田舎主婦の日日是好日

今日も生きてることに感謝かな。

女流文学:光る君へ第31回

2024年08月19日 | 趣味・本・テレビ他

残暑お見舞い申し上げます。

今年もイヤリングのような、

フクシアの花が咲いてきました。

差し芽更新で上手く冬越ししてくれてます

 

女流文学を、

成立年代で並べれば、

蜻蛉日記(かげろうにっき)(道綱母)954~975

枕草子(清少納言)1000年以後 

和泉式部日記(和泉式部)1003

源氏物語(紫式部)1008前後(諸説あり)

紫式部日記(紫式部)1008~1010

更科日記(さらしなにっき)(菅原孝標の娘)1020~1058

 

ほぼ、

こんな順序になるでしょうか。

 

なお道長の栄華を主として書かれた、

歴史物語の栄花物語(えいがものがたり)の、

正編30巻は、

赤染衛門(あかぞめえもん)の作という説が有力で、

枕草子源氏物語より遅れての成立です。

 

赤染衛門は、

道長の妻の倫子や、

入内する彰子の教育係でもありましたが、

また改めて後日書くことにして、

この平安時代は女流文学が盛んでした。

 

文学に、

女流男流も無いとはいえ、

男流なんて言葉はないです。私の造語です)

女性たちは、

当時では超貴重品だった紙が手に入る、

貴族という特権階級だったにしても、

あの当時、

物語や日記を書き残したことは、

すごいことなのでしょう。

 

平安時代のあと、

鎌倉・室町(むろまち)・江戸と、

名の通った女性の作家は見当たりません。

 

文章を書き残した方々はおられるようですが、

読んだ書物も1冊もありません。

あるはあるらしいのですけれども。

 

間があって明治以後、

樋口一葉(ひぐちいちよう)与謝野晶子(よさのあきこ)

平塚らいてう(ひらつからいちょう)

林芙美子(はやしふみこ)円地文子(えんちふみこ)

らが出現でした。

 

そして、

世界最古の長編物語と言われる、

『源氏物語』は多くの方々が訳しておられますが、

与謝野晶子が最初で、

明治末年に、

『新訳源氏物語』を完成させ、

昭和7年ごろから14年にかけて、

新たな訳で書き上げているそうです。

 

私達が、

1000年も前の文章を読めるのも、

読みやすいように、

訳してくださった方々のお陰ですね。

 

『源氏物語』は殆ど漢語を使わずに、

大和言葉(やまとことば)で書かれているんです。

(大和言葉とは日本固有の言語・和語で、

ひらがなの称は後世のものとのこと)

 

原本は残っておらず写本なのですが、

まひろ(紫式部)が書いている、

続け字の感じのものです。

(著作権があり写本は載せられず)

 

なお母語が日本語でない方々も、

何人かいらしてくださっておりますので、

漢字にフリガナをつけております。

 

°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°第31回「光る君へ」°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 

「中宮様ご不便はございませぬか」

娘である彰子に父親の道長が言います。

 

彰子が両親を案じての返事にも道長は、

「ご安心くださいませ」

というのです。

 

自分の娘であっても、

「帝の后」という立場を重んじて、

敬語を使うのですね。

 

一般の親子ならば親が子には、

「不便はないか」

「安心せよ」

というのでしょうけれど、

入内すれば、

家族と言えども同等ではなく、

上げ奉る(あげたてまつる)のですね。

 

ですが、

天皇家は一般家庭とは違うのですから、

それで良いのだと私は思います。

もちろん現在でも。

 

そうそう、

ここの場面、

少し彰子の成長を感じましたよね。

 

そして、

まひろ宅での道長とまひろの語らい。

 

夕闇に浮かぶ二人の姿に直秀も重なった、

昨夜の!お月様。

 

人とはなんでございましょう。

 

2人を包む静寂。

夕日が沈んでいき綺麗なお月さまがあらわれる。

 

人はなぜ月を見上げるのでしょう。

 

なぜだろうな。

誰かが・・いま俺が見ている月を、

一緒に見ていると願いながら俺は月を見上げてきた。

まひろへの恋心がいっぱいの道長の言葉でした

 

そして始まりましたね。

「いづれの御時(おおんとき)にか」の源氏物語が。

構想に耽っている(ふけっている)まひろの上に、

黄や赤や紫や青や橙や桃色の料紙が、

舞い降りてくる映像は、

源氏物語が、

あふれ出るように生まれてくる様を、

表しているような感じで面白い演出でした。

 

『源氏物語』冒頭部分の追記

 

いづれの御時にか、

女御・更衣あまた侍ひ給ひける中に、

甚とやむごとなき際にはあらぬが、

優れて時めき給ふ、

ありけり。

 

道長から献上された『源氏物語』を置いてある、

一条天皇のお部屋の襖は綺麗でしたね。

 

でも自分のことが書かれているような物語。

読み始めていったん本を閉じました。

でも、

一条天皇の御手は、

再び『源氏物語』を開きそうな感じでしたね。

 

道長から沢山の越前の紙を頂いた、

まひろ(紫式部)。

今後の展開が楽しみです。

(3枚の画像はNHKよりお借りいたしました)

 

ではまた来週。

 

 

 

コメント (26)
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