四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

森田童子『淋しい雲』

2022-07-29 16:29:57 | 音楽
高校生のころの夏休み。
中学や小学校のころと違って夢があった。

♪いつも君のあとから長い影をふんで 
 いつも君のあとからついてゆきたい 
 どこへ行くあてもなく ぼくたちは よく歩いたよネ 
 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて 
 ぼくひとりでは とてもやって 
 ゆけそうもないヨ 

好きな女の子とデートをしたい。
海に行きたい。
名古屋の繁華街を二人で歩きたい。
夏の思い出を作りたい。
そんな夢を持っていた。

♪君の好きなミセスカーマイケル 
 ぼくもいいと思うヨ 
 夏休みが終わったらもう逢えなくなるネ 
 そうしたら時々 なつかしいミセスの 話をしようヨ 
 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて 
 君ひとりでは とてもやって ゆけそうもないから 

好きだった彼女と名古屋の街を二人で歩いた。
目的もなくただただ歩いた。
沈黙もあったかもしれない。
二人で歩いているのが嬉しかった。
でもどこかで別れを予感していた。

♪どこへ行くあてもなく ぼくたちは よく歩いたよネ 
 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて 
 ぼくひとりでは とてもやって 
 ゆけそうもないヨ 

夕暮れ時、淋しさを感じた。
予感は的中した。
見事にふられた。
最初で最後のデートになった。

森田童子さんの『淋しい雲』を聴くと
18歳の夏休みの思い出が蘇る。

森田童子/07 淋しい雲
コメント (2)
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