て、ひらめきました。

授業が始まり、
「今日は、歯車のはたらきを、算数の目から調べるという授業をしてみたいのですが」
ここから、正直に子どもたちに言いました。
「実はこの授業、先生苦手だったんです」
いつもえらそうにしている先生だから、意外そうな顔をする子どもたち。(笑)
「これまでに6年生でこの授業をしても、ちっともうまくいかなかったんです」
ちょっと笑いも起きながら。
「それで、今日みんなとどんな授業をしようか、3週間ぐらい悩んだのですが」
3週間はうそです。3日くらい。
「なんにもアイディアが浮かびませんでした」
また起きる笑い。
「だからもうテキトウでいいやって思っていたんですが、それではやっぱり先生のプライドが許さなくて、なんとかできないかと、さらに知恵を絞って絞って絞ったあげく」
ちと前置きが長くなりすぎています。
「…思い浮かびました。」
ちょっと興味がわいてきた子どもたち。
「今日の授業では…」

続きは次回で。


清掃時に最適なBGMを知らなかったんです

2015-01-06 21:47:36 | 教師の仕事術の攻略法
私は学校放送の担当もしています。
本校では職員室にいることが多い教務主任がその担当をすることになっていまして。

2学期末の職員会議。
各部からの活動報告の時間。
清掃指導担当の先生が発言しました。
「もっと子どもたちがしっかりと掃除に取り組めるように、何か手立てがあればと思うのですが。」
そういう学校は多いと思うのですが、本校でも子どもたちの掃除の仕方に課題があります。
そこで私は思うことがあったので発言しました。
「清掃中のBGMについてですが」
私は放送担当なので、放送委員会の子たちを指導しながら、清掃中に流す音楽についても管理しています。

うちでは清掃中のBGMとしてポップソング的なアップテンポな曲を流しています。
長年これが定着している感があり、そこにメスを入れることはなかったのですが、正直私個人的にはこれが嫌でした。
掃除に適してないと思っていたのです。
そこで、今回話題になったので、思いきって言ってみました。

「曲を変えてみてはどうでしょうか。」
他の先生たちの反応がどんなものか少しドキドキしましたが、意外にも
「…だよね」
「確かに、わたしも思ってた」
みたいな声があがり、
「賛成」
ということになりました。
(なーんだ 言ってよかった)

さて、じゃあ何の曲にする?
これについて、私はなんの知識も知恵もありませんでした。
放送担当者として、これまでにも考えてみたことはあったのですが、全く浮かびませんでした。
どんな曲が適しているんだろう
どんな曲が掃除がはかどるんだろう
言い出しっぺなんだから、責任もってびしっと提案するのが筋なのでしょうが、正直に頭を下げました。
「ごめんなさい。私全然知らないので、もしそんな曲を知ってる先生がいたら、教えてもらえませんか。」
す 私の気の抜けた発言に笑いが起き、とりあえず会議は先に進められることになりました。

会議は終わりました。
思いつきで発言し、なんの成果も得なかった感じで少し気を落としていると、すぐに一人の先生がかけつけてきました。
「先生、こんな曲どう?」
あとからまた別の先生が来て
「実はぼく、前の学校で同じ話題を経験したことがあってね」
次に来た先生は
「ネットで調べてみたら、こんな曲がいいって書いてありましたよ」

びっくりしました。
優しい先生たちがいるもんだ~
恵まれてるわ~

私は仕事で情けない姿は見せないように気を張っていました。
「知りません」
「教えてください」
とか、言わなくて済むように自分が努めようとしていました。
年を重ねるごとにそれは強くなり、今年教務主任になってから一層それが強くなっていました。
逆に、みんなから頼られる立場になりたいし、そうしてもらったときに喜びを感じていました。
そして、少しなりともそんな立場になることができつつある自分に自負を感じ始めていました。

だから、今回はそんな自分にある種の衝撃でした。
「知らないこともあるし、頼っていいんだ」
そう思える出来事になりました。
当然ですね。
何かの巡り合わせで教務主任になったけど、まだまだ未熟者です。
経験も浅く、無知な分野がいっぱいです。
そんなことを隠すことほど情けない、愚かなことはありませんね。
また一つ自分の仕事のスタイルを見直すことができました。

おかげで、3学期からは清掃中のBGMを刷新することができます。
これで掃除がよりはかどるといいなと思います。

教務主任をしていて一番つらい質問

2015-01-03 07:57:38 | 雑談
あけましておめでとうございます。
今年も
「小学生攻略法」を
よろしくお願いします。

実家でたっぷりと正月らしい正月を過ごさせてもらいました。
身も心もたるんできたので、そろそろ帰ります。(笑)

久しぶりに顔を合わせる家族と、それぞれの身の上話をしました。
私には兄がいるのですが、
「お前、今年は何年生の担任?」
と尋ねてきました。
「今年は担任してないんだ」
と答える私。

これが、教務主任をしていて最もつらい瞬間ですね。
学校の先生をしていると、よく
「何年生の担任ですか?」と尋ねられます。
これまでは
「5年生です」
とか
「今年も6年生です」
と、笑顔で答えていましたが、今年は
「担任はしていない」
と答えるしかありません。

「担任をしていない」=「学校の先生としての花形をしていない」
そんなものでしょう。
私の兄にいたっては
「…担任してない? …何?降格したか?」
と(笑)
学校関係者になら
「教務主任」
と答えて、その立場を分かってもらえるのですが、そうでない人に
「教務主任」
なんて答えても、分かるはずもなく逆に空しい感じです。
「担任の先生たちのサポートよ」
と答えてみると
「あぁ、副担か」
と解釈されました。(笑)
身内で学校関係者である母がフォローしてくれて、やっと今年の立場を兄にも分かってもらえたところでした。

さて
2015年のスタートですね。
私としては、その「教務主任」の仕事をよりよりこなせるようになるのが第一です。
(まぁ4月からどうなるかはもちろん分かりませんが)
新米教務主任としての立場からいろんなものをいろんな方向から見て、考え、またこのブログにも記録していきたいと思います。

みなさん、今年もよろしくお願いします。