「命からがら、間一髪」 「ぜんぶ、山①」より
ワンコ 今年は ワンコのお山に登ることを諦め、目的地を槍ケ岳にしたのだけれど、
諸般の事情で、ワンコのお山を拝することは出来なかったんだよ
そんな、お山の話はまだまだ続くとして、
今日はワンコがお空組になって二年と七カ月の、ワンコの日だから、
ワンコお勧めの本について御報告するね
今月のワンコお勧めの本にはね、何度も『哲学的に自明』という言葉がでてくるんだよ
本書では、学生が自分達に都合よい正解を、きどって『哲学的に自明』って言っているだけだから、
あまり気にしなくてもいいのかもしれないけれど、
『哲学的に自明』って、どういうことなんだろうね?
これはさ、横尾と槍沢にある標識なんだよ
ねっ、これだけでも「自明」ではないだろう?
量や距離など数値で表せるものは、一番正確を期しやすいと思うのだけど、
どうも、そうではないんだな
そのうえ、ここに感情なんてものが加わると、数値はもっといい加減になるんだよ
急坂に喘いでいる時は、「あと○○㌔」の標識は、一番短いものを信じたいし、
歩き終わって満足感に浸りたい時は、長い距離を示しているものを信じたいし、
不思議なものだね ワンコ
数値ですら、「(哲学的に)自明」とは言い難いのだから、
人の感情に、自明のものなんてなくて当然だ、と開き直っている私だから、
今月のワンコお告げの本も難解だったよ ワンコ
「終わりの感覚」(ジュリアン・ バーンズ 訳 土屋政雄)
まずタイトルからして、ドキッとしたよ ワンコ
ワンコに、もうお払い箱にされてしまったかな?ってね
ワンコはお空で楽しくしているから、私も前へ進め! ってワンコがお告げしているのかな?とか
生まれかわって他のお家で上手くやってるから、他を当たれ! ってワンコがお告げしているのかな?とか
いろいろ考えてしまったよ
それに、本書は一応、主人公の学生時代から老境にさしかかるまでの恋愛をベースにしたミステリーのようだから、
私が好むジャンルでもないだろう
ブッカー賞をとった作品とはいえ、
ワンコお告げの本でなければ、あるいは「日の名残り」(カズオ・イシグロ)の訳者でなければ、
きっと読まなかったと思うのだけど・・・・・
やっぱりワンコのお告げにしたがって、正解だったよ
本書は、人の記憶について考察されている件が度々あるのだけれど、
今、この年齢で、本書を読んでおくことには意味があったと、そう思えるんだよ ワンコ
ありがとうね ほったん
本書は、高校の歴史の授業での一場面から物語が始まり、
そこで、’’史実の記録と記憶’’と、’’混沌’’について語られているんだけど
それが、
主人公が老境にさしかかり、生きてきた記憶を手繰ろうとしたときに、深い意味をもってくるだよ
『責任の累積があり、その向こうは混沌としている』(『 』「終わりの感覚」より)
史実の記録と記憶についても、とても印象深い件があるのだけれど、
それについては、明日また少し考えてみるね
またね ほったん
ワンコ 今年は ワンコのお山に登ることを諦め、目的地を槍ケ岳にしたのだけれど、
諸般の事情で、ワンコのお山を拝することは出来なかったんだよ
そんな、お山の話はまだまだ続くとして、
今日はワンコがお空組になって二年と七カ月の、ワンコの日だから、
ワンコお勧めの本について御報告するね
今月のワンコお勧めの本にはね、何度も『哲学的に自明』という言葉がでてくるんだよ
本書では、学生が自分達に都合よい正解を、きどって『哲学的に自明』って言っているだけだから、
あまり気にしなくてもいいのかもしれないけれど、
『哲学的に自明』って、どういうことなんだろうね?
これはさ、横尾と槍沢にある標識なんだよ
ねっ、これだけでも「自明」ではないだろう?
量や距離など数値で表せるものは、一番正確を期しやすいと思うのだけど、
どうも、そうではないんだな
そのうえ、ここに感情なんてものが加わると、数値はもっといい加減になるんだよ
急坂に喘いでいる時は、「あと○○㌔」の標識は、一番短いものを信じたいし、
歩き終わって満足感に浸りたい時は、長い距離を示しているものを信じたいし、
不思議なものだね ワンコ
数値ですら、「(哲学的に)自明」とは言い難いのだから、
人の感情に、自明のものなんてなくて当然だ、と開き直っている私だから、
今月のワンコお告げの本も難解だったよ ワンコ
「終わりの感覚」(ジュリアン・ バーンズ 訳 土屋政雄)
まずタイトルからして、ドキッとしたよ ワンコ
ワンコに、もうお払い箱にされてしまったかな?ってね
ワンコはお空で楽しくしているから、私も前へ進め! ってワンコがお告げしているのかな?とか
生まれかわって他のお家で上手くやってるから、他を当たれ! ってワンコがお告げしているのかな?とか
いろいろ考えてしまったよ
それに、本書は一応、主人公の学生時代から老境にさしかかるまでの恋愛をベースにしたミステリーのようだから、
私が好むジャンルでもないだろう
ブッカー賞をとった作品とはいえ、
ワンコお告げの本でなければ、あるいは「日の名残り」(カズオ・イシグロ)の訳者でなければ、
きっと読まなかったと思うのだけど・・・・・
やっぱりワンコのお告げにしたがって、正解だったよ
本書は、人の記憶について考察されている件が度々あるのだけれど、
今、この年齢で、本書を読んでおくことには意味があったと、そう思えるんだよ ワンコ
ありがとうね ほったん
本書は、高校の歴史の授業での一場面から物語が始まり、
そこで、’’史実の記録と記憶’’と、’’混沌’’について語られているんだけど
それが、
主人公が老境にさしかかり、生きてきた記憶を手繰ろうとしたときに、深い意味をもってくるだよ
『責任の累積があり、その向こうは混沌としている』(『 』「終わりの感覚」より)
史実の記録と記憶についても、とても印象深い件があるのだけれど、
それについては、明日また少し考えてみるね
またね ほったん