どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

菜食主義者

2025年01月14日 | 読書・歴史
今日はとても疲れた。
3連休の後の、仕事だったからなのか・・

音楽も聴きたくない気分。
曲を聴くのも、エネルギーが必要なのだと気付いた。


「菜食主義者」2011年 ~ハン・ガン

人間の内面で、怒りとあきらめが同居した状態を立体的に描いている。
太宰治の「人間失格」に通じるものを感じた。

心が壊れると、生への執着が薄れ、死の恐怖が遠のく。
そして、すべてを受け入れ、すべてを拒絶する。
矛盾が同居する世界。

わかるような気もするが、わかりたくもない・・

今日も一日 お疲れさん
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少年が来る

2024年12月09日 | 読書・歴史
2024年のノーベル文学賞を受賞した韓国のハン・ガン氏
その作品を読んでみようと3冊ほど図書館で予約した。

さすがに受賞後なので予約が殺到していて(10月11日時点)、
受け取りは来年だろうと思っていたら昨日1冊が届いた。

「少年が来る」
まさに今回出された韓国の戒厳令が、
前回出された44年前(1980年)の光州事件を題材にしている小説だ。

この事件について私は何も認識していなかった。
当時、日本ではあまり報道しなかったのだろうか?
そんなことはないだろう・・・
当時の私はテレビを見るのは年に1度、紅白歌合戦くらいだったので
世間の話題に疎かった。

いずれにせよ、ほんの40年前に隣国で、
軍隊が国民を100人以上虐殺するという
とんでもない事件があったことは学ばなければならない。

韓国の民主化は1987年ノ・テウ大統領が誕生して始まったらしい。
ソウルオリンピックの頃だ。


今回の戒厳令を受けて、テレビでハン・ガン氏や
光州事件を経験した家族がインタビューに応えていた。

忘れられた歴史は繰り返すという。

光州事件では未だに行方不明者が100人以上いるらしい。

「少年が来る」第一章を読み終えた。
冒頭から凄惨な状況が、文章から映像化される。

負の歴史を繰り返さないためにも
しっかりと拝読したい。


<ノーベル文学賞に韓国のハン・ガン氏 10月10日 NHKニュース>




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

2024年09月16日 | 読書・歴史
敬老の日2024
私はまだ対象者になっていないが、身近に感じるようになってきた。

朝刊の記事によると、
65歳以上の高齢者は3625万人で人口の29%
80歳以上は1290万人で人口の10%となっている。

10人のうち3人が65歳以上で1人が80歳以上。
少なくとも65歳で高齢という感覚はない時代となった。


「今日が人生最後の日だと思って生きなさい」
タイトルが気になって購入した。

このタイトルは私の座右の銘としているガンジーの言葉だ。

著者の小澤竹俊氏はホスピスを運営するなかで
数千人の患者を看取ってきた。

リアルな人生最後の日と向き合ってきた彼の
にじみ出るような言葉に、
やさしさと希望の光を感じた。

老いて 病を得ることで人生は成熟していく

苦しみは 決して悪ではない

相手を100% 理解する必要はない
ただ相手の心を見つめればいい

無力なままでもいい
無力だからこそ 逃げずにそばにいることができる

人は一人では弱いから 命ある限り 支えあっていく



今日一日に感謝




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川は生きている

2024年08月31日 | 読書・歴史
水道のじゃぐちをひねるとき、あなたは、
その水が、どこから運ばれてくるのか、
考えたことがありますか?


冒頭に、そう投げかけられ、考えた。

川は生きている、森林も生きている、そして水も生きている。

便利な生活に慣れてしまうと、自然界への感謝を忘れてしまう。

前半、戦国時代の武将:武田信玄や加藤清正の治水に
触れているところがあり、興味深かった。

山梨県の釜無川(富士山の上流)や熊本県の菊池川・白川は
今でも美味しい水の源流として有名だが、
それは昔ながらの自然と共生する治水の智恵が
生かされていることで守られてきた一面もあると理解した。

また、ダムや堤防の護岸工事が、
大洪水の原因となっていることも学んだ。

あとがきに、著者:富山和子が、自然と共生することの尊さを
せつせつと伝えている。
さらに、最後の日付をみて愕然とした。
1978年5月・・・今から50年近くも前に
人類にとって大切なことを
この日本で提言している人が存在していたという事実に。

「潮風の下で」1941年 レイチェル・カーソン著に
通じるものを感じた。

と、同時に私がもっと本を読む少年なら
小学校か中学校の夏休みの読書感想もしくは自由研究で
興味深く学んだだろうと反省した。

8月最終日、少年時代なら夏休み最終日。
いい書籍に出合った。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山高きが故に貴からず

2024年04月17日 | 読書・歴史
実語教・・・平安時代にまとめられた教育書らしい。

遣唐使により中国文化の影響を受けたことが感じられる内容だ。

山高きが故に貴からず 樹有るを以て貴しとなす

人間は中身が重要だ。
さらに言えば、その能力を社会にどう役立てるかが問われている。

齋藤孝氏の解説は、むつかしい言葉をとても簡潔に表現している。

三学(さんがく)とは・・仏教の教え
戒(かい)、定(じょう)、慧(え)

戒(いまし)め・・良い行いを習慣づける

定(さだ)まる・・乱れない心を育てる

慧(え)・・知「恵」の古い字 
 世の中の真理(本当のこと)に気づいて
 心が安らぐこと

仁・義・礼・智・信・・・儒教:五つの徳

仁・・優しい気持ちを持ちましょう

義・・約束を守りましょう

礼・・礼儀を尽くしましょう

智・・智恵を持ちましょう

信・・行動と言葉を一緒にしましょう


人間にとって大切なものは不変だ。

それを再確認した気がする。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

養生訓

2024年02月15日 | 読書・歴史
心の安らぎこそ 養生の基本である

「養生訓」~貝原益軒

元禄13年(1700年)益軒は70歳にして役を退いてから
多くの著述を残した。
「養生訓」は83歳の著だという。

今から約300年昔、江戸時代において
84歳まで生き抜いただけでも驚くが、
それだけに、その内容には説得力がある。

ざっくり言うと、心身ともに健康であれ。
そのためには、欲はほどほどに・・
暴飲暴食はもってのほか。

そして、適度に運動をしなさい・・・

というようなメッセージが日記のように
具体的に記されている。

今も昔も、養生の基本は変わらないんだな。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木挽町のあだ討ち

2024年01月27日 | 読書・歴史
睦月(むつき)晦日(みそか)の戌(いぬ)の刻
(一月 末日の・・午後8時ごろ)

前書きとして「木挽町のあだ討ち」というものを
10行で簡潔に述べている。

江戸という太平の世
あだ討ちというものには、それぞれの事情がある。

長男ではない武士がどのような人生を送るのか。
悪所といわれた芝居小屋で生きる人々。

これは身分や立場を越えた 今に通じる人間ドラマだ。

読み進めていくと
物語の中に登場する「某」(それがし)に
私もどんどん引き込まれていく。

某の心の殻というものを、
出会う人々が解き放ってくれる。


人間万事塞翁が馬


この小説に出会ったことで私自身の心も軽くなった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館にて受け取り

2024年01月21日 | 読書・歴史
寒さのせいか、体調がよくない。
風邪ではないと思うが、頭が重く、のどに違和感がある。

半年前に予約していた書籍が準備できたと
図書館からメールが届いた。

今日取りにいかないと平日はなかなか行けないので
受け取りに行った。

「木挽町のあだ討ち」永井紗耶子

「極楽征夷大将軍」垣根涼介

いずれも直木賞受賞作品だ。

受賞作を必ず読むというわけではないが、
タイトルが面白そうだったので予約した。

ただ、今日は頭が重いので、回復してから読むとしよう。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドーナツ経済学が世界を救う

2023年12月16日 | 読書・歴史
中日新聞の私の愛読書コーナーで
ジャーナリストの国谷裕子氏の推薦書として掲載されていた
「ドーナツ経済学が世界を救う」を読んだ。

国谷氏はクローズアップ現代でさまざまな社会課題と向き合ってきた。
その国谷氏が共感する書とは、いったいどんな内容なのか。


著者はケイト・ラワースというイギリスの経済学者
1970年生:女性

人間の欲望と地球環境の限界とのバランスが大事だということを
経済的な理論に基づきながらも
わかりやすく具体例を明示し解説している。

これまで経済が成長するということは、単に良いことだとされていた。
だが、その成長は持続性があるのか?
さらには、多くの犠牲を強いていないか?

考えされられることが多い。

書中、紹介されていたドネラ・メドウズの言葉。

成長の限界

何の成長か 誰のための成長か
誰がコストを払うのか
どれくらい続きうる成長なのか
地球にはどの程度の負担をかけるのか
どこで満足すればいいのか

わたしたちは
どこかで満足することを覚えなくてはいけない



まさに、「足るを知る」の境地だ。




中日新聞 2023年12月3日朝刊より



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今すぐ、実家を売りなさい

2023年12月15日 | 読書・歴史
12月13日、改正空家対策特別措置法が施行された。

13日(水曜日)の朝、日経モーニングプラスでそのことを知った。
ゲストは空き家活用株式会社 CEO 和田貴充(わだたかみつ)氏

日本の空き家は2018年の統計で849万戸あり、
2033年には2,000万戸を超えると推測されているそうだ。

一番多いのは東京。
人口が多いのでその分件数も多いようだが、
全国的に空き家は問題となっている。

「利用されていない空家」をどうするのか?
国家的課題だ。


出張からの帰り道、名古屋の三省堂で
「今すぐ、実家を売りなさい」和田貴充著
を購入し、一気に読んだ。

テーマを細分化し簡潔にまとめられているので
とても読みやすかった。

そして、和田氏の情熱とロマンを感じた。

空き家をネガティブな存在ではなく、
個人や地域の財産として活用する道筋が示されている。

彼が起業するきっかけとなったのが、
長崎の軍艦島で知人にいわれた言葉だそうだ。

「君たちの業界(不動産・建築業界)が
 日本中に軍艦島をつくろうとしている自覚はあるか!」


スクラップ&ビルド・・・つくっては壊す繰り返し

確かに、これでは物的資源も人的(労働力)資源も
もったいない。
持続性が求められる今の時代感覚からすればなおさらだ。


この本を読んでいると、
ひとりひとりにできることがあると気付かされた。

そして、私もさっそく取り組んでみようと思った。

空き家問題は個人の問題ではない。
地域社会の問題であり、国家の問題だ。

大切なのはコミュニケーションだな。


<空き家2000万問題とは?@ええやん!空き家やんちゃんねる>





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする