ラジオで「茨木のり子」さんの詩を紹介していた。
私は勉強不足で茨木さんを知らなかったが・・実に素直で、深みのある詩だ。
番組の最後に・・曲がついた詩があります・・といって流れたのが以下の詩だ。
「自分の感受性くらい」茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
*
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
*
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
*
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
*
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
*
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
ゆったりと流れるピアノにのってやさしい歌声、詞がストレートに入ってきた。
ピアノ弾き語りは「沢知恵(さわともえ)」
残念ながらこの曲はYouTubeに投稿されていなかったので・・
別の曲ですが沢さんの引き語りで「ありのままの私を愛して」を投稿します。
≪沢知恵 official site≫