どうしてこんなに楽しいんだろう!

新しいことをはじめるって楽しいですね!美味しいお酒を飲んで、好きな音楽を聴いて、ヨカバンジャー!!

どうしようもない私が歩いている

2019年04月10日 | 読書・歴史
山頭火 1882(明治15年)-1940(昭和15年)
托鉢をしながら放浪する詩人。山口県出身 

今まで名前を知っている程度だったが、
縁あってこの書籍を手にし読んだところ・・ぶっとんだ。

まだ三分の一しか読んでいないが、
心に響いた、いくつかの言葉を列記したい。

季節のうつりかはりに敏感なのは、植物では草、動物では虫、
人間では独り者、旅人、貧乏人である
私も貧乏人なので、季節のうつりかわりに敏感というのはよくわかる。

私はただ歩いております、歩く、ただ歩くことが、
一切を解決してくれるようなきがします

これは禅僧が只管打坐・・何も考えずただ坐禅をする境地に似ている。

山の中を歩いてさへおれば、そして水を味うてさへおれば、
私は幸福であります

私にとって幸福とはなんだろう・・考えさせられる。

生き残ったからだ掻いている
体をかくことでさえ、生きていることを実感している。

雨なれば雨をあゆむ
雨が降っても雨宿りなどしない、そのまま歩く!

何でこんなにさみしい風ふく
山頭火にかかれば、自然もまた体の一部のようだ

まだまだ続くが、今日はこのへんにしておこう。

山頭火は詩人なのか禅僧なのか・・・

いや、ただの人間なのだ。

ただの人間が、自分がただの人間であることに気付いた時、

本当の幸福というものがわかるのかもしれない。


山頭火 名句鑑賞 (山頭火文庫)
村上 護
春陽堂書店



コメント
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