何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

再びのナンバーワンを目指して!

2015-10-26 21:17:07 | ひとりごと
この秋は忙しい。
家族の忙しなさを感じるのもワンコが体調をくずす原因なのかもしれない。
朝日を浴びる生活が定着し夜鳴きが落ち着きつつあったのだが、このところは猛烈に忙しい人間どもが夜中までバタバタしているため、どうしてもワンコ生活も不規則になってしまう。
血液検査とエコーとレントゲンの結果、取り立てて悪いところはないと分かったのは有難いが、赤血球が尿に交じるという症状は以前として続いているし、チッチが出にくいという症状もぶり返してしまった。
今日は診察により、チッチを出して頂き、点滴と薬の変更となった。

猛烈に忙しい理由はいくつもあるが、家人が長期間イギリスに出張するための手筈に時間をくったというのもある。
ドル・ユーロと同じ調子でいつもの銀行にポンドの両替に行くと、「ポンドの利用率が悪いため扱わなくなった」と言われ止む無くショムニに手配を頼むと、「だから最初から頼んでくれればよいのだ」と小言の一つも頂戴する羽目になるし、少しばかり長期なのでカードの限度額を変える手続きをとったはいいが、忙しさに紛れてカードを何所に仕舞ったのか分からなくなっていることに気付いたのが出発前日の夜中という情けなさ。
家族皆で夜中に家中を探し回り、泥棒に家探しされた後のような状態の我が家を後に、家人は英国に旅立った。
その余韻をまだ引きずっており、ワンコは夜型夜鳴き生活に戻ってしまった。

英国との関係性というほど大仰なものではないが、ポンドの両替ができない銀行にぶち当たった時期と、エリザベス女王の「両国のきずなを祝福し、そのきずなをかつてない高みに導きます」のお言葉とともに英国で「ジャーヨ」国旗がはためいているのを見せつけられた時期が重なったため、かなり複雑な気持ちでいたところに、日経(共同通信配信)がショッキングなニュースを伝えている。

<新入社員の63%、海外勤務望まず 過去最多と民間調査> 2015/10/25 19:57日経新聞より一部引用
「海外で働きたいとは思わない」と考える新入社員が63.7%に達し、過去最多だったとする調査結果を産業能率大(東京)がまとめた。
前回の2013年度調査より5.4ポイント増え、調査を始めた01年度(29.2%)と比べると2倍以上になった。語学力に自信がないため海外勤務を敬遠する人が多く、若者の内向き志向が強まっている。
海外で働きたいかという質問に対し、2番目に多かった回答は「国・地域によっては働きたい」で27.2%。「どんな国・地域でも働きたい」は9.1%だった。
海外勤務を望まない人に理由を複数回答で問うと、「語学力に自信がない」が65.6%で最多。「生活面で不安」が46.9%、「仕事の能力に自信がない」が31.2%と続いた。
同大グローバルマネジメント研究所の内藤英俊主幹研究員は「海外に行けば意識が変わる人が多い。経営のグローバル化が進む中、企業は若い社員を積極的に海外に派遣すべきだ」と話した。〔共同〕


海外で働くどころか海外旅行に出かけなくてもよいという子供が増えている、その理由が「英語を勉強したくないからだ」と小耳に挟み暗澹たる思いをした時から、さほど時間が経っていないが、それを裏付ける調査を見てさらに暗澹たる思いでいる。
「日本は美しい国で日本語は美しいから、何も世界に出る必要も外国語を勉強する必要もない」と大真面目に言う子供が最近いるそうだ。
日本と日本語が美しいことは確かだが、それで内向き志向でやっていて美しい日本が保てるのか、ニッポン。

ある大手電器メーカーの技術者の話であり、それが技術者側だけの言い分だということを差し引いたとしても、この調査と照らし合わせると一面の真実はあると思われる話を耳にしたことがある。
「日本(自社)の技術は決して負けてはいないが、一つ明確に後れを取っているものがあり、その為に、いくら良いものを製造しても販売に結びつかない原因となっている。
それが、英語力」

最近意外なところでも英語力の必要性は話題となった。
ワールドカップで南アフリカを破ったことと五郎丸選手のポーズで日本に元気を与えてくれたラグビーだが、勝利の立役者となったリーチ主将は、時期キャプテンの必須条件として英会話力能力をあげている。
それまでの閉鎖性を打ち破った布陣で見事に勝利を勝ち取った日本チームの外国人主将は、帰国後の会見で「英語をしゃべれないと苦労する。勝った要因でもある」と言い切っている。(「リーチ「英語力が勝因」 新主将は主審と良好な関係を築ける人材を」スポニチの記事より)


いくら良い製品をつくっても良いプレーをしても、それ以外の理由で負けるというのでは悔しいではないか。
しかし、何時からこれほどまでの内向き志向になり、それ故に負けが込むような状態になったのか。
「勇者は語らず」(城山三郎)でも描かれた車をはじめとした日米貿易摩擦が激しかった頃、その先頭で戦っていた企業戦士たちは語学習得に適した環境を与えられた学生生活を送った世代ではなかったが、世界から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(エズラ・ヴォーゲル)と言わしめる日本を作り上げた。
(参照、「勇者よ進め」
それが何時の間に、英語が苦手だからと海外勤務を敬遠するようになったのか。

ところで、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の著者エズラ・ヴォ―ゲル氏は雅子妃殿下がハーバード大学の卒業論文『External Adjustment to Import Price Shocks :Oil in Japanese Trade』を書くにあたり相談された教授でもある。


そのあたりの我田引水考察は、つづく

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